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五章

俺達はあのあと何度かモンスターとエンカウントしたがアスカの奮闘で難なく乗り越えられた。


その夜、俺はあることに気が付いたMMORPGなどに必ずしも存在するものがないと言うことを。

そう、ゲームマスターがいないのだこの世界には。


疑問は明日鴉にでも聞けばいいかと思って寝る準備をしている頃突然、爆発音が聞こえた。

なんだなんだと街の人がどんどん宿から出ていく。

俺は皆が逃げてくる方向を見た。

そこにはあの日見たものと同じような光景が広がっていた。

その時、突然ドアを開ける音がして―――――――――――




そこから記憶が途切れている。

「ここはどこだ?」

目の前には知らない天井が広がっている。

「ああ、やっと眼が覚めたんだね。おはよう。」

「あ、ああ。おはよう……って誰だよお前!」

「ああ、私ね。私は、鎌斬 復音よ。」

「そうか。まあ、今は感謝しとく。ありがとうな。」

「ええ。」

「それで『あれ』はなんだったんだ?」

俺はドアが開いた後の記憶が無いためあれとしか言い表せなかった。

「『あれ』って?」

「えーと、皆が逃げてたやつのこと。」

「ああ、あれね。あれはこの世界に放たれた神よ。あの神の名は、ヒュプノス。眠りを司る神よ。」

「眠り……か。そいつは今?」

「もう消えたわ。あなた一週間ほど寝てたのよ。」

「そうか………そうだ!俺の仲間は!」

「今彼は隣の部屋で寝てるわ。アスカ……さんでしたっけ彼女は家に返したわ。」

「そうですか。」

鴉とアスカが無事で良かった

だがホッとしている場合じゃない。

もっと早く、強くなるためにレベルを上げていかなければ。


翌日、俺はまだケガが残ったままだがフィールドに出ていた。

昨日の狩りでいい狩り場があったのでそこへ向かうことにした。

俺はモンスターをとられまいとハッと息を整えてから全速力で走った。

俺は『Weakdragoman』を狩っている間、突然の睡魔に襲われた。


「ああああああああああ!!」

俺は勢いよく、飛び起きた。

さっき叫んでいたせいか息が荒い。

俺は即座に傷がないか確認した。

その時気付いた。俺は現実に戻っていることを。

「そうだ。アスカは!」

俺が現実に戻ってきていると言うことはアスカも戻ってきているはずだ。そう思いアスカに電話した。

「もしも」

俺はアスカが心配だったのでアスカの声を遮って言った。

「もしもし!!」

「な、何よ。そんなに慌てて。」

「ここは現実だよな!?」

「ええ。そうよ。ここは現実よ。ただしこっちには二日間しかいられないけれどね。」

「なんでゲームから脱出できたんだ?」

「さあ?わからないわ。まあ一度戻ってこれた訳だし、やりたいことをしましょう。それじゃ。」

「お、おう。」

一体どうなってるんだあのゲームは。なぜ現実に戻ってこれる?

あのゲームの事を調べるためパソコンの電源をいれた。

パソコンにはいきなり!Warning!と書かれているだけで画面はそのままで止まってしまっていた。


なんで使えないんだよ。これから何をすればいいんだよ。

誰か教えてくれよ……

考えている内に寝てしまっていた。


~六章へ続く~

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