表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
昨日見た夢  作者: 清水澄
87/185

その87

お気に入り登録ありがとうございます。


読んでいただきありがとうございます。


 清水 澄 拝

           優ちゃん、美香優ちゃんの気持ちわかんない。



 柳からやんわりとは指摘を受けていたが、美香から改めて言われると、本当に伝わってなかったんだなと思う。


言葉が出ずに、ぼっとしている僕の手を取って、美香は言った。


「優ちゃんおばさんたちが待ってるから今日は帰ろう。」


僕は、12歳年下のいとこに手を引かれて帰宅の徒についた。



家に帰ると、美香の言ったとうり僕たちを温かい食事と、2組の家族が迎えてくれた。


そして、出てきた食事を良く見てみれば、確かにおばが作ったにしては、明らかに仕上がりも味も、残念な一品があり・・・・。


 わが父は相変わらず、僕を無視して美香に、僕に無体を働かれなかったかと聞きいていたが、美香がいなくなると、僕にボツボツと休みはいつまできちんと取れるんだ?体は大丈夫か?と、ついでのように何度か答えたはずのことを聞いてくる。 

 

 それを、聞いてない振りで実は熱心に聴いている叔父。


 叔母と母は、そんな二人を見ながらいい加減諦めれば良いのにねえと・・相変わらず素直でないと、呆れた顔で話している。


・・・美香はと言えば、僕に先ほど落とした爆弾の事など忘れて、明日は勉強教えてね?と擦り寄ってきて・・・。

 

・・・・・・僕達をいつも見守ってくれていた人たちを見回して考えた・・


    ・・・・・僕が逃げ道を確保してた理由は、なんだったんだろうと?・・・・・・・。


         僕の顔を覗き込んで笑っている美香を見ながら思う。


             結局、この12年下の愛しい生き物に僕は絶対勝てないのだと。



   


 


 

 僕は美香を改めてみる。

 彼女も僕の顔を不思議そうに見ながら、微笑んでいた。


 僕は次の瞬間、無防備に擦り寄った美香を抱き寄せ腕の中に取り込んだ。


 美香がびっくりとして逃げようとしたが僕は許さなかった。

 父親たちがいるリビングでの僕の暴挙に、親たちが固まるのが見えた。


 僕は、美香を抱きしめて、周りに聞こえるように美香に尋ねた。


「美香?君は僕の気持ちが分からないって言ったよね?」


美香は僕の腕の中から逃げようともがきながらうなずいてた。


「じゃあ、今ここではっきりと言ってもいいかな?」


美香の体が震えて、その後首を振ったのがわかったが、僕はそれを無視した。


「こころして聞いてね?」


 にっこりと微笑ながら、美香を抱きしめる手を緩めて、美香の顔を覗き込む。

 その僕の笑顔と異なって美香の顔が引きつっていた、でも僕はやめなかった。


「僕は、高校の時から美香を愛している。僕は美香以外に考えられない。」


 

            ・・・・時が止まった・・・・・



     ・・・・・・美香が固まっていた・・・そして・・返事がなかった・・・・



 あっけに取られた、叔父と叔母、そして僕の両親の顔を僕は見回した。


 そして、僕は最後に僕の腕の中にいる美香を見つめた。


 美香が真っ赤な顔をして、こちらを睨むのが見えた。


「優ちゃん!!みんないるのにっ!!!TPOって知ってる!?」


僕は笑いながら美香に言う。

「病院玄関よりましでしょう?」


美香が真っ赤になって、言った。

「美香的には、知らない人の前のほうが、恥ずかしくありません!!!」


僕は笑いながら、僕から逃れようともがく美香を強く抱きしめて言った、

「・・・じゃあ、結婚の申し込みは二人きりの時にするよ?・・・・で返事は?」


美香はうつむいて不満そうに言った。

「・・・優ちゃんって、断られる事考えてないでしょう?」


僕は、うつむいた美香の顔を、右手で持ち上げながら言った。

「・・・断るつもりなんだ?」


美香がますます真っ赤になって悔しそうに言う。

「・・・条件があります・・。」


・・・・・・・条件・・・?


怪訝な顔をした僕に美香が続ける。

「私がまだ14だと言う事を忘れないでください!!」


僕は美香を抱きしめながら美香の肩に顔をうずめる。


「美香、優ちゃんの大人の事情は受け止められません。」


「えっちなことしたら、即別れます!!」


そして、その後、美香の言葉を美香の肩に顔をうずめて聞いてる僕の耳に唇を寄せてそっとささやいた。


・・・・・もうちょっとだけ待ってて・・・・


      ・・・・・・・その台詞は、僕だけに聞こえた・・・・。


 僕は、顔を上げて、そんな美香の唇に触れるだけのキスを落とした。


美香が真っ赤になって怒るのが見えた・・。


「・・・キスも駄目なの・・・?」

僕のがっかりとしたそんな台詞に、美香が口ごもりながら言う。


「・・・駄目じゃないけど・・・TPOを考えて!!!」


僕は暫く考えて、じゃあ二階に行こうかって言ってみたら、美香に横においてたクッションをぶつけられた。


・・・・気がつけば、リビングに二人きりになっていた・・・。



 にっこり笑って、


「二人きりだよ・・?」

と思わず言ったぼくに、美香が仕方ないな・・といった風情でこちらを向いて目を閉じてくれる・・・。


・・・・もう一度、今までの思いを込めて、その唇にキスを落とす・・・・。


・・・・やっと、手に入れた・・僕の宝物・・・・・・・




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ