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神様なんて居ないんだ。

作者: 矢光翼

バレンタインって一年に一度男子の寿命が比較的早く短くなる日じゃないんですか?

僕だってアホらしいと思う。あぁ。思うさ。そこは日本中の男子と一緒さ?

でもいいじゃないか今日ぐらい。欲望を具体的且つ事細かに表現したっていいじゃないか!欲望を具体的且つ事細かに表現したっていいじゃないか!


チョコレート・・・くだッッッさい!!!!!!!!!!!!!


わ、わぁ・・・!空からいっぱいチョコレートが降って来た・・・全部僕のためかな、なら全部貰っていいのかな!?よーっし、それじゃあ僕のお言葉に甘えて!あっま~いチョコをいっただっきまぁぁぁすとはならないわけで。

土曜。

え?いや、だから、土曜。

こ、と、し、の、バ、レ、ン、タ、イ、ン、は!!!!ど、よ、う、な、の!!!!!!

「はぁぁぁぁぁぁぁ外は天国なんだろうなぁ~~~~まぁ僕が単身出撃しても僕だけがその空気に耐え切れなくて地獄の業火に焼かれるんだろうけどね」

季節はずれの扇風機で僕は自分の心を諌めてる。駄目だぞ僕。今僕が外出しようものなら僕は細胞レベルで分裂するしなによりそんな様を見るカップルに迷惑だ。なにも僕はカップルが嫌いなんじゃない。バレンタインが好きなだけだ。だから細かすぎる肉片を憎い男にばら撒きたいだなんて一片も思ってないよ?そこまでして命削るくらいならその位置変わって欲しいな~とかそういうことを望んでるわけ無いだろ人の彼女を取るとか何おかしなことを言ってるんだあれ・・・なんか燃える・・・

違うんだよ僕は!!!!そう!!!!チョコをたらふく食べたいだけだよ!!!!じゃあ買え?馬鹿かよ。チョコに秘められた愛も僕は平らげたいの!!!!僕に渡されたチョコレート!!!の中に混ぜ込まれた僕へ向けた愛!!!!!ライクじゃなくて、ラブ!!!!!!!!!イッツアマイドリーム。マイドリーム。ドリーム。

信じる者が救われるんならそろそろ僕を救ってくれてもいいんじゃないかな?比較的いい子として通ってる気がするんだけどな!!!まぁ僕が放ったベーゴマだけが僕の脛に向かって直進してきたりやたら歯ブラシが僕の口内を攻撃したり寝ようとすると蛙が五月蝿かったり蛙の話なのに五月蝿いの漢字には蝿が空気も読まず紛れ込んでたりと神様の理不尽を毎日体感してるからもう慣れてるけどさ!!それでも僕は貴方を信じてるんです・・・いつか僕にも幸運が降り注ぐんじゃないかって・・・いや幸運に名を変えたチョコレートが今日今からでも僕の部屋に投げ込まれるんじゃないかってずっと期待してるんです・・・

元旦より節分より七五三より卒業式より入学式より体育祭より合唱祭より夏休みより次期深夜アニメより思わせぶりな態度をとる幼馴染より誕生日より100点確信のテスト返却より何より僕は!!!バレンタインを期待してるんだ!!!!!!!だから、ね?そろそろ、さ。僕に救いを、くれないか?

コンコン。

おぉっとこれはまさか僕の家に突撃クラスのマドンナのコーナー!!!????さぁ大歓迎だよいらっしゃなんだ母さんか。え?うん、うん。あぁ、そうだね。はい、はい、はーい。え?いや期待とかしてないよ?いやいや別に?うん。勘違いでしょ。うん。はい、はーい。・・・・・・拷問か?

いや百歩削って(削って?)部屋に母さんが来るのはわかる。てか日常。でもそこから急に僕がバレンタイン期待してるとか、そ、そそそそっんなわっけなっいじゃ~ん?いや偶然見えたスマホの画面が今年のチョコの売り上げだからって僕がバレンタインに一世一代の期待を寄せてるなんてわからないしね!僕はただ純粋にチョコレートマニアとして売り上げを逐一確認してただけだよ!え、昨日の売り上げ?知るかよ僕はバレンタインしかこのサイトを見ないんだ。


【そんなこんなで夕方!】


死ね。この世のチョコレート職人だけ生き残って僕にチョコを貢げ。それか全世界の女性が僕のことを突如熱烈に愛し始めて渋滞パラダイスが起きて日本の通貨バランス崩れろ。バラバラになったそのバランスを気にせずその女性は僕だけに向けたチョコを作るんだ。車の中でも関係ない。いち早く僕に届けるために作るんだ。

となるとまず手始めにクラスのマドンナ例の人が僕にチョコを渡してくるはずだ。何故かって?家が隣なんだよ僕。羨ましい?羨ましい?ははははははははははははははははそんな戯言今に言えなくなるぞ。僕は彼女と一言も会話らしい会話をしたことがないんだ。僕は彼女に話しかけようとするけどその度何かが邪魔をして僕と彼女の仲を引き裂くんだ。僕はこれを前述の神様の理不尽と統合して「クソ」と呼んでる。僕と彼女はクソに邪魔されて話せないんだ。どけクソ!!!!!!!!!!お前のせいで僕がどれだけ涙を飲んだと思ってる!!!!!!正解は0mL!!!!!!何故かって?僕は彼女を目視するだけで頬が緩むんだ!!!!涙なんて流してられるか!僕が涙を流すのは彼女に平手打ちされた時かキックされた時って決めてるんだ。某業界ではそういう仕打ちをご褒美って呼ぶらしいけど僕はそれを「ご褒美」って呼んでる。嬉し泣きする予定だよ!!!!!!!!!!!まぁ第一僕は彼女に嫌がられるようなことはしてませんけどね!!!!!!!

カッカッ。

おぉっとマジかよ窓から音だ!!!?!??!?!?なんだマジか窓を介してチョコを僕に届けようという僕のファンか!?オープンザウインドウ!!!!!!

はいちょっと待って。僕は凄いね。結論から言うと。よし僕よ、窓の外を確認。えー、真下には誰も居ないね。ちょっと目線をずらすと、走り去る小学生。赤いランドセル。女子!!!!!!さぁ僕よ部屋の中を見てくれ!!!!!床に転がってるのはなんだ!?僕が咄嗟に避けたお陰で鼻っ柱を掠めるだけで済んだその石はなんだ!!!!!!????石だよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ちょっと待ってよどういうことよ・・・なんで僕小学生に石投げつけられたの・・・ていうか今の勢い窓閉めたままだったら大事故だよ・・・?わかってる?ねぇ・・・そんで今日土曜日なのになんでランドセルなの・・・あぁアレね、バレンタインだから登校しようみたいな?ははは、ほほえましいね。これが女児じゃなくて男児だったら僕はすでに警察を呼ばれて事情聴取されてるね。女の子でよかったね。でも僕のストライクゾーンに小学生も含まれてると思うなよ。大正解だからな。その後姿覚えたからな。次会った、いや視界に入った時は精一杯ストーキングした後に何事も無かったように生活をしてやる。疚しい気持ちは無いんだからな!!!!!!!!!!!!!!!!!!


【そして一時間後!日は落ちたぞ!】


むしろ僕がこの世界に適応していないからこんなにもチョコをもらえないんじゃないかと思ってきた。毎年僕は落胆しているけどこんなことを思ったのは初めてだ。きっとそういうことなんだろう。でもこんなきっかけで自殺はやだな。「バレンタインの成果0個が原因で自殺」とかで紙面飾りたくないしそもそもそんな事件担当する人の身にもなれよ僕。巻き添え必至だぞ。なんでかって?まぁそれは各々の想像力に委任するさ。

さぁそろそろ来てくれてもいいぞ。え?いや希望は捨てないさ。まぁ小学生に石投げられた時点でこんな世界百等分された後に変なところで接合されて日本テレビみたいな形になれとか思ったけどさ。なんやかんやでこの地球の形は好きなんだよ。だから僕の一存でこの世界を改変したくない。だからどうぞ神様!僕にチョコを!ていうかその理論で行くと僕の神様はマドンナちゃんかな大正解です!!!!!!!!!!!

ここで意味の無い複線を回収しておくけど、「思わせぶりな態度をとる幼馴染」っていうのは想像だよ。マドンナちゃんは幼馴染だけど一度も話したことないし。あったら自慢してるよね。だから脳内幼馴染で我慢してるんだよもちろん再生はマドンナちゃんの姿で。

変態じゃないぞ!!!!!!!!!!!!違うんだよ!!!!!!!!!!!!!!願望を拗らせるとこうなっちゃうっていう一例なんだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!でもね、僕は今実験をしているんだ!!!!!!!!!!!実験内容はね、「拗らせすぎた男子にチョコをあげるとその拗れは治るのか」。僕が最適な実験体だからこれが成功したら脳内学会で論文を提出して会見を開くんだ。そして突然号泣して記者を驚かせながらネタとして喜ばせるんだ。するとどうなるか。僕の財産が増えるんだよ脳内で。脳内でだよ?実際にそんなことをする人間がいるわけないじゃないか。それこそキチガイで僕みたい・・・あはっははは今のは自虐自虐。笑うところね。視線が痛いよ。僕の部屋に視線なんて幼いころに親が撮ったマドンナちゃんの正面奇跡笑顔写真しか・・・


あぁあそんなこんなで夜だね!!!!!!!あぁあ!!!!!あぁあ!!!!!!!!!!!!!神様は勿体無いな!!!!!!!!!!一年に一度だけ僕に幸運を降らせるチャンスなのにみすみすそれを逃しちゃうんだもんな!!!!!!!!あぁあ!!!!!!!!!!!!!!!本当に馬鹿だね!!!!!!!神様は!!!!!!!!!!!!!!!あっ違うよマドンナちゃんじゃないよ神様は。いやちがっ、えっと僕にとってはマドンナちゃんは神様なんだけどそういうのとはまた別っていうか脳内のマドンナちゃんめんどくせぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!もう僕はバレンタインにマドンナちゃんからの接触は見込めないので寝ます!!!!!!!!!!!!!今僕に接触を試みようとしている女性が居たらとりあえずポストに連絡先と住所頂戴ね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ゲイバーじゃない限りすっとんでいくから!!!!!!!!!!!!!!!!!!なお僕の部屋に石を投げ入れたあの小学生は住所がわかり次第追う。

じゃ、おやすみ。今だから言うわ。バレンタインにチョコ食う奴滅びろ。


【そしてその頃、彼のマドンナは】


(渡しに行きたいけど今日もやっぱり一人で喋ってる・・・邪魔しちゃ悪いかな・・・いやでも、いつも喋ろうと思うと親友が通りかかったり自転車が間通ったりして私の荷物盗って行くし・・・今日しかないよ、ね?・・・あぁぁぁでもだめ緊張する・・・いやこの感情・・・あの彼の状態に恐怖を抱いてる・・・この年になっても彼の独り言に慣れない・・・来年こそ、来年こそ・・・!あっ寝た)

彼の様子にそこはかとない恐怖心を抱き、今まで同様バレンタインを先延ばしにしていた。


【またその頃、二人が喋ろうとするとマドンナに話しかけ、間に合わなそうだったらマドンナの荷物を自転車で引ったくり、今日に至っては小学生の変装をしてまで彼の恋路を邪魔し続けたマドンナの親友は】


「何やってんだあたし・・・」

黄色い帽子を握り締めながら今日の所業は流石に変態じみていたと反省の念を隠しきれなかった(彼の家に石を投げ入れたことはなんら問題ではない)。


そうして世は更けて今年のバレンタインも終わりを告げた。

如何でしたか?これ僕じゃないです。僕じゃないです。信じてください僕じゃないです。僕じゃないんです。

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