スライムLv2
――――強くなるには、どうしたらいいか。―――
僕に分かる方法は、一つだけ。
他の魔物を倒すこと。
他の魔物を倒せば、ステータスにあるLvが上がって強くなっていく。
魔物を倒さないといけない。
けど、僕は魔物の中でも弱いスライムだ。
普通にやって他の魔物を倒せるとは思えない。
いや・・・待てよ。
僕と同じ、スライムなら倒せるかも知れない。
僕には他のスライムと違って考えることができる。
その分、他のスライムよりも有利だ。
同族を殺すことになるけど、その考えは悪いとは思えない。
うーん・・・。
考えた結果、同族であるスライムを倒すことにした。
と言うか、それ以外に手がない。
まぁ他のスライムを倒しに行く前に、スキルの効果だけは確認しておくけどね。
スキルの効果の確認が終わった。
これで、いつでもスライムを倒しにいくことが出来る。
問題は、他のスライムが近くにいるか、スライムを探している最中に他の魔物に会わないかだが、それは運と気を付ける以外に手はない。
僕は、洞窟を出た。
洞窟を出ると、森だった。
この森がどのくらいの大きさか分からないけど、この中からスライムを探すのは大変そうだ。
僕は、他の魔物に見つからないように慎重に進み出した。
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スライムを探し初めてからかなりの時間が経った。
けれど、スライムは全く見つからない。
他の魔物はいる。
隠れてやり過ごしているが、怖い。
見つかれば、すぐに倒されてしまうくらいの力の差があるからだ。
このまま探してもスライムは見つかりそうにない。
もしかしたら、スライムは他の魔物にすぐに倒されているからいないのかもしれない。
もしもそうなら、とても困る。
取り敢えず、もう暗くなりそうなので洞窟に戻ることにする。
スライムは、暗くても周囲が見えるが、暗くなると森は危険度を増す。
だから、暗さが関係なくても洞窟に戻る。
僕は、洞窟に戻ってきた。
そうすると、そこにスライムがいた。
あれだけ探しても見つからなかったスライムが、僕がいた洞窟にいた。
よく考えると、僕がいた洞窟は調べてなかった。
取り敢えず、スライムを倒そうと思う。
僕、スライムに向かって勢いよく向かっていった。
スライムは、同族が攻撃してくるとは思っていないのか、反応していない。
僕は、スキル形状変化で体の形を変えてスライムに包み込む。
そして、スキル吸収を発動してスライムを吸収して倒す。
ちなみに、形状変化のスキルは体を自由自在に変形させるスキルで、吸収のスキルは対象を吸収するスキルだ。
ふぅ。
簡単に倒せたな。
そうだ、ステータスを見てみよう。
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名前:無し
種族:スライム
Lv:2
スキル
鑑定Lv1 再生Lv1
種族スキル
吸収Lv2 酸作りLv2 形状変化Lv2 擬態Lv1
ユニークスキル
知能強化
称号:無し
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おぉ。
レベルが上がっている!
後、吸収と形状変化のスキルレベルも上がっている。
多分、そのスキルを使って倒したからだろう。
同族を倒してしまったけれど、これで希望が見えてきた。
スライムを倒していけば強くなれる!
生き残るために僕は、これからも同族を倒していこう。
すみません
今回すこし、違和感あるかも
あと、更新が次話からまだ書いてないので遅くなります