縁結びの副神の微笑み16
数日後、ハインに手紙を出して約束をした日に彼の家が営む浮絵屋へ行った。彼は店にはほとんど居ないけど浮絵を買いたいから店頭で待ち合わせ。
母やミレイに贔屓絵師や人物の新作があったら買ってきてと頼まれたのもある。店集合である。
ネビー・ルーベル発見。一閃兵官。地区本部制服で抜刀した直後という姿に雷の背景。突きの構え姿で風で翻る地区本部の羽織りに紅葉の背景。
他の地区兵官浮絵も似たよりったりだから人気の構図なのだろう。
母とミレイの為の買い物をしていたらそこにハインが到着。
経営関係者用の商品の人物の資料があるからと店の奥へ通された。
部屋でお茶をいただきながらネビー・ルーベル情報を教えてもらった。
南地区煌護省地区本部六部隊所属南三区六番隊出向地区兵官ネビー・ルーベル二等小将官ノ下官。
数年前に銀行強盗逮捕で瓦版になったから名前を控えて調査したら地元を中心にそこそこ有名人。
剣術大会で目立った成績はないけど試合会場でそこそこ目立っていて老若男女の贔屓応援者多数。
殴り込みでもちょこちょこ目立っていてまもなく番隊幹部だけど若いから地区本部へ異動の可能性あり。
なので目を付けていたら去年地区本部へ異動になったので、下準備はしていたからこの店で浮絵を売り出し。
大活躍してくれないか、と思っていたらわずか四ヶ月で出戻り。
「地元で聞き込みしたらバカやド忘れで追い出されたとか、出戻りで昇進したとか、本部ではなくて警兵だったとか、本部は本部で育てればええから返してもらったとか謎です」
屯所や地元へ近づく程、少し聞き込みすればネビーさん、ネビー君、ネビー、ルーベルさんと知られているし剣術大会では人に囲まれがち。
なので地元周りで売りたいけど他の浮絵屋があるから店頭では細々としか売れない。他の地区兵官と共に剣術大会への出張販売ではそこそこ。
地味めの顔で色男ではないし、自分の目で一度見たけど勇猛果敢みたいな感じもなく、彼の評価もいまいち分からず、どの層を客に狙えば良いか分からないから様子見中とハインはそう口にした。
「ハインさん。彼の家柄って分かりますか?」
「ええ。地区兵官だから豪家と思って版権代に疎いと思っていたら父親が交渉に来ました」
ネビー・ルーベルは卿家ルーベル家の次男。父親は煌護省南地区本庁所属。これを聞いて彼があの日俺を助けてくれたルーベルでほぼ確定だと思った。
卿家で小将官なんてまずないからとんでも人物。調査不足だぞとハインにあれこれ説明したら彼は驚いた。そこにこれを追撃。
「ハインさん、この方は俺の命の恩人の可能性大です。所在が行方不明で諦めていたんですけど」
俺は大狼に殺されかけた話は家族にしかしていない。恐ろしかったから語りたくなくて。
お世話になっている農家と関係のある街だから、と寄付を頼んだりは沢山した。
「……。えっ? えええええ! シエルさんはあの現場にいたんですか⁈ 怖くてって怖いか。うわぁ。死にかけたってそれは死にかけています……」
「他の警兵や救助活動をした火消しも尊いですけどルーベルさんとテオさんは本当に恩人です」
「うおわあああ! 売れてるのは大狼に傷をつけたバレトだけど……」
六番隊にいる大狼襲撃事件で活躍した人物だと六番地で売れる。他の店が知らないうちに大販売で利益が出そう。
目撃者の俺がいるから絵の構図など会議に会議を重ねられると大興奮。まあ、こうなるよな。
「家族に知られたくないらしいから本人に許可を得たら売れます。新聞記事に名前を載せるのを拒否なら差し止めされる可能性があるから許可は必須でしょう」
「大量刷りをして差し止めは損だから根回しが必要です。下手なことをするとまたあの父親が出てくる。ほらここ、長男は中央裁判所の裁判官なんですよ。俺だと相手にならなくて父上が交渉相手になったんですよ」
ハインは手元の調査資料を指で示した。父親は南三区六番庁ではなくて煌護省南地区本庁勤務。長男も次男も出世街道まっしぐら。
家は我が家とは逆の西側寄り。卿家は卿家で集まるし一区へ通勤のルーベル家は他の卿家のように通勤立ち乗り馬車優遇世帯ってこと。
「どの層を客にって彼が活躍した場所を調べてその辺りと卿家が多い集落の老若男女だろう。地元を地元店に抑えられていても詳しく調べたら出張しているって分かる。俺より早く大狼襲撃事件の活躍者ってたどり着いたぞ」
「耳が痛いです。風景画に力を入れているのもあるけどこの辺りは役者が売れるから」
「目をつけたなら詳しく調べると掘り出し物で大儲けの可能性。他の役者なども再調査ですねこれは」
「ええ。また勉強になりました。ひよっこひよよっこと父上に言われる訳です。その父上は風景画に夢中ですけど」
本人に会いたいからいるか分からないけどいっそこのまま屯所へ行く、という話をしたら「大狼襲撃事件はずっと秘密なのか確認する。使えるネタなら我が家は大儲けだ」とハインはほくほく顔。
「店頭のルーベルさんの浮絵を全部下さい。命の恩人で六番地をしっかり守ってくれている方だと配るんで」
「今月祝言するって噂を仕入れたから出張販売しようと思って沢山刷ってます。欲しいだけ売ります」
ハインは筆記帳を確認して「再来週です」と場所と日付を教えてくれた。
店を出て二人で歩きながら彼の祝言話というかハインの商売話を聞いた。
ルーベルは華族と卿家しか神事で使えないフェリキタス神社で挙式。老舗旅館かめ屋で親族のみの披露宴。
神社は小祭りの予定で新郎新婦の関係者が華添え宴会や出店を出すのでかめ屋周辺なら出張販売可と言われて出店予定。つまりかめ屋周辺も小祭り状態になるだろう。
「そのかめ屋も別の地元の店と浮絵売りに噛んでいて新規絵だと思うんですよ。これから売り出しくらいの気分だったのに調べが甘かったです。平凡絵で負けそう」
「大狼は許可も制作時間も足りないですね。将来有望そうな彼はどなたと結婚されるんですか? かめ屋の娘さんですか?」
結婚がわりと遅いのは出世していく自分はどんどん選べるようになる、と遊びだけにしていたのだろう。
「えーっと、書いてないです。彼くらいの売れ行きだと調査も人任せです。祝言話を仕入れるのが遅くて神社の敷地内や周りを獲得できなくてしくじってるし情報不足。大狼の話を聞いたし勘や目が悪いなって落ち込みます」
「人物画は既に大人気者を後追いにして絵で工夫が良いですしね。勘ならメルさんに聞いたら良いです。メルさんはわりと勘が良いです」
「メルさんは夕霧花魁の件で俺に怒ってから会うたびにチクチク怖いです」
「いや夕霧花魁ではなくて産後の妻を置いての方です。怖いと商売を天秤にかけて怖いから聞かないって何かで損しますよ」
屯所までは結構遠い。同じ六番地といっても西側と東側だと建物の感じも少し変わるしもっと細かく区切らないのか、と思う時がある。
ハインにネビー探しは大変だったという話をしていたら屯所へ到着。受付で確認したらネビー・ルーベルはきちんと所属していた。
また居ませんと言われたら嫌だと思っていたので安堵。
「命の恩人なので会って話したいのですが無理ですか?」
係の者は手元の資料を眺めて俺達に笑いかけた。
お礼関係は全て屯所全体へ。直接お礼に来た者への伝言はお礼分だと思って他の方に親切に。
それから地区兵官に声を掛けて労ったり逆に働いてなさそうなら屯所へ密告。
手紙は返事を出来ないので受け取り拒否。お礼の品はもう持ってきたなら受け取るけど次回はなし。お金は拒否だけど気が済まなかったらそのまま屯所へ寄付。そういう言付けをされていると教えられた。
知人が多分同じ人に助けられて、彼は南西農村地区へ出張するのかと尋ねたら「こちらでは分かりかねます」で終了。
瀕死だったので絶対に直接お礼、と頼まなくても朝日屋地区兵官を通せば良いので受付を出た。
むしろ屯所を出てここから近い朝日屋地区兵官の家は……と思っていたらハインが「ああ」と口にした。
「幹部なら見回り地区兵官にルーベルさんにお礼を言いたいって言ったらなにかあるかもしれません」
「ああ。そうですね。ルーベルさんに会いたいです。命の恩人です。そう軽く聞いて回ります」
「ルーベル先輩! 区民に呼ばれています!」
俺達の近くを通り過ぎた屯所に入ろうとした地区兵官が大きめの声を出した。
「ん? おお! 何ですか!」
振り向いたら屯所の門を越えて歩いてきたのは俺を助けてくれた男性だった。彼も若めだけど若い兵官二人と一緒にこちらへ向かってくる。
「ルーベルさん! ようやく会えました!」
完全確定! 同一人物!
思わず駆け寄ってしまった。記憶の中の彼よりも少し小柄というか迫力がない。あの力強さなどは行方不明。
「お疲れ様です! 先輩を命の恩人って言うていました。自分は見回りに行ってきます。先輩すみません! すぐに行きます!」
「行ってらっしゃい。俺もすぐ行く。すみません、わざわざお礼に来てくれました? ありがとうございます」
俺達に気がついてくれた兵官が去って、ネビーに礼儀正しい一礼をされて、お礼をするのは自分の方だとこちらも頭を下げた。
「あの、ルーベルさんは公務員試験に火事で遅刻しましたよね?」
「ん? あー……。んー、ああっ、はい。確かそうです。そんなこと忘れていました。懐かしいです」
約四年前も似たような台詞だった。試験日に火事で遅刻したら印象に残ると思うけど彼にとっては軽い出来事だったのだろうか。仕事上、事件ばかりだからかもしれない。
「俺はあの日あそこにいました。それで南西農村区で再会しました。大狼事件です」
「……。あー! あーっ! おおっ! あの時子どもを守っていたお父さん! えっ、わざわざあの街から来てくれたんですか?」
自分が助けたではなくて子どもを守っていたお父さんとか、わざわざ来てくれたと言うんだ。テオもこういう感じだったな。改めて尊敬。
「ルーベル先輩、大狼事件にいたんですか⁈」
「聞いたことないです!」
「命の恩人ってまさか大狼となにかですか⁈」
「ん? いや、事件直後に出張で災害地救助だ。大狼となにかなら大自慢するし新聞に載るから屯所で有名人だろ。よく考えろ。勉強も大事だけど考えることは大切だ。俺みたいなバカになるぞ」
「そうでした。新聞を見て南三区六番隊って見たら大興奮して覚えます」
「学生で新聞が回覧で回ってきたから書き写しました。いつかこの中の誰かに会いたいと思って」
「なら帰ったら見直せ。俺はいないから。見回り行くんで隣にどうぞ。お前ら前歩け。後ろから仕事振りを確認する」
しれっと嘘をついたから自分があの事件で大狼と対峙したと言いたくないのは確定。
「はい!」
「分かりました!」
どうぞ、と促されたので俺はネビーの隣を歩いてハインは俺の隣。後輩兵官二名は少し離れて前を歩き始めた。後輩といっても同年代に見える。
「お子さんは怯え続けていませんか? なんかいるらしいです。他の事件でもいるんですよ。怖い目に合って中々忘れられなくて困っている方。貴方や奥さんも大丈夫ですか?」
真っ先にこんな心配をしてくれるのか。助けてくれた時も彼はあれこれ優しかった。
「自分は六番地暮らしであの日は出張中でした。ルーベルさんと同じです。あの子は他人であの後に母親の怪我が治ったか確認したら元気でした」
「おお。怪我人が沢山でお母さんの印象がないです。治ったとは良かったです。それはますますご立派な方です。見ず知らずの子どもやお母さんを守ろうとしたんですね。ありがとうございます」
なぜ俺がお礼を言われる。
「お礼はこちらの方です。探せなくて諦めたけど見つかって同じ六番地暮らしで大変驚きました。しかも昔、試験会場で会っていましたし。あの頃から応援したくて探しても見つからなくて事件で再会でしたしそれも驚きです」
「応援? 応援ってなんですか? 兵官にはならなかったんですね」
「地区兵官を支援する側になろうと思ってあの日は試験内容の確認と支援者探しです。公務員試験日は支援者探しは無理そうなのであの日しか受験していません」
「ん? 支援する側とか支援者探しってなんですか?」
昔簡単に説明したけど覚えてないのか。同じく簡単に説明した。
今のところ成せたのは五名だけだけど我が家は奉公を保険にした地区兵官支援をしている。
自分達の生活を守ることで区民の幸せを作って欲しい。自分が出来ないことを代わりにしてもらう。本人達は目標達成。あれこれ得だから始めたことだと伝えた。
「自分の後輩達にいるってことです。それはありがとうございます。教育係もしているので多分指導しています。役に立たない先輩と言われないように励みます」
「テオさんが褒めていました! 指導が上手いと聞きました」
「おお。テオさん。いつもボロボロに言われていました。居ないと思ったら仕事で半分旅行。この間、あの事件振りに会って懐かしのそんなんじゃ赤鹿乗りになれないぞーって叱られました。あはは」
しょっ中は来られないのに上達してきているし懐く赤鹿が現れていたと褒めていたけどな。
助けてくれた時は荒々しかったけど今はとても落ち着いた雰囲気だ。母が言っていた笑顔が良いとはこれだ。ずっと柔らかな笑顔を浮かべている。
「準官二年目のヨンって分かりますか? 貴方が六番隊にいると知って尋ねたら最近指導されたって言っていました」
「ヨン……。ヨンさん……。準官教育者の一人なので顔を見たら分かるはずですけど。あー、特徴はありますか?」
「大柄で濃い顔でこういう形の顔でもみあげがこんなです」
「おお! モンさんみたいな方です! でもヨンさんですか。どうも! そろそろ日が暮れるから道の真ん中を歩いて下さい!」
若めの女性達が「ネビーさん」ときゃあきゃあ恥ずかしそうに声を掛けて小さく手を振ったのでルーベルは軽く手を挙げた。
「ヨンさんに会ったらルーベルのここは悪いとか上司に告げ口しろと言うて下さい。教育指導はずっと勉強です。一人では大した事は出来ないので役に立つと言われる限り懸命に励みま……」
「ちょっとルーベルさん! 福組の近くのゴミ屋敷があって困っているのに無視されているんだけどどうにかならないんですか⁈」
中年女性が駆け寄ってきて場所はどこで屯所へ皆で訴えたのにもう一ヶ月経つと親戚が言っている。
そう文句を言った彼女にルーベルは「確認して区民の皆さんが助かるように励みます」と告げた。女性は「いつもありがとう。さっき買ったみかんです」とみかんを三つルーベルに渡して去っていった。
「あの事件のことなんで……。おお、どうも!」
すれ違いざまに中年男性が「ネビー君は夜勤か。頼むぞ。また店に来てくれ」と通り過ぎていった。
「大狼事件のことなんですが家族というか妹達が心配するから秘密にしています。警兵が助けてくれた、テオさんって言うておいて下さい」
何もなかったというようにしれっと会話開始。みかんは何食わぬ顔で腰に巻いている鞄の中へしまわれて二つは俺とハインに「お礼に来てくれた手土産にどうぞ」と渡された。
後輩へどうぞと断ったけどお礼に来てくれたから手土産ってなんだと心の中で首を捻る。
「ああ、その件なんですがずっと秘密ですか? 個人寄付の機会を蹴って、あの事件の活躍者は浮絵になったりしているのにその版権代も要らないってことです」
「こうしてわざわざ探して会いに来てくれる方は他にもいて、お礼の手紙が届く事もあって、探すのに苦労したと言われるからどうしようかなと。下の妹が元服するまではなぁと悩み中です」
ルーベル家は長男、次男で年の離れた長女がいるのか。下の妹だから二人かもしれない。
「お金も欲しいです。テオさんみたいにあちこちにも行きたいです。今もそこそこ行ってますけど。俺は引っ越しではなくて出張がよかですけど。出張先で高待遇になりそうです。あはは」
それら全てよりも家族の安心、妹を不安がらせたくないのか。
それなら浮絵を準備しておいて、許可してくれたタイミングで売るのはあり。
彼がさらに出世していたら他の浮絵と合わせて大売り出し。その売り上げで彼の懐が潤ってあの事件の活躍者だと評判がさらに良くなって出世の後押しにもなるかも。
「何年後ですか? 昔、貴方を支援したいと思ったけど再会したら命の恩人で大活躍。出張で呼ばれる程頼られる方のようなので自慢出来るようになったら自慢したいです」
「あー、いくつだっけ。約二年後です。自慢ってなんの自慢になるんですか?」
「命の恩人が立派と褒めてくれた、ですかね。朝日屋は味噌と醤油の店なので今度朝日屋地区兵官経由で贈ります」
「要りませんと言いたいところですがわりと貰えるものは貰っています。でも味噌は贔屓店があって醤油は母がこれ、と決めているものがあるので」
どちらも決まっているとは嫉妬心。その店を蹴落としたい。
「同じ店ではないんですね。この辺りのお店ですか?」
「別々の店です。醤油は関与していないからお店は不明で味噌は……なんだっけ。場所で覚えていて看板を見てなくて……。うさぎ……。ポ……も違くて……。日の出屋です!」
場所は我が家方面だった。商売仇店だけどピンッとこない。うさぎを飼っている店なのだろうか。ポ、はなんだろう。
「美味かったら浮気して買うので誰か分からないけど朝日屋地区兵官に一回だけ渡して下さい。絶対ここではなくて美味いからこれと頼んで使ってもらっています。支援された話が気になるから受け取りをきっかけに朝日屋地区兵官と飲みにでも行きます」
わざわざお礼に来てくれてありがとうございましたとまた言われて、元気に幸せに暮らしてどんどん福祉班の地区兵官を増やして欲しい。
それこそお礼だと口にすると彼は軽く走って後輩二人に説教を始めた。
後ろを歩いていても良さそうなのでハインと並んで三人の様子を眺める。
「シエルさん、死にかけたって人助けをしたんですね」
「いや、助けられていないです」
軽く説明。俺は何も出来なくて助けられただけだ。
「事件中ではないからか別人みたいです。あれで同い年なのか。腰が低いしあれこれ優しい感じがしました。少し忘れっぽそうですけど」
「俺よりも年下ってことです。お礼に来てくれたから手土産ってなんでしょう。みかんは大好きですと言うていましたよ」
「俺も同じことを思いました」
ハインとしらばらくルーベルと後輩達の姿を眺めてから俺達は帰ることにした。
夕焼けに染まっていく街に光苔の灯りが飾られていくのを眺めながらこれも火樹銀花と呼ぶ光景でポチが亡くなって一年、メルと夕方の散歩が無くなってポチもいなくて寂しいけどまたしても。
ポチの代わりにはならないけど新しい犬を飼いたい。
帰ってメルに会えたら新しい家族の名前はネビー・ルーベルの中の文字を使いたいと提案しようと思った。




