二章
神を殺すと決めた俺は助けてもらった奴と話していた
「んまぁ、これからよろしくだ俺は神斬 龍神だ。」
「ああよろしくなリュウ。俺は深部 鴉だ。」
カラス…か珍しい名前だな
「んでこれからどうする……って言ってもお前こっちに来たばっかなんだったな…一緒に街へ行くか?」
「いやい……」
俺はそこで言葉を止め自分の体を見回した
俺は何も装備していないことに今気づいたのだ
「いややっぱ行くよ。何も無いしな。」
「じゃあ一緒に行くか。」
「ハァ……なんでこんなことに……」
「ん?なんか言ったか?」
「いや何でも無いさ」
本当になんでこんなことになったんだよ
そんなことを考えているうちに街に着いた
街は大にぎわいで俺が街に入った瞬間俺の周りに人だかりが出来た
質問はだいたい、なんでこんなときに来たんだとかお前どこから来たんだとかそんな内容だった
何故かわからないがこの方は救世主だとか言ってる奴もいたが……
「オイオイ……なんだあの質問攻めは……」
「ハハハハハまあしょうがないさ、こんな時に来たんだからよ」
そう言えばなぜ皆口を揃えてこんな時にと言ってきたのか不思議だった。
「でも何でだ?」
「それはだなぁ…今度フィールドボス攻略が始まるんだよ。それでなそのボスモンスターが強すぎるんだ。」
ボス……それは俺がリアルでもゲームでも恐れたものだった。
「オイどうした?そんな強張った顔して」
「いや何でも無い大丈夫だ。」
「ならいいんだが……」
この話は置いておこう
「その攻略戦のは俺も参加出来るのか?」
「ああ出来るんだが……お前レベル無いだろ?」
そうだった来たばっかだったのだ
「……ああ無いな。」
「じゃあレベル上げと装備だな。」
「ああ」
「じゃあ明日ここに十時に来いよ。もう一人呼んでおくから。」
「わかった。今日はありがとうな。」
「気にすんな。」
そうして俺は宿へ向かった。