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女神様の宝石箱13

ここで攻略対象を思い出しておこう。


まず第一王子の

エドワード・マイナー18歳

金髪碧眼の乙女ゲームでは典型的な王子様。

王太子でもあり文武両道で爽やかキャラ。

乙女の夢その物の様な人物。

つまり、メインヒーローである。


その取り巻きに私の兄

エリック・ウエンズ18歳

筆頭公爵家の嫡男で甘々お兄様キャラ。

でも妹の私からすると悪態はつくし、計算高くそのくせ人を見て行動する八方美人。

髪は私と同じブループラチナにグリーンの瞳。


もう一人の取り巻きに魔術騎士団団長の息子の

アーロン・バルティング18歳

お察しの通り魔術と剣術に優れている。

赤い髪にヘーゼルの瞳。

細マッチョでちょっと強引なタイプ。

一応侯爵家なんだよね。


続きましては再び王子様

第二王子の

ノア・マイナー17歳

第一王子と同じ金髪碧眼

甘え上手で甘やかし上手。

恋人関係になると攻略対象の中でも一番の甘々な、それこそ砂吐きそうなセリフのオンパレードだ。


その取り巻きの一人は

アシュトン・レイマー17歳

王子達が来る前まで学園の主席を取っていた秀才。

レイマー公爵家の嫡男で文官希望。

お父様が確か今宰相をしていたはず。


そして、最後の取り巻き

ジェレミア・ナクセス17歳

最高司祭の嫡男でその道に進むと言われている。

この世界では司祭は妻帯出来る事になっている。

但し、神官とシスターは結婚出来ない。

だから結婚したいなら司祭にジョブチェンジするしかないのだ。


そして、隠しキャラだが……

正直分かっていない。

だって、全てのキャラをコンプリートし、尚且つ全キャラの好感度を50にキープする必要があるから。


もしかしたらアルかな?

とも思ったんだけど……。


だって攻略対象並の美形なんだよ。

髪だってプラチナブロンドで薄いブルーの瞳なんかもう氷の彫像かと思う位なんだから。

それに、あの眼鏡が更に良い。

もう、ここまで来ると萌えの一言だよね。


あっ、決してのろけではありませんからね。

これはあくまでもオタクとしての意見であってゲフンゲフン……。

それに、アルとは利害関係が一致しただけで、ゴニョゴニョ。

もーーーっ!!

兎に角。

私アルの事そんなに好きじゃないんですからね。

そう思い悶々と枕に顔を埋める。


取り敢えず、アルの熱も下がった事だし今日から再び教会の慰問を再開させますか。

そう思いベッドから起き上がる。


カキーン カキーン

と金属の当たる音が外から聞こえ、窓まで近付くと中庭で兄とアルが剣の稽古をしているのが見えた。

「嘘……二人ともあんなに強いの?」

兄が剣を振るっている所なんて子供の時以来だ。


まぁ、そうか。

だって私は我が儘お嬢様。

朝は遅いし家族に興味さえない。

ある意味マイウェイなお方だ。


「へぇ~。あの甘々お兄様キャラが実は剣術もそれなりに出来るだなんて驚き~」

しかし……このシチュエーションはなんて美味しいのだろうか。

「朝靄の中、上半身裸で汗を滴らせながら剣を交える好青年二人……絵になるわ~」

そう言って思わず涎が垂れてしまった。

いかん。

また変なスイッチが入る所だったよ。

それでも二人の訓練が終わるまで窓からガン見していたのは言うに及ばす。


はぁ。

朝からご馳走さまです。


思わず拝んでしまった。


さて、出鼻を(くじ)かれた私は急ぎクッキー作りに取り掛かります。

まだ、朝食まで一時間位あるので大丈夫。

生地を練って大きさを整えたら後はシェフに一任して朝食へ向かう。

二階からラフな格好の兄とアルが降りて来る。

ワイシャツを着崩した姿は『何?これ?ファンサービスですか?』って聞きたい位だった。

だってこんなシーン原作でも出てこないよ。

「おはようございます。お兄様。アル」

ニヤケそうになる顔をなんとか誤魔化し二人に一礼する。

「「おはようジュリア」」

階段の丁度下で落ち合った私達。

透かさずアルが私に近付く。

「おはよう」

と再び挨拶をして手を取ると紳士のように手の甲へとキスを落とす。

「お前ら朝からそれはないだろう」

兄が眉間にしわを寄せている。

「大体アルはジュリアの何処が気に入ったの?君ならもっと釣り合いの取れる令嬢は沢山いるよ」

おい。

妹にそれはないだろう。

思わずこめかみがヒクヒクしちゃいますよ、お兄様。

「こんな美人そうそういないけどなぁ。ジュリアの素晴らしさに気付かない皆が可哀想だよ」

そう言って私の腰を引き寄せる。

「アル。近い!!」

そう言ってアルから逃れようとジタバタするがガッチリとした体に押さえ込まれてビクともしない。

「私の女神様だからね」

そう言って今度は頬にキスをする。

「朝からご馳走さま。アルになら私の可愛い妹のジュリアを上げても損はないな」

苦笑しながらの兄のその言葉に思わずビックリしてしまう。

『えっ!

今お兄様私の事を可愛いって言った?』

マジマジと兄を見てしまう。

「子供の時はそれは天使かと思うほどに可愛かったよ……ね」

子供の頃ね。

そう思い撃沈した。


なんでしょうかね?

この上げて下げての攻撃は……。

お読み頂きありがとうございます。

また読んで頂けたら幸いです。

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