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昨日見た夢  作者: 清水澄
143/185

その143

お読み戴きありがとうございます。


今朝、投稿分は、誤字 誤変換多く失礼いたしました。


清水 澄 拝

「・・・君は何を言っているの?僕らいつから付き合っているの??」


僕の質問に、瀬戸さんは、なんともいえない表情をした後、僕に言った。


「・・・・え?先月一緒に遊びに行ったとき告白したら・・”うんって”・・・・」


・・・?先月遊びに行ったときって・・?

ああ、思い出した、生徒会のメンバーに誘われてみんなで遊園地に行ったときのことか。・・でもそんな話したっけ?

 怪訝そうに考え込む僕を不安そうに見る瀬戸さんの顔を見ながら、僕は続けた。

「・・ごめん、僕おぼえてないんだけれど?いつのことかな?」

瀬戸さんが泣き出しそうな顔でつづけた。

「・・お化け屋敷に入った後二人きりになって・・その時に”好きです、付き合って欲しい”って言ったら、うんって・・。」


・・・ああ、美香だったら笑い転げてるだろうな・・と思って、美香の事考え込んでた時・・?

「・・僕、うんて言ったんだ・・・。」

呆然としながらいう僕の顔を、彼女が目に涙をためて見つめている・・。


・・・悪い事をした、全然覚えてない。


「・・ごめん・・。覚えてない。っていうか、聞いてなかったと思う。生返事したんだね僕・・・・・。」

瀬戸さんがうつむいて泣きながら言った。


「・・私もおかしいとは思ったんです。その後も全く変わらなかったし。今日だって友達の延長みたいに扱うし。・・・でも、親しい知人に紹介してくれるし、やっぱりそうなんだって、嬉しかったのに。」


・・・いや、彼らは偶然であっただけで・・・・別に紹介しようと思ったわけでは・・・


「泉君の事が好きなんです。今付き合ってる人がいないなら、私と付き合ってくれませんか?」


真正面から僕の目を捉えて言う彼女の視線を見ながら、僕は彼女の好意に胡坐を書いていた自分が恥ずかしくなった。

「・・ごめん、好きな子がいる。そのこでないと駄目なんだ。」

彼女の視線をまっすぐに見ていった僕の言葉を聞いて、彼女は下を向いて涙を流しながら言った。

「・・・どうしてもですか??」

僕は答える。

「・・・・・・どうしても・・本当にごめん・・・・」

”帰ります”下を向いたまま、去ってゆく彼女を見ながら、僕は自分の浅はかさが嫌になっていた・・・。


 彼女が見えなくなるまでせめて・・と思い見送った。

だんだん見えなくなる彼女の姿を見送って、ごめんと心の中で呟いた。

しばらくその場に立ちすくんでいたが、その内大事な事を思い出した。

・・そうだ美香だ・・・きっと誤解している。誤解を解かないといけない。


 僕は、美香と話をするために、電話をかけた。

 数回かけたが帰っていないとのことで・・・。直接いこうかとも思ったが、そうすると帰宅時間が遅くなり、僕の両親も心配すると思い・・・そして、中野先輩にも逢いたくなかったので、家に帰ってから電話をする事にした。


 このときも、中野先輩に会いたくないなんて思わずに、行けばよかったと後悔している。


・・行って美香を捕まえるべきだったんだ。・・・・

 

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