第5話 2回目だぞこれ
時間が時間だからすごく眠いです。
PM22:50
俺は今、遊園地で駆け回っている。
何故って?それは玲奈とはぐれてしまったからである!
少し目を離した時にどこかに行ってしまったのだ!
「どこ行ったんだ?」
さっきまでは楽しくアトラクションで遊んでたのに!
そんなことを考えながら走っていると、トイレの裏から聞きなれた声が聞こえてきた。
「手を放してください!」
「俺とキモチいい遊びしようぜ~?ゲヒヒヒヒ」
「嫌です!放してください!」
はぁ
2回目だぞこれ!
ヤンキーなんかが俺の玲奈に絡むなよ!
そして変な遊びに誘うな!
「助けて、りょ、、う、、、く、、、、ん」
「おい大丈夫か?玲奈!」
玲奈から反応がない
「おいお前ら!玲奈に何をした?」
自分でもびっくりするくらいドスの利いた声が出てきた
「あぁん!うるせぇなぁ!というかお前誰だ?しっかしちょっと頭打っただけで倒れるとか弱ぇ~なこの女!」
は?
「今なんて言った?」
「ちょっと頭打っただけで倒れるとか弱ぇ~なこの女って言ったんだよ!」
どんどん自分の中からどす黒い何かが溢れ出てくる。
「人の彼女に何してんだ?」
「あぁん?そんなん知るかボケ!」
ほおほお、そういうこと言うのか~
へぇ
「知っとけやボケ!」
「あぁん?」
「彼女ができないからって、いちいち人の彼女をナンパってんじゃねぇ」
「うるせぇ!俺は今からそいつとキモチいい遊びをするんだよ!ゲヒヒヒヒ」
プチッ
俺の中で重要な何かが切れた音がした
ふと、気がついたら目の前にボコボコにされたヤンキーの姿があった。
ちょっとやりすぎたな~~~あはははは、、、ちょっとどころじゃなくて完全にだわw
それより
「玲奈大丈夫か?」
ゆさゆさ
「う、うう」
「よかった起きた~」
「涼くん!」
ちょっいきなり抱き着いてくるなよ!
可愛すぎて俺の理性が紙切れのように飛んで行ってしまう!
「ごめんなさい」
「もう二度とはぐれるなよ!」
「うん」
「ならよし!はい乗れ」
「えっ!?」
「えっじゃないだろ!頭打ったんだろ?病院行かなきゃ」
「でもおんぶはちょっと、、、申し訳ないし」
「じゃあ歩くか?その足で」
玲奈はこの前のトラウマからか、ガクガクに足が震えていた
「うっ、、、歩けないです」
「だろ?少しの我慢だ!それとも俺におんぶされるのがそんなに嫌なのか?」
「嫌じゃないけど〜」
「はい早く乗れ、さっさと行くぞ」
「う、、、ん、、、、、、、」
病院まで最短の道が大通りだということに気づいた時にはもう遅かった。
周りの人が微笑ましい笑顔でこっちを見てきたことは言うまでもないだろう、、、
★★★★★、いいね、ブクマ、よろしくお願します。