その97
美香視点。
少し時間が戻ります。
清水澄
やっぱり優ちゃんがおかしい・・・。
お姉さんたちから、私をかばうために私を抱きかかえたのは解かる・・・。
でも、美香が嫌がってるのに、離してくれないなんて・・・・。
かと思えば、急にじっと美香を見つめて、何か言いたげにしたり、
挙句、ボーイさんにまでつっけんどんな態度をとって・・にっこり笑ったって、棒読みの台詞では慇懃無礼にしか聞こえない。
挙句、食事の時間を相談に来た、叔母さん達に対してまで不機嫌に返事をする・・・・・
せっかく、ボーナスで家族にプレゼントって言ってみんなで来たのに、ちっともみんなと関わらずに、すぐ、美香と二人きりになりたがる。
それでは家族サービスになりませんよ?・・・・。
おまけに、二人きりになったらなったで、必要以上に触ってくる優ちゃんに。
・・・・・身の危険を感じる・・・考えすぎだろうか?・・・・
・・・本当に今日は、二人で同じ部屋に泊まっても大丈夫なんだろうか?・・・
優ちゃんに聞きたかったが、怖くて聞けなかった。
足を手当てしてくれた優ちゃんはいつもの優ちゃんだった。
美香の大好きな、落ち着いて、大人な優ちゃん。
でも今日の優ちゃんは、それとはちょっと違う。
しょうもないことに膨れて、不機嫌になって、自分のしたいように行動する。
・・・でもこれも美香の好きな優ちゃんだ・・・・。
いつもその態度をとがめて、注意してししまうが、そんな部分も含めて好きな自分としては、そのままでいて欲しいと思う・・。
・・・・ひょっとして、美香ってわがまま・・・?
そんなことを、バスルームで着替えながら考えていた。
着替え終わって、大丈夫かな・・・と思い、バスルームのドアの影から優ちゃんと叔母さんを見た。
二人で小さな声で相談してるのが見えた。
・・・夕食の時間相談するのに、何でひそひそ話・・・?
そっと覗いてみたが、何を言ってるのかは見えず聞こえず・・・。
その内優ちゃんが、おじさんたちを追い出して・・・私が覗いてるのに気がつく。
「美香着替え終わったの?」
優ちゃんに言われて、あわてて答えた。
「優ちゃん、おじさんたちと話し合ったの?」
私の言葉に何も言わず、優ちゃんは私を抱きしめてにっこり笑う。
・・・・・優ちゃん、何年美香があなたに付き合ってると思うの?
そんなのでごまかされると思わないで・・・・・・・・・
私の怪訝な表情に、優ちゃんは表情を隠そうとがんばってるようだった。
・・・・優ちゃん、美香を甘く見ないでよ?・・・・
少し待ってみたが、優ちゃんは言うつもりはないらしく・・・
私は諦めて、パークに戻る提案をする。
・・・・この人はこういう人だ・・・・
・・・・・でもここを含めての優ちゃんだもの、仕方がない・・・・・・
・・・・・アリノママノ、アナタガ、ミカハスキデス・・・・・・・・




