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昨日見た夢  作者: 清水澄
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その16

「そうよね♪ そうすれば移動時間の心配もないわ。」

・・・と、叔母・・・いやいやいや・・・待ってくださいよ・・・?


「寝るところがないし無理だし!!!」


 思わず立ち上がって反対の意を表明した僕に二人は、そうよね、シングルベッドに二人で寝るのは大変よね・・。など話し合ってた。


 ・・・・・いやいやいや・・母上たち論点そこですか!?僕は健全な24歳男性ですけれどそれをおわすれでないですか・・・?


唖然としてる僕の後ろから今度は父が声をかけた。


「じゃあ2階の優の部屋のベッド持って行ったら良いんじゃないか?パイプだし、今日にでも車で運べば良いだろう。」


ああいい案ね、じゃあそうしましょう・・。と話は決まり皆はそれぞれの準備に分かれていった。

 


           僕は一人リビングで呆然としていた。


 

夏休みは始まったばかりだった・・・この、40日を、僕は無事に乗り切れるんだろうか・・・?



 僕の両親及び、叔父叔母は行動が早い、思い立ったら即実行の人たちだ。

そしていつも振り回されるのは僕と美香だった・・・。今回のように・・・・。


 日常生活に必要な品々を大型スーパーで購入し僕のアパートに2組の夫婦と僕と美香を載せたワゴン車2台は向かった。


 美香は目を丸くして、話を聞いていたが、その内満面の笑みで僕のほうを向いて。嬉しい♪・・と微笑む。


 


      ・・・・駄目だ・・・こいつには、僕は止めようとは言えない。



 ・・・・アパートについて荷物を運び込む父を物陰に呼んで説得にかかった。


「お父さん、・・無理だよ・・こんな状況・・」

    なんと切り出そうと思いあぐねている僕に、父は目を丸くする。



「何が無理なんだ・・?」

「だって、美香と二人っきりだよ一日中」

「そりゃそうだろう・・?何が不都合なんだ?」

     

     何で分からない・・・!!・


「そうじゃなくって!!僕は一人暮らしだよ?」

「・・・・お前?普段女の子連れ込んでるのか・・・?」


        何でそうなるんだ・・・!


「僕は、正常な成人男性だって!!」

「・・そうだと思っていたが、確認しないといけないほど危ういのか・・?」


           何でそうなるんだって!!


「だから、美香は女の子だよ?」

「・・・妹だろう・・・?」


  ・・・僕は脱力した・・。彼ら(わが母親除く・・・)の中で、美香と僕は兄弟なんだ・・・。

 そりゃ、二人暮しさせたって心配ないだろう・・・。

 いや、むしろ生活能力のない僕の世話が出来る美香を僕にあてがって、美香の勉強を僕が見る・・・一石二鳥だ・・。


 脱力する、僕の顔を見て、父が怪訝な顔から、怒りを込めた顔に変化させて聞く。


「・・・まさか・・・優・・・お前可愛いいいもうとの、志望校合格のための協力を、自分の勉強のために惜しむというんじゃないだろうな・・?」



            ・・・なんでそうなる・・・。



「お前という奴は!!そんな狭量な奴だったのか!!中学受験の勉強なんて!!片手間に教えられるだろう!!!」


 ちょっと待て、父!!僕の国試の勉強は、中学受験の比重とどちらが重い!?・・って待て待て僕!!論点そこじゃない!!


 そこへ、母がやってくる。間延びした声で爆弾を落とした。



「ゆう~~、美香ちゃんのベッドあなたの横に設置しといたわよ~~」



 待ってくれ!!100歩譲って同居は認めよう!!だが、僕の安眠は確保してくれ!!寝室は別!!


 真っ青になって母の顔を見る僕の心の声が聞こえたのか、母が返す。


「・・・だって、ほかに、置くとこないじゃない?キッチンに置けないでしょう?」


パクパクと口を開けてあえいでる僕の顔を見ながら楽しそうに母は続けた。


「和室は、勉強用に机を置くから、ベッドは置けないわよ?たたみも痛むし・・?」


父が、畳み掛けるように母に継げた。


「・・・優は、楽しい一人暮らしライフを、たった一人の妹に邪魔されるのが嫌らしい。」


 ますます、楽しそうに母は続けた。

       ああ、そうなんだ~~~私は又、別の事情かと思ったわ~~・・・と。



            わかってんなら、こんな計画実行するな!!!




母を睨みつける僕に父が苦々しく告げる。


「お前のわがままはわかった、でもこれは決定事項だ。美香ちゃんの勉強を見て、国試も落ちるな。」


 

         国試も受験も心配してない!!問題はソコじゃない!!



 父親の威厳を保ったと思い込んで重々しくその台詞を告げると、わが父は荷物を整理するために、美香に呼ばれて去っていった。


 後には、笑をこらえて、僕を見つめる母親・・・。


僕は、母親を呆然と見詰める。


 「あの人って、本当に洞察力に欠けるわよね~~」

         

          わかってんなら止めろよ!!


 「相変わらず頭の中は花畑だし・・?」


              いいコンビだよあんたら!!苦々しく心の中でつぶやく。


「ゆう、知ってた・・・?」


 なんだろう今度は?と母を見る。


「美香ちゃん、生理来てるわよ?」


 僕はすこし赤くなって聞く「・・・・それが・・・?別に不思議な事ないだろう?」


母は、にやりと笑って続けた。


「妊娠させないよう気をつけて・・・ね、たかくんに殺されるわ・・・よ?」


 


           !!!!僕をどうしたいんだ!!この悪魔!!



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