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2023/7/25
いつかどこかで人は死ぬ。
急に胸に去来する感覚に押し潰されそうになった。
振り払うかのようにして叫んでみても、声は虚しく部屋の中で暴れるだけだった。
そうだ。もう壊れてしまっていたのだと。
そう実感した途端に、なんでもいいから記録を残したいと思った。
ただ生きて死ぬ。
それが受け入れられないのだ。
死に飲まれて狂ってしまう前に、どこか、誰か、届いてと。
そうしてたどり着いた答えが
「もう2度と綴る事はないと思っていた記録…か…」
気付いてしまったらもう逃げられないのです。