その178
お久しぶりでございます。
しばらく、毎日更新(目標!!)予定・・・。
ほんとか?わたし・・・・。
柳と共に優希は泣き続ける美香を抱きしめていた。
すこしして優希の合図で陽子が手を離し、でも優希はずっと美香を抱きしめていた。
状況の一部始終を見ていた回りはその美香の様子に動揺していた。
初めはばつが悪そうにひそひそと、その気まずい空気はすこしづつ会場中に広がっていった。
なき続ける美香をみなが帰り支度やかたずけの手を止めてとりかこんだ
やがてそのうちの一人が、美香のそばに近寄って声をかけようとして槙原に止められた。
何か言いたそうにするその子に、黙って首を振る。
その子は自分がしようとしたことを、あきらめきれずに、今度は優希のほうを向いた。
・・・優希と視線が合ったときに、優希は視線と首を振ることででその子の贖罪をはっきりと拒否した・・・・。
隣で同じように美香に話しかけるチャンスをうかがっていた人と話しているのが槙原の耳に届く
「・・・え、でも一言謝りたい・・。僕らのしたことを考えると絶対謝るべきだとおもう。謝らないと僕の気がすまない、」
その言葉を聴いて、槙原は答えた。
「おまえが謝ることで、楽になるのは誰だ?」
なき続ける美香を遠巻きに取り囲みながら動揺にチャンスを待っていた周りがその言葉で再び固まった。
槙原はもう一度静かにつつけた。
「何のために謝るんだ?」
その言葉を、発した子が答えた。
「・・・だって? ・・・間違ったことをしたら、ごめんないを言わないと・・・。」
槙原はその子の目を捕らえてもう一度聞いた。
「誰のために謝るんだ?」
彼は黙って回りとかおを見合わせた。
槇原が静かな声で言った。
「自分が楽になるために誤るんだったら自分の行動を忘れないためにその気持ちは持っておけ、二度としない戒めにな?」
会場に槇原の声が響いた。誰もなにも言わなかった。
「そうではなく、今度人間としてどうしていくのか考えるために謝るのなら、美香ちゃんが君の贖罪を受け入れてくれるか確認してからにしろ、」
「今は優希の指示にしたがてほしい、そして美香ちゃんに君の気持ちを押し付けるな。
本当にすまなかったと思うなら、美香ちゃんの気持ちを第一に考えられるはずだ。・・・違うか?・・・・」
そう言いながら、ゆっくりと回りを見まわす槇原に向かって会長の吉田が言った。
「判りました、僕らは僕らがしてしまったこと、本当はどうするべきだったのかを考えて、美香ちゃんにどう償うかを考えます。」
・・・取り合えずここを撤収しよう。
吉田の言葉に、回りはのろのろと動き始める。
いつまでも動こうとしない義弘の肩を吉田が叩いて、行動を促したが、じっと優希のほうを見て彼は動こうとしなかった。
優希はそんな義弘のほうを見ようとしなかった。
彼がとろうとしてる行動にも興味を持っていないように見えた。
「・・・・自分が、どうすべきかを、まず考えよう・・・。」
吉田の言葉に、義弘は振り向いて吉田を見て、そして優希と美香を見て、やがて搾り出すようにつぶやいた。
「・・・誤る・・と言う行為も僕は自分のためだったのかな?・・・だから、先輩は謝らせてもくれなかった。」
そのつぶやきは、優希にも聞こえたが優希は返事をしなかった。
ただ、美香を抱きしめる手を強くして。美香の頭にくちづけを落とした。
その様子をじっと見る義弘にもう一度吉田は声をかけた。
「・・撤収しよう。」
今度は、彼は黙って従った。




