表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
グランレコード  作者: 33
18/44

番外編 キノ太郎

スランプです。変なノリで書いちゃいました。

全く本編に関係ないです。

むかしむかしあるところにおじいさんとおばあさんがいました。おじいさんは山で魔猪狩り、おばあさんは川で料理をしていました。


おばあさんがいつものように川にいると川の上流から大きな茸がドンブラコ、ドンブラコ流れてきました。その茸の傘は、毒々しく赤地に白の水玉模様でした。


「キノコ…おじいさん好きなの」


おばあさんは、そういうとマリオネットに茸を取りに行かせました。おじいさんは、茸の炭火焼きが好きなので炭火焼きにすることにしました。とても食用には見えませんがおばあさんには関係ありません。


「スーさん今日は、茸の炭火焼きですか」


「用意した。…焼くの」


どこに売っているんだという大きさの網の上に茸をのせます。すると茸が勝手に震えて真ん中から二つに裂けた。


「おぎゃー、おぎゃー!」


「焼くの」


「僕に赤ん坊を焼く趣味はないよ」


おじいさんは、赤ん坊を網から下ろしました。


「茸から生まれた赤ん坊か興味深いね。試しに育ててみよう」


「なら名前キノ太郎なの」


茸から出てきた赤ん坊は、スーおばあさん命名で「キノ太郎」と名付けられました。






キノ太郎は、おじいさんに実験されながらもスクスク成長していきました。ある日、キノ太郎は山向こうの村が鬼に襲われたと聞きました。キノ太郎は、急いで家に帰るとおじいさんとおばあさんに言います。


「おじいさん、おばあさん。私は、育ててもらった恩を返すために鬼を退治しにいきたいと思います」


「そう…なら頑張るの。キノ太郎が好きな…キノコ団子…あげる」


おばあさんは、袋に七色の団子を詰めこみ渡しました。キノ太郎は、笑顔をひきつらせながら受けとります。このキノコ団子は、あらゆる状態異常を治せる優れものですが味が色同様に混沌としているのが欠点でした。


「ふむ、僕はこれをあげよう」


「…?」


渡されたのは何枚かの紙。ただし裏なのかまっしろである。


「これは新しい札ですか」


「鬼が現れたらだしなさい。僕の調査結果ではそうなっている」


「はぁ…?」


おじいさんは、非常に頭がいいがそれをすべて理解することは難しいので気にせず貰っていく。


「鬼は、鬼ヶ島というところにいるらしい。場所は、ここから南に向かったところですよ」


「おじいさん、おばあさんありがとうございます。行ってきます!」


キノ太郎は、元気よく鬼退治に出発しました。





キノ太郎が歩いていると真っ赤な羽に髪をしている鳥が檻の中で泣いていました。


「どうしたんですか!?」


「信じてた彼が人身売買の売人で売られそうなの…」


「女性にそんなことをするなんて許せない。とりあえずそこから出します!」


キノ太郎は、村の鍛冶師のXから餞別で貰ったミスリルの剣で檻を壊しました。


「ありがとう、あなたは何をする途中なのかしら」


「鬼退治です」


「それなら私も恩返しとして連れていってください。きっと役にたつわ」


「女性を危険な場所に連れていけません」


「あの檻は特別製で壊せなかったけれど私は、なかなか強いんですよ。ほら」


鳥が注射らしきものを投げると空にいたワイバーンが落下して死んでいました。ワイバーンは、ドラゴンの一種なので一発で倒せるのは相当な腕前です。


「わかりました。私はキノ太郎。あなたは?」


「私はローザ」


ローザが仲間になった。




ローザとともに歩いていると犬耳に尻尾が生えた男が倒れています。お人好しのキノ太郎は、男に駆け寄り肩を揺すりました。倒れた人物の意識確認は、基本です。


「大丈夫ですか?大丈夫ですか?」


「う…ん」


「顔色が悪いわね…。毒かしら」


「ならこれが効くね」


おばあさん特製のキノコ団子をなんとか食べさせて水で流しこませます。すると男の顔色がとても良くなっていきました。


「はて?そなたらは何者でおじゃる。それにここは…?」


「私は鬼ヶ島へ鬼退治の旅をしているキノ太郎」


「私はそのお供をしているローザ」


「ご丁寧にどうもでおじゃる。まろはトリカブト。

まずは命を救ってくれたようで感謝するでごじゃる」


そういうとトリカブトは、深々と頭を下げた。


「いえいえ、ところでなぜこんなところで倒れていたのですか」


「まろはこの鋭い鼻を利用して毒草を集めておるのじゃ。それで今日も同じように探しておったらいつのまにか蛇に噛まれての。なんとかここまで逃げおおせたでおじゃるが毒がまわり倒れてしまっての」


「毒草集めですか…」


奇特な人物がいるものである。


「ところでまろも供として鬼ヶ島に連れていってもらえぬか。戦力になるはずでおじゃる」


「わかったいいよ」


トリカブトの仲間入りは、呆気なく終わった。






「そこの人、アタシの造ったキメラと戦わない?」


さらにキノ太郎が進むと木の上から声をかけられた。そこにいたのは金の猿の尾を持つ女だった。


「私は、鬼ヶ島の鬼を退治するために急いでいます。その帰りならばお相手いたしましょう」


「それはいい実験になりそう。連れて行って」


「何がいい実験になりそうよ。中途半端な決意でついて来ないでくれる?」


「なんですって!三歩歩けば忘れるような馬鹿に言われたくない」


「私は、鶏じゃなくて雉よ。キ・ジ。キー、キー鳴くしか脳がない猿に言われたくないわ!」


ローザと猿?が見つめ合うだけで火花を散らし喧嘩を始めた。


「戦力は多い方がいいでおじゃる。そうであろう。キノ太郎」


「はい、だからよろしくお願いします」


「こちらこそ!アタシは、クリスよろしくね」


クリスが仲間になった。






途中親切な人から舟をもらいローザの指示で舟を漕ぐとついに鬼ヶ島に到着した。鬼ヶ島は、いかにもという怪しく恐ろしい雰囲気を醸し出していた。


「ここが鬼ヶ島。さっそく鬼を退治しよう」


「そう簡単に俺達を倒せるなんて思うなよ?」


「みんなで力を合わせるぞ!」


「「「はい!」」」


そして戦い始めたがキノ太郎たちは、非常に苦戦していた。


「頑丈過ぎる…!」


「傷つけると元気になってるってどういうこと!?」


「毒が一切効かないでおじゃる!」


「注射刺さると喜んでいるのだけど!」


いくら傷つけても鬼達は、非常に元気でキノ太郎達は疲れきっていた。様々な手を尽くしたが効いた様子がない。


こうなったらとおじいさんに渡された紙を鬼に投げつける。すると鬼達の猛攻が止んだ。


「これは……俺たちのアイドルスーちゃんのブロマイド!これ家宝にする!」


「会長ズルいっす!」


「みんな会長からブロマイドを奪還するぞ!祭壇を造って奉るんぞ!」


「「「ウオー!」」」


鬼達は、ブロマイドを競いあい最終的に相討ちになり全滅した。おじいさんの策略により鬼は、退治され平和になりましたとさ。






そして朝


「なんちゅう夢だよ!……つかキノ太郎ってネーミングセンス…」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ