その79
すれ違いばかりで・・・ラブはどこ・・・?
美香に週末ごとに帰るから、予定をいれないようにと言い残してアパートに戻った。
僕の言葉に美香は何かいたげだったが、僕は聞かなかった。
・・・駄目とごめんは、僕の耳に届かないよ?
にっこり笑って、言いきる僕に、美香はしぶしぶとうなずいた。
叔父さんには、美香の意志を大切にすると約束したが、時間が無い。
あと4週間で、また忙しくなる。
逢える日は8日しかない、それまでにけりをつけないと・・・・。
今思えば僕は、このときかなりあせっていたと思う。
美香の気持ちを全く考えていなかった・・・・。
優ちゃんに、週末は予定を入れないように言われた。
聞き返そうとしたら、駄目とごめんは聞きたくないと、ばっさり切られた・・・。
でも、私はあの出来事からまだ立ち直ってないと言うか・・・
この状況が全く飲みこめてないと言うか・・・・。
返す言葉もなくうろたえる私を抱きしめて、優ちゃんはささやく・・・
「僕を受け入れて欲しい・・・」
・・・と・・。
受け入れるってどこまで?
どんな事?
何を受け入れるの?
大人の男の人の気持ちや、生理的要求を美香に求めないで欲しい。
優ちゃんの求めてる事が何なのか、美香はいっぱいいいっぱいでわかりません!!!!
心の中で叫んでみたが、・・・・・声には出なかった・・。
美香どうしたら良いの?
優ちゃんのことは好きだけれども、優ちゃんは美香に何を求めているの?
考えれば考えるほど混乱した・・・・。
優ちゃんからは毎晩電話がかかってきた。
学校での様子。
その日にあった出来事。
勉強でわからないこと。
そしてたわいのない話・・・。
でもそんな楽しい時間の後、優ちゃんは必ず、最後に、まじめな声で美香に囁く・・・
・・・・美香を今すぐ抱き締めたい・・・
それを聞くと心臓が苦しくなる。
陽子ちゃん助けて!!!!
美香には毎晩電話をした。
たわいない話と、美香の今日の出来事を聞く。
美香の声を聞いて、僕はその日の疲れを癒し、美香の気持ちを探る。
僕の事をどう思っているの?
いつになったら兄の位置づけから、移動させてくれるの?
美香の心を占めている人は誰なの?
でも、それまで楽しそうに話をしていた美香が、僕が電話を切る前に、
「美香を今すぐ抱き締めたい。」
そういうと、息を潜めて、何も言わずに切ってしまう。
そればかりか、一日ごとに口数少なくなり・・・初めは僕の電話を心待ちにしてくれるように、ワンコールで出てくれてたのに・・・なかなか出てくれなくなり・・・・。
考えすぎだろうか・・・?
週末に、美香の行きたがっていたテーマパークに誘ったが、日帰りはしんどいだろうと断られ・・・・。
泊まろうかと言ったら・・・返事がなかった・・。
・・・諦めたくない・・・
・・・他の男に渡すなんて考えたくない・・・・・・
・・・・美香は僕のものだ!!!・・・・・




