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4.セミのぬけがらと就職活動

 翌日は雨だった。くらげとは晴れたら泳ぎを教えるという約束だったので、私は家に籠っていた。

 久しぶりに受信ボックスを覗くと、お祈りメールが届いていた。就職のご縁はなかったけど、今後の活躍を祈るという馬鹿げたメールだ。すぐに削除する。就職活動は終わらない。気が重かった。

 明日は晴れるだろうか。水滴だらけの窓を眺めながら、ふと、土の中のセミも羽化直前は同じような心地なのかと思った。晴れるようにと水着の確認をする。



 夜、不思議な夢をみた。

 私は砂浜を歩いて何かを探していた。

 辺りは暗く、だれもいない。

 その時何かに躓いた。

 見ると、イカリが砂に埋まっていた。

 イカリの上に海のクラゲが引っかかって干からびている。

 気味の悪さを感じたところで目が覚めた。

 窓から差し込む光に目を細め、晴れたのをぼんやりと喜んでいるうちに夢の内容は忘れてしまった。

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