その161
優ちゃんと合流したら、優ちゃんは何故かしょげていた。
都にどうしたのかと聞くと、どうせならもっと皆の羨むような大人の男を演出したかったのに、美香のせいで残念な人になったとしょげてるらしい…
なんでみかのせいなんだ?元々の地が出ただけだろう?
人のせいにしないでほしい。あれがいつもの優ちゃんだ!
私の不満気な顔を見て、都が笑った。
「あのぐらいの崩れ具合が良いのにね?」
崩れるって言うか、残念な感じなのはいつもだし。
残念でない優ちゃんって、美香は見たことないし?
心の内を聞かれたらまた怒るかひねるだろうなと思いつつ、優ちゃんに向かって私は微笑んだ。
「次どこにいく?」
優ちゃんは私の顔を見て、”美香の行きたいところ”と言った。
残念だけど優しい優ちゃん今日は楽しもうね。
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優ちゃんを誘って、展示を見たのは良いが、さっきのように知り合いにかこまれて愛想笑いする優ちゃんは見たくなかった・・・でも手をつなぐのは恥ずかしい。
私は周りを威嚇するために、優ちゃんの服のすそを摑んだ。
優ちゃんが私を見て無理しなくてもと言ったが無理ではない!!私の優ちゃんだ!!・・と叫びたかったが・・・
・・・喜ぶので絶対にしたくない・・・でも今の気持ちは言ってみた。・・・・
優ちゃんが喜んだのでちょっと負けた気がして悔しかった。
でもそれ以上は何もしないのでちょっと拍子抜けしたが・・・アパートに行ったら怖いかもしんない
・・・かんがえるのはやめよう・・・・・・
学校の廊下を歩いてるといろんな、私の知らない先生まで優ちゃんに話しかけてくる。
そして横の私に気づいて、どういう関係かと聞く。
優ちゃんの台詞は同じ。
「いとこで、幼馴染で、婚約者です。」
・・・・と。
たいていは言葉につまり、なんともいえない顔で私たちを見比べて、そして優ちゃんに「お前はそんなことを冗談で言わないからな・・・。」と言う。
ええ??ふざけた残念さは美香限定ですか?
私は先生方の優ちゃんの評価に驚いた。そして先生方は口々に言ってくれた。
「まあ、お前なら、心配ないと思うが。大切にしろよ・・。」
・・・と。
・・・・私婚約しててもいいんですか?優ちゃんどんだけ外面良いんですか?・・・
私の複雑な顔と様子を見て、優ちゃんは笑った。
「・・美香、言いたい事はわかる・・でも、君はもう少し僕の評価を上げてくれても良いんじゃないの?」
思わず、顔を見て言ってしまった。
「優ちゃんって、お医者じゃなくて、俳優になればよかったのに?」
その時の優ちゃんの表情は・・・・・。
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美香と、校内を回ってたら顔見知りの先生方に声をかけられた。
美香との関係を聞かれて、事実をそのまま伝えたら、皆なんともいえない顔をした後お前なら・・と祝福してくれた。
もちろんそれは僕の、学校生活における信頼関係の積み重ねだと思うが隣のお嬢様は演技力の問題だねと言う。
・・・どういう意味ですか?たくさん認識改めていただだけませんか?・・・・
本当に、美香が認識を改めて、正しく僕を理解してくれるのはいつなんだろうと思う。
街ではいつも手をつなぐ美香がさすがに学校では手をつながず、でも離れないように僕の服をつかんで、下を向いて真っ赤になってる姿が面白かった
別に無理して持たなくても・・と言ったら。小さな声で、”さっきみたいに友達に囲まれてにやけてる優ちゃんは見たくない・・。”と言われた。
それ やきもち?そして服のすそ摑むぐらいで周りを威嚇してるつもり?・・・思わず抱きしめて聞きたかったが、さすがに止めておいた。
帰ったらぜひ聞きたいと思う・・答えてくれるかどうかはわからないが・・・・。
美香の学校での様子はわかった。
後は、義弘をどうするかだ。
もうすぐ、お祭りは幕を引く時間だ。




