その159
優ちゃんが総合際に来るといったら都が、それは利用しない手はないと言った。
あなたの噂一気に消してしまおうね?・・・と?
優ちゃんの、顔、年齢、社会的地位、これを使うのよ
・・・何をするきなんだろう・・・
都が何を考えてるのか知らないが、今の様子を見ると、優ちゃんと何かしら企んでると思う。
・・・なんだろう・・・
ひそひそと密談する二人をクラスメイトに囲まれながら見ていた。
優ちゃんがこちらに向かって微笑みかけてるのが見えた。
・・・私に・・?
・・・いや周りに・・・・・
優ちゃんは今まで多分したことのない自分に対して興味を持ってるであろう女性に対して愛想笑と、ご機嫌取りをしている。
いつもだったら、ああいう周りの反応には目もくれない・・・と言うか、無表情でさらっと無視して、それでも寄ってくる人には、明らかな嫌悪の表情をするからいつも私ははらはらしてた。
・・・今日はその心配がないはずなのに・・。
・・・・優ちゃんが周りの娘に笑いかけるのを見て苦い思いがこみ上げた・・なんか嫌だ・・・・
私は、なんとも言いがたいもやもやした感情をもてあましながら、優ちゃんの笑顔を見ていた。
その内こともあろうか、優ちゃんがその集団に自らよっていくのが見えた。
にこにこ笑いながら何か話しかけている。
私は後ずさり、私の様子を見て、笑をかみ殺してる都と合流した。
「優兄ちゃんて、たらしの才能もあるんだ?」
都の台詞にむっとする。
・・・・優ちゃんは、女のしりを追いかけるような人ではないよ?・・・・
自分の嫌な事は絶対にしない、頑固者で、周りのことなんかお構いなしの・・はずなのに?
「美香の噂を消すのに、ちょっと協力してって頼んだのよ。」
都が私の様子を伺いながら、言葉を続けた。
「・・ほら、援助交際の代わりに、イケメン医師が婚約者の中学生って凄い話題だと思わない?」
「・・・そんな、パンダか何かのように優ちゃん使うなんて!」
「・・でも、本当に嫌だったら、しないでしょう?それなりに楽しんでるように見えるけれど?」
都の言葉に優ちゃんを見た。
身長が180少しある優ちゃんは周りより、頭一つ分浮いて見える。
その顔は困ったような、照れたような、でも決していつものように付きまとう女の人をあしらってる様子はなかった。
私はますますもやもやした・・・・あれ?・・・なんだろうこの感情・・・
優ちゃんは私のために、無理をして、女の子に囲まれていて・・・
・・・無理をして?どう見てもそうは見えないよね?・・・・・
優ちゃんの後ろにいた子が、優ちゃんの服のすそを引いたその弾みで優ちゃんがよろけて、隣に立ってた娘の方に手をかけた・・・ものすごい歓声が響いた。
・・・思わず前に出てしまった。・・・
「美香?」
都の声が聞こえたが止まらなかった。
優ちゃんの後ろに近づいて左の腕を後ろから抱きしめた。
優ちゃんが振り向くのが見えた。少し驚いた顔をして、私のほうを見ている。
「美香、どうしたの?」
・・・・本当にどうしたのかと思う、私は、もっと淡白なはずだ。・・・
・・・・・でもわかったことがある、私が優ちゃんに強く出れるのは優ちゃんが私だけを見てくれてたからだ。・・・
私は、優ちゃんの腕にしがみ付きながら優ちゃんの脇に顔を押し付けた。
優ちゃんが、たじろいでるのがわかったが、私はやめなかった。
「・・・美香、嬉しいんだけれど、それはちょっと困るから止めて・・お前のささやかな胸が僕の腕に当たっていろいろ刺激されて困る。さっき二人きりの時も誘ってくれてるのかと思ったよ?」
・・・・この!!お方は何をこんな公衆の面前で、おっしゃられるのかな?・・・・・




