その75
「キスマークだよね・・・」
優ちゃんが、私をじっと見ている。
・・・心臓が、止まりそうだ・・・・・。
優ちゃんが目をそらした。そして顔を両手で覆った。
・・・優ちゃんがそばにいる私をかまってくれてるのが嬉しくて優ちゃんのすることをから逃げられなかった・・・
・・・優ちゃんがどういうつもりか解らなかったけれども、嫌われるのが怖くて、拒否できなかった・・・・・
優ちゃんが、そばにいてくれるのなら、美香どんな事でも我慢する。
・・・・ダカラミカヲ、キライニナラナイデ・・・・・・
そんな浅ましい感情を優ちゃんに知られたくない・・・。
「優ちゃん、叔父さんにどんな風に言われたの?」
私は、叔父さんとの争いの内容が知りたかった。
でも私の問いには答えてくれず・・・かわりに優ちゃんに聞かれた。
「・・・いつ、どうやって、気づいた?」
一瞬何の事かわからずに、言葉を反芻する。
そして優ちゃんを見ると真剣な目をして私を見ていた。
「・・友達・・、一番の友達に聞いた。」
心臓が、体の外に出るかと思えるぐらいどきどきしながら答えた私の目の前に、目を細めて静かに怒っている優ちゃんがいた。
・・・怖い、どうして怒ってるのだろう・・・・・
その時のことはできれば優ちゃんに内緒にしたかった。
でも、話の先を待っている優ちゃんにごまかす事は諦めて打ち明けた。
「・・・・アレルギーの話したら、急に腕をつかまれて、ここに同じのつけられた・・。」
二の腕を指差し言った私の言葉が終わらないうちに優ちゃんに、その二の腕をつかまれて私は逃げる事ができなかった。
感情を抑えて言おうとはしているが・・・怒りの隠しきれてない口調で優ちゃんは言った。
「・・美香、・・僕言ったよな?下心のない好意なんてないって・・なんでお前はそんなに無用心なんだ!」
静かなその口調に、怖いほどの怒りを感じて・・・私は思わず言い訳をした。
「・・その後、キスされそうになったけど、ちゃんと逃げたよ・・?」
ますます変わる顔色と、その形相に私は思わず後ろに下がる、そんな私を優ちゃんの怒鳴り声が追いかけた。
「逃げたとか、逃げなかったが問題でない!!何でそんな状況になるようなことになったんだ!!」
・・・・・・わざとじゃないんだよ? だって、友達だと思ったんだもの・・・・・
・・・・・・・・・・涙が出て来た・・・・
「・・だって、友達に勉強教えてもらってるだけなのに、そんなことされるなんて思わなかったんだもの。」
・・・・ユウチャン、ミカヲキライニナラナイデ・・・ミカヲ、ミカギキラナイデ・・・・
どんどん涙が出てくる私を見ても優ちゃんは、怒鳴る事を止めてくれなかった。
「男なんて、みんな考えてる事は一つだ。特に思春期の時は!!二度と迂闊な行動を取るな!!」
優ちゃんの言葉に、頭が真っ白になった・・・
・・・優ちゃん?、美香に手を出したのは・・美香にキスしたのは・・・やっぱりそんな理由・・・?
ショックで涙が止まる・・・・・
「・・・優ちゃんも一緒なの?」
私は思わず、優ちゃんににじり寄って聞いた。ユウチャンは私の様子を見て後ろに下がった。
でも、私は確かめたかった・・・
・・・・ねえ優ちゃん、優ちゃんも誰でも良かったの?・・・・
・・・・・・タマタマミカガソコニイタカラ、キスシタノ・・?・・・・・・・




