その163
優ちゃんの平然とした顔を見てたらムカムカしてきた。
・・・・・何で美香ばっかりこんなに苦労してるんだろう・・・・・
よっちゃんは、優ちゃんを気にしながら・・・・ていうかガンを飛ばしながら、会長さんと見取り図を見てて、優ちゃんと言えば、平然としてる・・・
何で美香って、こんなに自分勝手でわがままで人の言う事聴いてくれない人と付き合ってるんだろう?
谷地先生と世間話してる優ちゃんを見てると、美香色々早まったかもしれないといろんな後悔がおしよせた。
よっちゃんと話して思った。結局美香も悪かったのだ。
・・・もしあの時、よっちゃんをもっと信じていたら・・・
・・・・・それよりきちんと話を聞いていたならば・・・・
きっと別れてはいなかったと思う。
そこまで考えて、愕然とする。
・・・では今あるこの優ちゃんへの気持ちはどこに行ってしまうのだろう?・・・
どこに消えてしまうというのだろう?
この気持ちは確かに私の中に今あるというのに、あの時、もしよっちゃんとの誤解がなっければ生まれてこない不確実ではかないものなんだろうか?
そして優ちゃんはそれがなければどんな関係を今私と築いているのだろうか?
優しいいとこのお兄ちゃん?隣に住んでる優しい親戚?
優ちゃんは今頃美香と付き合ってなければ誰か別の人と結婚してたかもしれない。
・・・・いやだ!!そんなの絶対許さない!!・・・・・
優ちゃんが心配そうに私の顔を覗き込んだ。
「美香?又なんかネガティブなよからぬ事思い浮かべてるだろう?何考えてるの?」
私は首を振った。
優ちゃんが私の頭をそっと抱きしめて言った。
「どうしたのか言って?」
ーーー
私は優ちゃんに、義弘先輩と別れたから優ちゃんといるんだし、もう報復は止めて欲しいと言った。
そして、あれがなかったら、優ちゃんが違う人と結婚してたかもしれないと思ったらイヤだったといったら優ちゃんは私を軽く抱きしめて、”美香は何にもわかってない”とつぶやいた。
「美香がそうやって僕を止めようとしてるのは解る。でもね、許される事と許されない事があると思うんだ。」
美香をもう一度抱きしめて優ちゃんは言った。
「義弘がしたことは、後者だよ?君がどんな気持ちで日々送っていたか彼は知る必要がある。」
部屋の対極で、会長さんと話をしながら、部屋の隅にいる私たちの様子を見て眉をしかめる義弘先輩をそう言いながら見た。
そんな姿を見て・・でも私は思った。
・・・でもね?優ちゃん?それは義弘先輩と私が考える事で、第三者の優ちゃんには関係ないことだよ?・・・
・・・きっとこれを言ったら傷つくだろう優ちゃんの気持ちを考えるととてもいえない。
ーーーーー
美香の様子が変だった。
聞くとやはりつまらない事を考えていた。
義弘と別れたから僕と付き合えたから、義弘を許すようにと言う。
・・・どんな関係が?何もないだろう?・・・
それと彼が美香が受けていた、処遇を惹き起こしこともあろうか放置してたのは別の問題じゃないか?
おまけに、それがなければ僕が別の誰かと結ばれてたかもしれないでしょうだと?。
ほんとに何もわかっちゃいない。
僕がどれだけ美香が成長するのを心待ちにしてやっと手に入れたと思ってるんだ?
美香以外の女なんか欲しくはないのに。
そしてあれがなくても、君を義弘ごときに譲るわけないだろう。
美香を抱きしめていった僕の台詞に、美香が諦めたように溜息をついた。
君がどう思おうが、僕は絶対義弘を許す気はないよ。
ーーーーー
撤収と、その確認をしている最中に連絡が入った。
「えっと?打ち上げ予定の会場がぼやで使えないようです。」
・・それは困る、そこで義弘に報復しようと考えていた予定が狂う。
僕はおもいあたりに連絡を入れることにした。
ーーーー
小火で、打ち上げ会場が使えないらしい。
私は、打ち上げがないのは残念だったが、優ちゃんがこれで何も出来ないと思いほっとした。
でも、優ちゃんはしばらく考えた後、誰かに電話をしている?
・・・どこにかけてるの?・・・・
電話の相手と駅前の雑居ビルの話をしている?
しばらくして、電話を切った優ちゃんが会長さんに提案した。
「駅前の雑居ビル、今空きになってる小ホールがあって、ケータリングができるらしい。人数言ったら何とかするって言ってるがどうする?」
会長さんたちは顔を見合わせて相談していたが・・結局日程がないので使わせてもらおうという話になったらしい。
そんな彼らに優ちゃんは続けて言った。
「ただね条件がある。急に用意するから設営の手伝いに4~5人欲しいというのと、今から一時間は用意の時間が欲しいとの事だ。」
会長さんが、義弘先輩に4~5人連れて行ってくれるかと尋ねていた。
「重いものはこぶから出来たら男性でといわれた、立食形式で良いよね?」
確認する優ちゃんに、二人はうなずいた。
会長さんと、よっちゃんが打ち合わせしてる時に、今度は都が携帯を見て言った。
「美香?クラスの打ち上げ会場が小火だって、打ち上げ中止だって・・・。」
私が覗くとクラスメイトのショックを受けてる書き込みが次々と入っているのが見えた。私が優ちゃんを見たら、優ちゃんが言葉少なげに”いけるよ”という。私は都に言った。
「優ちゃんの知り合いが、駅前の雑居ビルでケータリングしてくれるって。生徒会と一緒になるけれどそこにお邪魔しないかって?みんなに聞いてくれる?」
都が嬉しそうに、良いのと優ちゃんと会長に聞いた。
「60人ぐらいのホールって言ってたし、大丈夫でしょう?美香が欲しいって言ったら、きっとカラオケのセットも貸してくれるよ?」
「陽子ちゃん?」
私の言葉に優ちゃんが笑う。
「・・そう、前に開いてるスペースで何かできるいい案ないかって相談されてたのを思い出した。」
人数を確認して、優ちゃんが陽子ちゃんに電話をした、かわってもらったら優しい声が聞こえた。
「美香ちゃん私も覗けたら覗くけれど、楽しんでね。」
うん陽子ちゃんありがとう!!おかげで美香クラスの人たちとも一緒にいれる。ほんとに嬉しい♪
・・・これで優ちゃんが何もしなければ言う事ないんだけれどもなぁ・・・・。
そっと優ちゃんのほうを見てみたが、優ちゃんは優しく笑うばかりで・・・・
・・・・報復を諦めてるようにはとても見えないよね、どういったらわかってくれるのかなぁ・・・・。




