君は、人形?
エッセイ四つ目~
君は、人形? 誰かの手で操られ、感情も、意思も、夢も、目的も、意義も、考えも、全てを言われるがままに、動かされるがままに、生きる、人形? 親の言うことは、絶対の、人形? こどもは、親の所有物? 大分前のことだけど、親と、言い争いになった。お互いの、考え方をぶつけ、自身の普通と、正義を押し付けあった。そんな時、私は、親に向かって
「親が言うことは、絶対なのか?」
と聞いてみた。すると、親は、絶対だと言ったのだ。親は、絶対上で、こどもは、下。こどもの意見は通らない。親が言っていること、していることは、全て正しい。親は、正しく、こどもが間違っている。親は、偉い。そう言われた。前々から、私の考え、普通は、噛み違い、反発しあっていた。その時に、ずっと否定され続けていた。だからなのだろう、私は、真っ先にこう思ってしまった。
腐ってるな
と。死んでいる。廃れている。終わっている。自分には、自由がないと。認められていないと、そう思ってしまった。そもそも、親が正しいと言うのは、古いのではないのか? そう思う。そして、考えてしまった。自分の存在意義はなんだ? 生きている理由は? 目的は? 本当に、今考え、動き、生きているのは、自分なのだろうか。
君は、人形? それとも、意思のある、人間? たった一つ文字が違えど、そこには、意味がある。もう一度聞こう。
君は、人形?
こどもは、親からすればずっと、こどもなのだ。なら、認めるのも、親の役目ではないだろうか。