その80
視点が、優、柳、優と変わります。
読みにくいかもしれません。(>_<)
すみません、
清水澄み
・・・・美香は僕のものだ!!!・・・・・
あせる気持ちは、態度にも出て・・・。
週末に帰っても美香と二人きりになると怯えさせて、美香を泣かせた・・・・。
その日、わが父の信じられない言葉を聞いた。
「優、お前の部屋にカメラを設置した。」
・・・それは、26の成人男性にとって、何かと不都合があると思うのですが?
唖然としている僕に、父は続けた。
「・・・大人の、男の色々な事情は、ここで発散させずに、外でしろ!!!」
・・・お父さん・・・それは・・・僕にどうしろと仰ってるのですか?
別に僕は、発散のために美香にかまっているわけではなく・・・・。
「・・隣とは、美香の気持ちを大事にすると約束したはずだ。」
僕は黙って聞いていた。
「お前の行動は、美香ちゃんの年齢を考えて、気持ちを大事にしてると言えるのか?」
・・・僕は返事ができなかった。
・・・・お父さん、でも時間がないんです。このままでは、また他の奴に美香を取られてしまうかもしれない・・・。
僕の顔を見て、父は溜息をついていった。
「優・・繰り返すが、美香ちゃんの年齢を考えろ。お前とは年が違う。
このままでは、本当にうしなってしまうぞ?」
父の言葉を、聞きながら2階に上がる。
・・・・どうすればいいんだろう・・・・・・・
明日は仕事だ・・あと、3週間・・6日しかない。
ーーーー
ある日美香ちゃんから電話があった。
中野君のことで相談があると言う・・
土曜日を指定されたが、・・・貴重な休みに美香ちゃんを独占すると、中野君のお叱りを受けると思い、金曜日・・槇原が当直なので泊まりに来るように伝えた。
美香ちゃんは思いがけない提案に喜んでくれて・・・私はだましてるようで胸が痛かった。
美香ちゃんの様子が気になったので、中野君に明日話を聞くことにした。
ーーーーー
父の言った事が気になりながら・・・でもどうしたら良いのかわからない自分がいた。
勉強にしても、自分の進路にしてもここまで思いどうりにならず、悩まされたことはなかったように思う。
槇原さんには、救急は覗くなといわれたが・・・結局週末だけで、平日は時間があれば救急外来ですごしていた。
全く顔を出さないのは、取り残されそうな気がして・・・・。
救急外来で、機材の点検をその日の担当の看護師さんとしていたら、柳が来た。
「・・お久しぶり、元気だった?」
柳は、槇原さんと毎日顔を合わせられる環境になってから、あまり救急外来には顔を出さなくなっていた。
・・・珍しいどうしたんだろう・・・・・
僕の怪訝な顔に、柳は笑いながら答える。
「今日、美香ちゃん借りるわね・・?」
「会う約束してないけれど・・?今から逢うの?」
平静を装って聞く僕に、柳は笑いながら、”相談したい事があるって美香ちゃんから誘われた”
柳の言葉に身を硬くする・・・。
「・・・やっぱり、なんかやったんだ・・・・」
声を潜めて僕に囁く柳を押し避けて、僕は言った。
「槇原さんが見たら怒るぞ・・?僕は巻き込まれるのは嫌だ。」
柳が僕から離れて笑いながら言った。
「情報収集して、情報提供してあげるよ?状況報告して欲しいな・・・?」
僕は、機材のチェックをしながら、柳のほうを見ずに言った。
「別に・・・美香にどうせ聞くんだろう・・?」
僕の、すねたようなそっけない言葉に、柳が呆れた。
「まさか・・・26の良い大人が、美香ちゃんにそのわがままぶつけてない?・・わよね・・?」
「・・・わがままは、ぶつけてないけど・・・」
「けど・・?」
柳の怪訝な声に、性的要求はぶつけてると思う・・・とも言えず・・・。
柳はため息をつきながら僕のほうを向いていった。
「・・あなたには、借りはあるけれど・・・」
僕は何を言いだすんだろうと、柳を見た。
「槇原がなんと言おうが私は、美香ちゃんの味方だから・・・。」
僕は柳の顔をじっと見た。
「美香ちゃんが、嫌と言うものは強要はしない。」
そう宣言する柳の後姿を僕はぼっと見送る事しかできなかった・・・・。
優・・・駄目じゃん・・・・。
清水澄




