その83
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清水澄
「美香ちゃんに年のこだわりがないのに、どうして、中野君はあると思うの?」
私は陽子ちゃんの顔を思わず見つめた。
・・・・・ソレハ、ワタシ、ハウヌボレテモイインデスカ?・・・・・
私の表情を見ながら、陽子ちゃんは続けた。
「・・・でも、14歳に大人の事情をぶつけても、美香ちゃんびっくりするわよね?」
私がうつむいてうなづくと、陽子ちゃんが続けた。
「そこは、大人な美香ちゃんがちゃんと言ってあげないと・・・彼はきっとわかっていないと思うわよ?」
・・・大人?・・・優ちゃんの方が、私よりも年上なのに・・・?
私が怪訝な顔をして、陽子ちゃんを見上げると、陽子ちゃんは笑っていった。
「だって、人の気持ちを推し量るのに年齢は関係ないでしょう?12も年上なのに今の美香ちゃんの気持ちを考えずに、自分の欲と、都合をぶつけるなんて、どう考えても大人の男の人のする行動とは思えないわ。」
「おまけに、自分の気持ちはオブラートに包んだまま、美香ちゃんからの言葉を待ってるとしか思えないその行動!!どこまで子供でわがままなのよ!!!」
・・・・・どんどん陽子ちゃんの怒りはエスカレートする・・・・・
「本当にしょーもない!!」
陽子ちゃんは私の両肩をつかんで、私の顔を覗き込んでいった。
・・・・・・陽子ちゃん・・・怖いって・・・・・・
「いい!?美香ちゃん!!切るなら今よ!!」
・・・・・・・・??????・・・・・・・・
・・・陽子ちゃんの剣幕に押される・・・・
「あんなしょうもない男に引っかからなくとも、あなたにはぜったいもっと良い男がいっぱいいるわ!!!」
・・・・え~~と、それは美香はなんと答えればいいんですか・・・?
「止めるなら今しかないわ!!!私が守ってあげる!!!」
陽子ちゃんの剣幕と、形相に引き気味になりながら・・でも私は今の気持ちを、陽子ちゃんに告げた。
「・・・あのね、」
少しづつ話し出した私の言葉を陽子ちゃんは、じっと聞いてくれた。
「・・・・小さい頃に、優ちゃんが、美香の傍にずっといてくれて、何があっても美香の傍から離れないって言ってくれたんだけれども、美香その意味がよく分からなくて、優ちゃんが大学で忙しくなった時に彼を作ったの。」
陽子ちゃんは黙って聞いていた。
「陽子ちゃんも知ってると思うけれども、その人と別れることになって・・・その時に優ちゃんがずっと傍にいてくれて・・・」
私は陽子ちゃんを見ながら言葉を続ける。
「その時に気がついたんだけれども、いつもつらい時困った時は、優ちゃんが傍にいてくれたのよ?・・優ちゃんはずっといてくれたのに、美香はそれが当たり前だと思ってて、その事実にさえもそれまで気がついてなかったの。」
「でも、気がついてしっかりと見てみたら、いつも傍に居てくれるの・・・。」
「だから、美香、優ちゃんが望む事は、何でもかなえてあげないといけないと思ったの。」
「今まで優ちゃんの気持ちを考えずに勝手な事ばかりしてたから・・・みか、そうしてあげないといけないんだって思ったの」
「でも違うんだよね、本当は美香がしてあげるべきだと思うことで自分が優ちゃんの気持ちを欲しがってるのをごまかしてたの。本当に優ちゃんがどう思ってるのかを知るのが怖くて逃げてたの、もし優ちゃんが美香の思ってる気持ちと違う事考えてたら、後もどりできないもの。」
「だから・・・優ちゃんも、同じだと思う。」
「あれだけ、美香に色々仕掛けても、本当の気持ちを口に出さないのは。」
・・・・いざという時逃げられるように、この関係が粉々にならないよう・・予防線を張っているの・・・・
陽子ちゃんは、呆れた顔で私を見た。
「・・・相変わらず・・美香ちゃんって年齢不詳ね・・・」
・・何のことだろうと、陽子ちゃんの顔を見た。・・・・
そんな私を、陽子ちゃんは笑ってみながら、言った。
「・・・で、どうするの?」
陽子ちゃんの顔を見ながら言った。
「・・・・どうしようか?でも美香・・優ちゃんの大人の事情はどう考えても受け入れられない・・・。」
困った顔でうつむいてたと思う、そんな私を優しく抱きしめて、陽子ちゃんは言った。
「・・・たしかに・・・”そこは” 彼はあなたが、14歳の子供であると思い出すべきところよね・・。」
にっこり笑って、陽子ちゃんは言った。
「・・分かった、そこは、私も何とかしてあげるわ。他の部分は・・・?」
「自分で出来るよ?しなきゃ・・・でしょう?」
にっこり笑ってきっぱりと言い切った私に、陽子ちゃんは、もう一度私を抱きしめて、
そっと耳元でささやいてくれた。
・・・・がんばれ・・・・・・・
うん、陽子ちゃん有り難う、美香がんばる。




