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昨日見た夢  作者: 清水澄
183/185

その183

テストが終了してその後テスト休み、その後終業式で、そのまま夏休みに入った。


生徒会の、仕事は美香の都合に会わせて手伝うこととなったものの何かと呼び出されて手伝うことも多く・・・・・・・・。

優希に通帳をもらったものの、クラブ活動、友人との時間をとりたい美香はマイペースで優希のもとへと通った。


そのマイペースぶりに、都は感心するやら、あきれるやら・・・・。


・・・私だったら、毎日だって通うと思うよ?ううん、きっと、自分の生活道具もって泊り込むと思うんだけれどもな・・・。


 そんな都の気持ちなんか、ちっとも知らない様子の美香は、今日も今日とて、しなくてもいい生徒会の仕事を、クラブ活動の後引き受けており・・・・。

 優兄ちゃんが、自信がなくなるという気持ちがわかるような、何であたしが心配しないといけないんだよと、釈然としない自分の気持ちと向き合いながら美香の顔を見た。


「・・・優兄ちゃんどうしてるの?」


 美香は頼まれていた、休み明けから始まる生徒会選挙の要綱のクリッピングの手を止めて都のほうを見た。

「・・・さあ?おととい?電話かかってきた時は、マッキー先生の愚痴言ってたけれど?」

「毎日かかってこないの?」

資料をまとめながら、美香は上の空で返事をする。

「・・・う~~ん、毎日ってことはないけれど、時間があるときにはかけてくるかなぁ・・?」

「・・・美香からはかけないんだ?」

「・・かけてもいいんだけれど・・・何してるかわかんないし?仕事の邪魔してもなって思うし?」

美香はふと都を見て聞いた。

「・・なんで?そんなこと聞くの?」

都は視線をそらして答えた。

「・・・なんとなく・・・?」

美香は不思議そうな顔をして、資料をホッチキスで止めていく。」


「会いたくなったら会いに行くの?交通費大変だね?」

急に振られた吉田の声に、美香は赤くなって下を向いた。

「・・・優ちゃんが出してくれてるから、大丈夫です。」

都が横から解説した。

「美香、優兄ちゃんに生活費預けられてるから・・・。」

その声に、周りの作業の手が止まった。

視線が美香のほうにいっせいに集まった。

「違うんですよ?単に食費だけです、ご飯つくりに行ってるから。交通費も込みでもらってるだけです。」

「・・・本当に、結婚するんだね。生活してるんだ?」

美香があわてて、言い訳したそのせりふに吉田が反応する。

「え?でも、優ちゃんが家にいたときからの習慣で・・・別に場所が変わっただけで、たいしたことしてません。」

窓際から義弘がこちらを見てるのが見えた。

吉田が笑いながら、続けた。

「いや、別に困らせようと思ってるのでなく、当たり前のように僕らが親にしてもらってることを、してる美香ちゃんがすごいと思うだけで・・・・」


「・・・・・確かに先輩はもう、いろんな意味で君の事、離せないだろうね。」

窓際の義弘が真っ赤になった美香にちかずいて、新しい資料を渡しながら言った。

「・・優ちゃんが離せないんでなくて、私が離れたくないんです。」

真っ赤になりながら言い切った美香の顔をみながあっけに取られてみた。

吉田が小さな声で”ご馳走様”とささやくのが聞こえた。


都は嘆息して心の中でつぶやいた。

・・・・それ本人に言えよ・・・・・


・・・だが彼女の突っ込みは、ある意味おせっかいで・・・・・・


ーーーーーー


医局で、データー整理をしてる、優希を見つけて槙原が声をかけた。

「・・・美香ちゃん、夏休みだろう?きてないのか?お前夏休みはとらないのか?」

優希は、パソコンに向かったまま振り向きもせずに、槙原に言った。

「・・・・どこかの誰かが、僕に膨大なデーターと、仕事を押し付けたので、僕は休みを取る暇もなければ、美香と会う暇もありません。」

「・・・ふ~~ん、それはたいへんだなあ・・・・。」

まるで自分のことでないかのような、生返事・・・。

”いったい誰のせいだと思ってんだよ・・”と心の中で槙原に悪態をつきながら、そういえばあのテスト前に都ちゃんと一緒に会いに来てくれてから顔を見てないよな・・とため息をついた。


「・・食事は作りに来てるんだよな・・なんですぐ帰るのかな・・・。」

確かに自分はここのところ忙しくて、ああやってとまってくれても、朝顔を合わすだけだった。


・・・でも朝顔が見れて抱きしめて、キスができるだけで嬉しかったのに・・・・。


忙しすぎて、泊まりに来てくれても接点がもてなかった。


・・・よかったのか悪かったのか・・・・・


美香の年齢を考えるともう少し待つべきだとも思う、でも、年なんかどうでもいいだろう?真剣な交際なんだから・・・と思う身勝手な欲望もある。


「・・・なんであいつ、14歳なんだろう・・・・」


デスクトップの画面を見ながらまたため息が出た。




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