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メメント・モリ(black story after)  作者: 聖夜雪乃
3/4

2023/7/4

なんの感情からくる涙かわからぬまま、いつのまにか時が経過していたようだ。


目覚めは訪問看護師の来訪によりもたらされたものだった。


この動かぬ身体が恨めしい。

ただ歪んでしまった在り方が、心を壊し、

このような姿になってしまったのであれば、

いっそあの時に果ててしまえれば良かったのでは?と、

幾度も幾度も思い返す。


生命維持をするだけなら、壊れていても出来るのだと、

思い知らされるかのように、

3日振りの食べ物を口に運ばれる。


「…」

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