その143
お読み戴きありがとうございます。
今朝、投稿分は、誤字 誤変換多く失礼いたしました。
清水 澄 拝
「・・・君は何を言っているの?僕らいつから付き合っているの??」
僕の質問に、瀬戸さんは、なんともいえない表情をした後、僕に言った。
「・・・・え?先月一緒に遊びに行ったとき告白したら・・”うんって”・・・・」
・・・?先月遊びに行ったときって・・?
ああ、思い出した、生徒会のメンバーに誘われてみんなで遊園地に行ったときのことか。・・でもそんな話したっけ?
怪訝そうに考え込む僕を不安そうに見る瀬戸さんの顔を見ながら、僕は続けた。
「・・ごめん、僕おぼえてないんだけれど?いつのことかな?」
瀬戸さんが泣き出しそうな顔でつづけた。
「・・お化け屋敷に入った後二人きりになって・・その時に”好きです、付き合って欲しい”って言ったら、うんって・・。」
・・・ああ、美香だったら笑い転げてるだろうな・・と思って、美香の事考え込んでた時・・?
「・・僕、うんて言ったんだ・・・。」
呆然としながらいう僕の顔を、彼女が目に涙をためて見つめている・・。
・・・悪い事をした、全然覚えてない。
「・・ごめん・・。覚えてない。っていうか、聞いてなかったと思う。生返事したんだね僕・・・・・。」
瀬戸さんがうつむいて泣きながら言った。
「・・私もおかしいとは思ったんです。その後も全く変わらなかったし。今日だって友達の延長みたいに扱うし。・・・でも、親しい知人に紹介してくれるし、やっぱりそうなんだって、嬉しかったのに。」
・・・いや、彼らは偶然であっただけで・・・・別に紹介しようと思ったわけでは・・・
「泉君の事が好きなんです。今付き合ってる人がいないなら、私と付き合ってくれませんか?」
真正面から僕の目を捉えて言う彼女の視線を見ながら、僕は彼女の好意に胡坐を書いていた自分が恥ずかしくなった。
「・・ごめん、好きな子がいる。そのこでないと駄目なんだ。」
彼女の視線をまっすぐに見ていった僕の言葉を聞いて、彼女は下を向いて涙を流しながら言った。
「・・・どうしてもですか??」
僕は答える。
「・・・・・・どうしても・・本当にごめん・・・・」
”帰ります”下を向いたまま、去ってゆく彼女を見ながら、僕は自分の浅はかさが嫌になっていた・・・。
彼女が見えなくなるまでせめて・・と思い見送った。
だんだん見えなくなる彼女の姿を見送って、ごめんと心の中で呟いた。
しばらくその場に立ちすくんでいたが、その内大事な事を思い出した。
・・そうだ美香だ・・・きっと誤解している。誤解を解かないといけない。
僕は、美香と話をするために、電話をかけた。
数回かけたが帰っていないとのことで・・・。直接いこうかとも思ったが、そうすると帰宅時間が遅くなり、僕の両親も心配すると思い・・・そして、中野先輩にも逢いたくなかったので、家に帰ってから電話をする事にした。
このときも、中野先輩に会いたくないなんて思わずに、行けばよかったと後悔している。
・・行って美香を捕まえるべきだったんだ。・・・・




