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ドッペルゲンガー

作者: 水依ゆさ

ねぇ、知ってる?世界には自分と同じ顔の人間が三人いるんだって。


なにそれっ。きもちわる。


えっ、別に私はそう思わないけど。でもさ、それってちょっとよくない?


なにが?


自分と同じ顔の人間がいて、もしその人が自分の代わりにいやなこと何でもしてくれたら絶対いいって。


いやいや、もしもう1人の自分がいいとこばっかとって、自分が嫌なことしかやれなかったらどうするの?


あっ、そうか。


っていうかさ、3人っていうけど、それって同じ顔した四つ子とかだったら、何人いることになるの?

ん?


いや、だから同じ顔してる人間が12人いるのかなっていうこと。


えー、どうなんだろう。


でもさ、同じ顔とかじゃなくても、顔が似ている人間っているよね。


確かに


そう考えると世界中同じ顔した人間ばっかになっちゃうよ。


うーん?


やっぱただの迷信だねそれ。


そうかな?


そうそう。


あっ、そうだ。まだ他にも言われていることあったんだ。


何?


その同じ顔をした人間同士が出会うと死んじゃうんだって。


なんで?


さぁ、なんでだろう?


でもさ、そういうことなら、私たちって。


ねー。




―偶然出会った同じ顔を持つ少女たちの会話から―




同じ顔の人間があふれている世界。


……もはや、誰が誰だかわからなくなりますね。

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