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グランレコード  作者: 33
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30.突撃

そしてやってきました次の日の朝!

清々しい快晴で最近冬に突入したためか非常に寒い。そんななか3大ギルド18名と近衛兵12名の計30名が集まっていた。

何をするのか教えていないらしく集められた理由を皆噂していた。


「みんな集まっているわね」


女王陛下が訪れると噂話が小さくなる。それもカリスマ性ゆえだろうか。などと各々の顔を見ると呆けてる人物がいる。もしかしたらあまりの美人さに緊張しているのか?


「皆さん、これから国家転覆を謀る人物をとらえていただきます。

そのために三大冒険者ギルドと近衛の混合隊をつくりました。皆さんがお強いと思っていますがくれぐれも己の強さに慢心せず無事に戻って来てください」


「「「はい!」」」


女王陛下に返事をすると気を引き締め出発するのだった。




私達混合隊は、非常に立派な門の前に来ていた。門にあわせて塀が以上に大きく中の敷地が広いことを匂わせている。


「げっ、ここってヨルゲン伯爵の幽霊屋敷じゃねぇか」


ウバのギルドマスターであるディンブラが明らかにめんどくさそうな顔をしている。


「幽霊屋敷ってことは幽霊がでるの?」


「レイスやファントム、リッチ、スケルトン、ワイトなど特殊な方法でないと倒せないものが多いでおじゃるよ。だいたいが物理攻撃無効で光属性の魔法でないと倒せないでおじゃる」


基本魔法を使うにはイメージだからあやふやな光では発動などできない。だから洞窟に入ったら主に使うのは火の魔法だったりする。


「基本物理攻撃のウバが嫌な顔するわけか。それでどうやってするの?光属性扱う人いるのかな」


「キョン使う。光壁(ホーリーウォール)。でも今回使う…光箱(ホーリーボックス)


キョンがそう言った途端に敷地全てを覆うように光る箱が現れた。現れてしばらくすると箱は、だんだん小さくなりと同時に絶叫が聞こえ最後には静かになった。


「強い…以外…徐霊した。行って大丈夫」


キョンの言葉にうちのギルマス以外が驚いていた。それもそうで光の魔法が使えて大きな屋敷一つをまるごと徐霊したのだ。


「皆さんぼけてる場合ではありません。事前に聞いているはずですが東西南北の4組に別れて4人の捜索をします。問題なければ敷地内で落ち合えるはずです。襲撃を受けた時は合図をしてください」


「「「はい」」」




私は、南側から捜索するメンバーだ。

同じメンバーはギルマスとチアキ、ウバの二人、近衛の二人の計7人。私とギルマスとチアキが同じ組なのはギルマスが調整してそうだ。


「この庭…放置し過ぎて森みたいになってるな」


「木がこんだけ茂ってればそりゃあレイスとかの溜まり場にもなる」


敷地内は、重なりあうように生えた木によって影が多い暗い場所になっていた。木がみっちりと生えて地面には根がびっしりあり歩き難い。


「外から見て相当敷地面積大きかったですけど本当にここ伯爵の家ですか」


「記録では最後に住んでいたのがヨルゲン伯爵ということになっています。一代で成り上がり相当悪いことをして金を稼いでいたようです。他の証言ではレイスがヨルゲン伯爵の恨み言を言っていたというものがあります」


「詳しいですね。えーとっ…」


まずい相手が近衛兵ってことはわかってるけど名前が出てこない。


「ジョウン・エリストリアです。ここに関して詳しいというのは三年前にここの警備をしていたのでそのときに調べたんですよ」


「そういえば通常ならここって一般人が入れないように見張るんでしたっけ」


「はい、ですから色々詳しいと思っています。それにしても本当に徐霊してしまったのですね。あれほどいたのに一匹もいないとは…」


ジョウンさんが遠い目をしているけどここどんだけひどかったんだろう?面倒が少なくなったってことでいっか!


「あぁ、たぶんあれですね」


ギルマスが指差した先には、貴族が住むにふさわしい立派な建物があった。まだ他の班は集まっていないらしく一番のりだ。


「リッチとかと遭遇しないでここまでこれてよかったよかった」


「そうだな。俺は魔法が使えんからリッチと遭遇しても倒せん」


「それでは一度人数を数えます。1,2,3,4,5,6,7,…8?」


7人しかいないはずなのに8人目がいる!?ザッと周りを見ると黒いフードの人物が二人。明らかに片方はリッチだ。


「ぎゃー!リッチ」


私が叫ぶと黒いフードの片方がピースした。キョンは、ピースなどしないのでピースをしているのがリッチだ。つーか、リッチってピースすんのかよ。


「ハナシヲキイテイタダキタイ!」


「このリッチ喋ったぞ」


「ワタシハココニツカエタマホウツカイデス。ミナサンニオネガイガアル。ワタシタチハジョウブツシタイガナカニイルモノタチニタマシイをシバラレテイル。ドウカナカノジンブツをタオシワタシタチヲカイホウシテホシイ。ソノアイダホカノモノハオサエル」


要するにリッチをこの地に縛りつける人物を倒して欲しいってことか。でもあの中にいる人物でそういうことができる人ってだれだろう?


「了承します。それにしてもリッチをこの地に縛り付ける人物とはどんな人物なんでしょうねぇ」


「ヤツラハソイツヲオブザーバーゼロトイッテイタ。タノンデナンダガキヲツケテホシイ」


リッチは、そう言い残すと姿を消した。本当に不思議なリッチだった。しばらくするとニルギリの班がやってきたが少し交戦したらしい。


「リッチと遭遇したのだが別のリッチが現れて我々に進めと行ってきたので来れた」


「あのリッチは、約束を守ったようです。ならば私共も約束を守らねばなりませんね」


私はギルマスの言葉に頷く。約束といえどされた恩は倍返しがモットーです。


「おぉう、揃ったみてぇだな」


他の2班も揃い欠けることなく全員揃った。あとは、この伯爵邸にいる連中を倒すだけだ。

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