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詩集「七夜詩篇」

我が恩師へ

作者: 詩月 七夜

桜舞う校庭


古びた講堂


グラウンドに響く子どもたちの歓声


あなたはそれを覚えていますか?


私は教壇に立つあなたも


給食を頬張る時のその笑顔も


時に厳しく 時に頼もしく


私たちを教え導いてくれたその背中も


今も覚えているし絶対に忘れません


新しい年の始まりと共に


私たちを置いてあなたは旅立ちました


今はもう酌み交わせない杯と


古びた卒業アルバムを前に


私は最初で最後の文句をあなたに言います


「早いよ、先生」


アルバムの中のあなたは


あの日の笑顔のまま


苦笑しているように見えます


だから結局私は


心の中であなたへの感謝の言葉しか言えなくなるのです


涙で滲んだ「ありがとうございました!!」の文字を


あなたがくれた最後の年賀状に添えて


杯を空けてから


遠い日の思い出に酔うばかりなのです


またいつか


ここではないどこかで会ったら


あの日のように私の詩を誉めてください


さようなら先生


そしてお疲れ様でした

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