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昨日見た夢  作者: 清水澄
86/185

その86

美香の逆襲・・・?

夕方、花火を見てから帰ろうと提案した僕に、美香は言いにくそうに言う。


「・・・・・・・私も、見て帰りたいけれど叔母さんが待ってると思うから。夕食に間に合うように帰ろう?」


 美香の提案に僕はごねた。

 「待ってないでしょう?僕は美香ともう少し二人っきりでいたい。」


僕の提案に美香はため息をついて、少し怒った口調で、僕に言った。

「最近優ちゃんが帰ってくるから、自分で必ず、夕食のおかず一品つくってるの・・知ってた?」


・・・あの母親が、家事をしてる・・?

僕の驚いた顔に、美香が続けた。

「叔母さん、絶対に自分の弱み知られたくない人だから、言っちゃ駄目だよ?」

「最近優ちゃん家に持ってくおかずも実は叔母さん作なの。」


自分は家事が嫌いと公言してはばからず。

掃除はするが、食事は作らなかった、アノヒトが・・・・。


美香はじっと僕の顔を覗きながら言った。


「優ちゃん・・・前に帰ってきた時に、凄く痩せてたじゃない?」

美香の顔をみた。


「その時・・・食べるのを忘れる・・後回しにする・・・て言ったでしょう?」


・・・・そんなこといったような気もするが・・・・・・・・


「その後、美香が入院したじゃない?」

「その時の優ちゃんの生活状態を見て、これはひどいって思ったみたい。」


美香はこちらを覗き込んで続けた・・。

「・・叔母さんね、それって、自分が優ちゃんが小さい時にきちんと、食事を作ってあげなかったから、食に対する関心が薄いんだって、思ってるみたいなの。」


・・・・いや・・?本人の自覚の問題だと思うぞ?・・・・・・・


「今はまだ若いからいいけれど、このままだったら体壊してしまうんじゃないかって心配してる。」


・・・あの、自分中心に地球回している、母が?・・・・


「だから、優ちゃんが今よく帰ってるの二人とも喜んでる」


・・・二人・・・?  父は嫌がってると思うぞ・・・?


「叔父さんはいらいらしてる優ちゃんが帰った後、医者になんかならずに、自分の後無理にでも継がせたら、今頃もう少し余裕があったのにって、いつも言ってる。そしたら今みたいにやり方を間違えてないんだって。」



・・・・・・やり方を間違えてると言われてるのは、美香の事なんだろうな・・・・・・・・・・・・・


「二人とも何にも言わないけれど、いつ優ちゃんが体壊すかって、いつも心配してるよ?」


美香は唖然としてる僕を見て続ける。


「え~~と、優ちゃん?美香思うんだけれど?優ちゃんもうちょっと、周りの人の気持ち考えても良いかなって思うよ?」


僕は美香を見ながら、憮然と答えた。

「・・・それはどういう意味かな?」

美香は下を向いて考え込む、そして暫くして意を決して僕に告げた。


「美香、優ちゃんの大人の都合なんて、受け止められないって考えてくれた事ある?」


「美香、優ちゃんがどういうつもりで、美香に大人の事情ぶつけてくるのか、理解できない。」


「美香って優ちゃんの手近な欲望のはけ口なの?」


「美香、優ちゃんのことは大好きだけれども、このままだったら、一緒にいられない。」



・・・・美香の言葉に僕は唖然とした・・・・・・


そんな僕に、美香は続けた。



        「優ちゃん、美香、優ちゃんの気持ちが分からない。」





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