その184
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亀の更新の上、短い・・・・
大変申し訳ございません。
・・・ああ、美香に会いたい・・・・・
病棟で患者と向き合ったり、救急で対応してるときは何時もぶっつずけで仕事しても苦にはならない、そして美香のことは忘れてる・・でも・・・
イライラしながら。デスクトップの画面を見つめてため息をつく。
「データー整理は嫌いだ・・・僕って研究向きでないよな・・・」
実践だけでなく、こんな地道なデーターの積み重ねも、長い目で見ればきっと救命率の向上に役に立つのだろう。
自分たちのしてることが、有効かどうかの検証ももちろん必要である。
だが、現場でその患者を助けるために夢中になって、次々と処置を行ってゆく、そして、その患者を無事に助けることが出来たときの興奮・・・・。
「・・・僕って、人の不幸に生きがいを見つけてるんだろうか・・・・。」
画面を見ながら、ネガティブな思いに支配される・・・。
「・・・・いやいやこんなことしてるし、ストレスたまってるよな?ろくなこと考えない・・・。」
命が助かればいいというものでもない、救命できた人が、どこまで元に戻って社会復帰が出来るかが医師としての自分の目標だとも思う。
それを考えるとより早い処置と対応をして、社会復帰のために神経学的に回復させるために、何が必要か考えることも必要。闇雲に対応しても次につなげることは出来ない・・・。
でも、データーを整理してると、自分のやってることがざるで水汲んでるような、非常に効率の悪いものに思えてくるときがある。
これだけがんばってるのにと言うやりきれない思い、あの時こうしてたら、と言う後悔、もっとやりようがあったのではないかという自分の限界や力のなさを突きつけられるような気がする・・・。
リスクスコアとの対比なので仕方ないと言えば仕方ないと思う部分と、どうにかならないのかと言う思い。
優希はため息をついて、目を閉じる。
・・こんな無味乾燥な、画面を見つめるより、美香のやわらかさ暖かさかわいらしさを堪能して癒されたい・・・。
・・・・・・・ここに美香がいたら、なあ・・・
仕事でストレスがたまってるとき、疲れてふと現実逃避したいときに、美香の顔を思い浮かべると、がんばろうと思える。
でもそれも何か物足りなくなってきた。
もしみかが、14歳でなくて、自分に見合った年齢だったら、きっとそばにおいて毎日癒されるだろうと思う。
・・・自分が、仕事に没頭してるときは自分の都合を優先させるににな?こんな風に、自分がへこんだとき、都合よく美香がいてくれたらな、と思う自分は身勝手なんだろうな、でもあいつはもう少し僕に会いたがってもいいんじゃないか?
優希は、考えながら少し不安になってきた。
14歳って、男に対しての欲望ってないんだろうか?美香はどう考えても、人より遅れてるとは思うが・・・
・・やっぱりあいつの僕に対するそれは、兄に対するものと同じで・・・だからあんなに僕の欲望をスルーするのかもしれない。
いっそのこと、もっと具体的に手を出してみるか?いっそのこと、もう我慢することをやめて自分の欲に正直になっても・・・・
・・そこまで考えて、ふと自分本位な考えを暴走させてることに気がついた・・・僕は美香に待つっていったのに、なに考えてるんだろう?、、、、、
キーボードの上に乗せたままでとまってる手をじっと見た。
「、、、、家にかえって寝よう、絶対疲れてる、ストレスたまってる!そして明日は美香に会おう。」
デスクトップに向かってだれもいないところで宣言して!優希は帰る準備を始めた。
槙原はドアの向こうでそんな優希を見ていた。そして、ドアの外でつぶやいた。
「・・・・・・データーはデーター、結果は結果・・・・アレは数字の集まりだ。数字に振り回されてどうする?いい加減割り切れるようにならないと、この仕事続かないぞ?」
槙原の不安が的中するのは、もう少し先の話になる。




