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2026年4月1日から自転車の道路交通法が変更されたよ!  作者: 星狼


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5/8

クラスメイトの共感

斎藤は教科書を軽く持ち上げ、次の問題を読み上げた。


「それでは第二問だ。『交差点の手前3m以内は駐車も停車も禁止されている』。さぁ、この問題は◯か✕か?」


視線を生徒達に移し、いつもの爽やかな笑顔で問いかける。


「じゃあ、この問題◯と思う人?」


すると、一人の女生徒がぱっと手を挙げた。

彼女は香川夏美。6年2組で少し目立つ、活発な子だ。


「おや?◯と思うのは香川さんだけかな?じゃあ、✕と思う人は?」


斎藤が続けると、香川は少し迷った様子で手を下ろした。

他の生徒は誰も手を挙げない。教室に気まずい沈黙が落ちる。


「あれ?みんな、どうしたのかな?」


斎藤は軽く首を傾げながら生徒達を確認した。


生徒達は隣の席の子と小声で相談し合っている。

「これ、どうだったっけ……」「わからない……」という呟きが、あちこちから聞こえてくる。


「なるほど、そういうことか!皆、わかんないみたいだね。じゃあ、先生が正解を発表するよ。正解は✕だ!はい、じゃあまた4ページを開いて。先生が解説するから」


斎藤は教科書をめくりながら、明るい声で言った。

生徒たちは渋々といった感じでページをめくり始める。


その時、ただ一人ーー香川夏美の顔が、真っ赤になっていた。


斎藤はそれに気づかず、解説文を読み上げ始めた。


「え〜、問2の答えは✕です。駐停車禁止は5m以内ですね。だから、さっきの問題の答えは✕になります」


その言葉を発した瞬間、香川が机を叩いて立ち上がった。


教室の視線が一斉に彼女に集まる。


「ちょっと待って下さい!これ、✕っておかしくないですか!?」


声に、はっきりとした怒りが混じっていた。

毎日一緒に過ごしているクラスメートたちには、そのトーンで「夏美が本気で怒っている」とすぐに伝わった。

しかし、週に一度しか来ない斎藤には、まだその深刻さは感じ取れなかった。


「解説に書いてるよね?駐停車禁止は5m以内なんだ。3mじゃないよ」


斎藤は冷静に、いつもの教習所モードで対応した。


「5m以内がダメだったら、3m以内もダメですよね!?」


香川は声を荒げて続ける。

彼女の目には、悔しさと苛立ちがはっきり浮かんでいた。


教室の空気が、急に張りつめた。

他の生徒達は息を潜め、香川と斎藤のやり取りをじっと見つめている。

何人かは椅子を少し後ろに引いて、身を乗り出すようにしている。

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