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昨日見た夢  作者: 清水澄
94/185

その94

 二人でパーク内を回っていたが、その内に美香が足が痛いと言いだした。


見ると、靴擦れを作ってる。

「・・・やっぱりスニーカーにすればよかった・・。」


しょげて、ゴメンナサイと言う美香を軽く抱きしめて、丁度良いから軽くどこかで食事か、飲み物を飲もうと誘っ座れる場所を探した。


 丁度歩いてる先のベンチが空いてるのを見つけて、美香を誘って座らせる。


 靴を脱がすと、かかとに靴擦れが出来ている・・・これは痛いだろう・・・・。


様子がおかしいと思いつつ、気付いてやれなかった自分に悔しくなった。


「ホテルに帰れば、かばんに保護剤がはいってる、少し休んで一度チャックインして手当てしようか?それとももうこのままホテルで休む?」


僕は美香に伝えながら、靴を履かせる。

「・・スニーカーも持ってきてるし、ついでに履き替えたら、もう少し遊べると思う。

パレード見たいし・・・」


  美香の希望に少し休んでから移動しようといったら、おなかは空いてないがのどが渇いたと言うので美香をその場に残して、飲み物を探して売り場に向かった。


_____


 「やっぱり、スニーカーにすればよかった・・・。」

久しぶりに会う優ちゃんにあわせて、大人っぽい格好を・・と思い普段はかないパンプスなんかを履いたことが間違いだった。


 せっかく、休みを取ってくれて、楽しもうとしてたのに、足が痛くて迷惑かける事になるなんて・・・・・。

 自分の浅はかさにがっかりとしながら、優ちゃんの後姿を追った。

 周りの人たちが優ちゃんの後姿を、ちらほらと眼で追ってるのが見える・・・。


「・・・う~~ん・・何で私なのかなぁ?。優ちゃんも、趣味が悪い・・・。」

体のどこかが不調だと、とことんネガティブになるもんだ・・・と言うことを証明するような自分の思考に、また落ち込みながら、足をさすっていた。



・・・・不意に声をかけられた・・・・・・


「・・あら?さっきの・・?」


顔を上げると、先ほどお手洗いで出会った、お姉さんたちがいた。


「あの素敵な彼氏には、置いていかれたの?」


単に心配して聞いてくれてるのか、それとも含みがあるのか、どちらとも取れる微笑をうかべながら、聞かれた・・。


「・・・・飲み物買いに行ってくれてます。」


私の返事に、皆で顔を見合わせながら、含み笑いをする・・・。


・・・・感じ悪いですよ?・・・・・・


中の一人が私の横に座り、聞いてきた。


「何してる人なの?」


何を聞いてくるんだろうと思いながら、馬鹿正直に、大学病院でお医者してますと答えてしまった。


周りから奇声が上がる。


「え~~凄い!!!イケメンで高収入、勿体無い」


こそこそと話をする人たちを、あっけに取られて見ながら、ひそかに思う。


・・・高収入は、多分当てはまらないと思うけど?・・だって、普通の大学卒のサラリーマンのほうがもらってると思うよ?・・・


どうでもいいことを思いつつ、早く行ってくれないかな・・・と思うが、お姉さんたちは動かず、私を取り囲む。


「二人きりじゃあ寂しいでしょう?一緒に回らない?」


・・・ナニイッテルンダろうこの人たちは・・・・・


私は首を振ったが、この人たちは全く見てくれなかった・・。


仕方なくもう一度言った。

「・・・今日は、優ちゃんと約束してるので、二人で回りたいんですけれど?」


やっとの思いで言った私の台詞に、むっとした顔をしてお姉さんたちは口々に言う。


「あなたいくつ?」

私が引き気味に答えた。

「・・・・14です。」

「あなたみたいな子供が、あんな大人とつりあってると思うの?」

「・・・・・・・・・・」


「今のうちに、自分の年齢とあった人を探したほうが・・・・」

そのお姉さんが皆まで言う前に、良く知ってる声が、低く怒りを込めた口調で言った。


「それは僕が決めることなので、他人にとやかく言われる筋合いはありません。」


顔を上げると、久しぶりに見るひどく怒った優ちゃんがいた。

そして、手に持っていたペットボトルを私に持たせて、ふわりと私を抱き上げた。


「長い間待って僕が欲しくて手に入れたんだ、余計な事は吹き込まないで欲しい。」


周りのお姉さんを、睨みつけてそういいきって私を抱き抱えたままその場を離れた。


私は、ほっとして優ちゃんの肩に顔をうずめた・・・。

優ちゃんが、そんな私の頭のてっぺんにキスをくれたのが解かった。


      釣り合いの取れないのは、いやと言うほど解かってる。


          でも、やっぱり、この腕を離したくない。

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