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「死ね!」

ユピーはそう叫ぶと、数多の火球をソラに向けて放つ。

「うえっ!?召喚!」

咄嗟に中華鍋を大量に召喚して火球を塞ぐが、着弾と共に爆発して中華鍋は全て吹き飛ばされてしまった。


「ほう、今のを防ぐかね?」

「こいつ出来るみたいに言わねえでくれるか?今のでいっぱいいっぱいなんだ。」

「囀るね、ならばこれならどうかね!」

再び火球を放つユピー、さらに背中の炎の羽を動かすと、火球は渦を巻いたような複雑な軌跡を描きソラに向かって飛来する。

「炎と風の複合魔法ね!貴様を炙りマッヨネーズにしてやるね!」

「やべえな…こりゃ来世は回転寿司のエビかも知れねえな…。」

などと、転生したら炙り海老マヨ寿司になる件を覚悟しかけるソラだったが、炎が届く直前に何かに阻まれたように掻き消えた。

「間一髪!大丈夫だった?」

そう言ってソラの前に、魔女の帽子を被った女子高生、サクラが着地した。

「魔族め!好きにはさせん!」

さらに、背後から銀髪の女騎士、グリンが躍り出る。


「ソラさん!」「だいじょうぶ?」

ゴンとルビィが心配してソラに駆け寄る。

「ああ、助かった。」

仲間たちに助けられて安堵するソラ。


「小癪な奴らね!」

グリンの剣を避けながら、火球を飛ばして応戦するユピー。

グリンはギリギリで回避するものの、流れ弾がスタジアムに着弾して建物を削る。

「くっ…!ソラさん!ここは私が抑える!あなた達は他の人たちと一緒に逃げてくれ!」

被害が拡がる事を考えて、グリンはソラたちに脱出するように言う。

「でも出口が瓦礫で塞がれてんだよな…そうだ!」

そう言うと、ソラは「せいやぁ!!!」と叫びバスを召喚する。


「これに乗れるだけ人を乗せて、あの出口に突っ込むぞ!」

「ええ!?無茶だよソラさん!」

「普通にぶつかったらぶっ壊れるだろうがサクラ、お前さんの魔法でなんとかなるだろ?」

「そっか、障壁でバスを守りながら行けば…うん!多分いける!」

「それじゃあ避難開始だ!」


ユピーの事はグリンに任せてソラたちは避難を開始する。

バスにはそこまで大人数乗れない為、ある程度人が集まったところで一旦ソラは乗り込むのを止めてサクラを呼ぶ。


「一回外に出る!魔法頼んだぜ、サクラ!」

「うん!行くよ!」

サクラにバスの周りに障壁を作ってもらい、ソラはバスのエンジンをかける。


「行くぜ!」

そしてアクセルを踏み込んで、瓦礫の積もった出口に突撃する。

瓦礫に豪快にぶつかったものの、瓦礫は障壁によって押し出され、バスには大きな衝撃も無く無事にスタジアムから出ることができた。

さらに、出口ができたことでバスに乗れなかった観客達が一斉に逃げ出した。


ソラだけが、逃げる人の流れに逆らい再びスタジアムの中に戻り、再びバスを召喚する。


「こっちだ!逃げ遅れたやつはこっちに来い!サクラ、動けなくなってる人がいたらこっちまで誘導を頼む。」

「わかった!」

「ゴン、ルビィはバス…この乗り物の中に逃げてきた人を入れてくれ!」

「はい!」「ん…!」


こうしてソラ達は何度か往復し、スタジアム内の人々を殆ど逃すことが出来たのだった。


一方グリンは、無尽蔵の魔力で攻撃魔法を放つユピーに徐々に体力を削られ、割とピンチに陥っていた。

100話の大台超えましたがまだまだ続きます

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[一言] そういえば100話おめでとうございました!
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