その90
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清水澄 拝
その後しばらく、美香の態度はぎこちなく・・・
少しいじめすぎたかな・・と反省したのもつかの間・・・。
アトラクションや、ショー見ているうちに、いつも以上にはしゃぐ美香がいた。
最初は、一緒に行動していた両親も、夕食の時間を約束したら何時の間にかいなくなり・・。
僕は、美香と思いを通じ合わせてはじめてのデートを堪能していた。
赤ん坊を連れた若い夫婦を見かけると、それに気を取られてこけそうになり、僕に抱きかかえられて笑う美香。
彼女のそんな一挙一同が愛しく思える・・。
本当馬鹿みたいだ・・僕ってこんな奴だったんだ・・・。
美香が初めて家に来て、叔母さんに”優ちゃん抱っこする?”と聞かれたときこんな日が来るとは思わなかった。
思えばこいつは、僕のパラダイスを壊した侵略者だったんだよな・・。
そんなことを思い出しながら、思わず苦笑する僕を見て、美香が怪訝そうな顔をした。
「・・・優ちゃん、思い出し笑い気持ち悪い・・・・。」
美香を抱き寄せながら、僕は言った。
「・・・いや・・、オムツを変えてミルクを飲ませた赤ちゃんが、大きくなったものだと思って・・。あの頃は泣くか、怒るかだったのに・・。」
美香は膨れて、僕を睨んだ。
「・・・優ちゃん?」
僕は笑いながら続けた。
「・・今もそんなに変わらないか?」
笑いながら続ける僕に、美香はますます膨れた。
「もう・・美香、お母さんたちの部屋に泊まる。」
怒る美香を引き寄せて、その首筋に顔をうずめて、キスを落とし、耳元でささやく。
「嘘、嘘、ちゃんと成長して、僕をこんなに誘惑してくる・・。」
美香が僕の行動に驚いて体をひねった。
「優ちゃん!!今は昼間で、ここは公共の場!!しかもぉぉぉぉ!!パークのど真ん中!!わかってやってるの!!」
美香の必死の訴えに周りを改めて見回した。確かに人が沢山いるな?
「・・そうか・・、じゃあ、ホテルまで我慢するよ・・?」
・・・・それはそれで・・怖いかもしんない・・・・
美香の呟きを、聞かない振りしてもう一度抱きしめたら、美香に本当に怒られた。
・・・・しかたない・・このぐらいに、しておこう・・・・
ふと、向こうのアトラクションの列を見ると、真っ赤になって怒っている父とそれをなだめる母、ため息をついて下を向く叔父と、その背中をさするおばが見えた。
・・しまった、見られていたらしい・・・
・・・・・・まあいいか、美香には見られたことは黙っておこう・・・・
僕はいつ出そうかと、ずっとポケットに入れている小さな箱を握り締めた。
・・・・・今日中に君に伝えたい言葉があるんだよ・・・
・・・・・・・君は、どんな顔をしてそれを聴いてくれるのかな・・・
すみません、短いです・・。
・・続きどうしよう・・・
清水 澄 拝




