その15
ネット模試でまずまずの点数を出した美香に合った問題集を選ぶために、僕らは買い物に出た。
何冊か選んだ問題集に、美香が、優ちゃんなんでそんなに簡単に探せるの?と目を円くする。
・・・そりゃ・・・塾講師の臨時バイトもしてますから・・・。高校生対象だけれどもね?
買い物を済ませて、向き合ってお茶を飲んだ。
「でもなんで、受験なの?」
美香は真っ赤になって・・・内緒・・・と言う。
「まさか義弘と、より戻したとか・・・」
美香がむっとした口調と顔でそれはありえません・・と言う。
「美香今好きなの優ちゃんだけだし!!」
「・・・ありがとう、兄として嬉しいよ」
僕が話半分に返すと、美香はむっとした顔をあちらに向けて機嫌が悪くなった・・・?
何か変なこといったか?
その後は、美香のご機嫌を取りながら過ごす羽目になった・・。
・・・?何が地雷だったんだろう?よくわからない。
家に帰ったら母と叔母が迎えてくれた。二人で満面の笑みで・・・?
「優ちゃんありがとう美香の勉強見てくれるんですって・・?でも優ちゃんも国試なのに大丈夫?」
おばに聞かれて僕は微笑みながら言った。
「普段から、きちんとしてますから大丈夫ですよ?僕の目標は国家試験合格でなく、患者さんの治療をして。救える命を少しでも沢山増やす事ですから。」
今必死に机にかじりついてる友人が聞いたら、蹴飛ばされそうな台詞を言って僕は叔母を見た。
母が呆れた顔で言った、
「大丈夫よ由布子。もしこれで落ちたとしても、この天狗のように高い鼻が折れるだけだから、私的にはざまあみろだわ。どっちに転んでもいいとこ尽くめだし?」
・・・・・ええと・・?そのやさしいお考えは何処から来るのですか・・?
引きつった笑いになった僕の顔を見て笑いながら、おばは言った。
「でもね、夏休み中優ちゃんがここにいるわけでないし・・。だからといって美香のために往復3時間の道のりを帰ってきてもらうのも悪いし・・・。」
どうしようかしら?と考えた後に、叔母は言った。
「そうだ!優ちゃんのアパートに美香を通わせればいいのよ。電車の中でも勉強するだろうし、一石二鳥ね」
「通うの大変じゃないですか?」
と僕は美香の体力が持つんだろうかと思う。
その時、母がとんでもない爆弾を落とした。
「じゃあ、夏休み中優のアパートに泊り込めばいいのよ!!ね!!」
母の提案が僕は暫く理解できなかった。何を言ってるんだこの人は・・・?
「だって、美香ちゃん家事出来るし、あなたは勉強見れるし、一石二鳥じゃない♪」
・・・・・・それだけでかたずけられる問題じゃない!!!・・・




