その76
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清水澄
「優ちゃんも一緒なの・・・・?」
私の問いに、優ちゃんが後ろに下がった。
・・・・ナニモイッテクレナイ・・・・・
私はユウチャンの真意が知りたい・・・どうして、なにもいってくれないの?・・・・
「優ちゃんも、誰でも良かったの?」
「美香がたまたまそばにいたから手を出したの?」
私の中にいる誰かが、”ヤメロ、ナニイッテルンダ・・”と私を戒める・・。
・・・・でも私は、やめられなかった・・・・・
私の顔を見ていた、優ちゃんの表情がゆがむ・・・
・・・ダレデモイイワケデハナイ・・・・・
優ちゃんの心の声が聞こえた気がした。
・・・・・では、どういうつもりだと言うのだ?・・・・・
後ろに下がろうとして、ベッドに行き当たり、そこに躓き座り込んだ優ちゃんを高い位置から見下ろした。
そしてその肩に両手を置いてそっと耳元でささやいた。
「優ちゃんも、誰でも良かったの?・・・あの時、美香が横にいたからキスしたの?
陽子ちゃんが、マッキーのとこに行っちゃったから、寂しかったの??」
心の奥に隠して、絶対に聞くもんか!と思っていた疑問を、優ちゃんにぶつけた。
唖然と私を見つめるその瞳を覗き込みながら、そっと続ける。
「ねえ、優ちゃん。知ってた?美香もう、子供産めるんだよ?」
・・・・・ユウチャンノコドモモウンデアゲラレルンダヨ・・・・・・
「・・・お前は、まだ14だろう?・・・」
優ちゃんが言葉を今思い出したように、私に聞いた。
私は、その瞳をもう一度覗き込んで笑って言ってやった。
「・・そうよ・・?でも、あとたった2年で、結婚できるんだよ?」
・・・ねえ優ちゃん?いつまで美香を子ども扱いするの?・・・・
・・・美香はいつまで、優ちゃんに都合の言い、優ちゃんの言う事を何でも聞く妹なの?・・・・
たじろぐ優ちゃんの首に手を回して、優ちゃんの匂いと温かさを間近で感じながらささやいた。
「・・ねえ?優ちゃん?僕は兄じゃないって、優ちゃん言ったけれど・・」
・・・ユウチャン、ダイスキナノニ・・・・
「美香の事、優ちゃんは妹としてあつかってなあい?」
・・・・・ドウシテ、ミカノキモチニ、キガツイテクレナイノ・・・・・・・?
「優ちゃん?美香はいつまで妹なの・・・?」
・・・・ミカカラハナレテイカナイデ・・・・・・・・




