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昨日見た夢  作者: 清水澄
138/185

その138

お読み戴きありがとうございます。

お気に入りご登録ありがとうございます。

 僕はどうしてこんな事に美香が巻き込まれてるのか吉田君が調べてくれたことを聞くことにした。

でも多分それは美香に聞かせたくないことも含まれてると思う。

僕は美香をこの場から遠ざけるためにお使いを頼むことにした。

「美香?悪いけれどみんなに何か食べるものを買ってきてくれないかな?」

僕の言葉に美香が思い切り怪訝な顔をした。

「・・・優ちゃん?美香を追い出して何の悪巧みの相談するの?」

・・美香、その君の僕に対する認識はいったいどこから来るんだ?・・・


僕は心のうちを隠しながら、にっこり笑って美香に言った。

「久しぶりに会った古い友人と、母校でがんばってる後輩とゆっくり話をしたいだけだけれども?何か不都合でもあるのかな?」

僕の台詞に、・・・うそくさいと横を向いて美香が呟くのが聞こえた。

・・本当にお前と来たら・・・

でもすぐに彼女は言った。

「どうせ優ちゃんは美香が駄目って言っても、聞かないだろうし好きにすれば良いよ。」

そういって周りの人たちに、食べたいもののリクエストを聞いていた。

・・・そして僕には聞かずに、出て行こうとする・・・

僕はドアを開けた美香に言った。

「僕は、美香が選んでくれたものなら何でも良いよ。」

そういった僕のほうを振り返り彼女は、思いっきりしかめ面をして何も言わず出て行った。


・・・美香、今晩ゆっくりとアパートで話し合おうね?僕も言いたいことが沢山あるからね・・・・


美香がいなくなったあと僕らは吉田君と向き合った。

「色々とありがとうございました。大変だったでしょう?それでこの状態はいつから始まったんですか?」

吉田くんは僕のほうを向いて話し始めた。

「直接の始まりは、義弘君が中学3年の時に、橘さんの名前を新入生名簿で見つけて、後輩にちょっとした行き違いで、別れる事になった彼女で、自分はまだ好きで出来たらよりを戻したい。ともらした事がきっかけらしいんです。

その後気を利かせた義弘の後輩が義弘との仲を修復させようと生徒会にみかちゃ・・あ、橘さんの参加を誘ったらしいんですが、橘さんは断ったらしいんですよ。」

僕は、美香を名前呼びする吉田君をひと睨みして、続きを促した。

僕は不思議に思う・・それがどうしていじめとか、援助交際につながる・・?

僕の顔を見て言いにくそうに彼は続けた。

「・・先輩、義弘が橘さんともめた時、ご一緒でしたよね?」

僕は思い当たりにうなづいた。

「・・二人でいる時に逢った、義弘が誤解を解きたいといったけれど美香はけんもほろろに扱ったけれども?」

「その時にその様子を見てた人たちが、年上のどう見ても社会人と義弘が、橘さんを廻ってもめてるのを見て・・。」

・・・あらぬ妄想を抱いた・・ってか!?

「その後、生徒会活動も断られたし・・義弘が、ちょっとした行き違いで、別れる事になったけれど自分はまだ好きで、彼女も自分を好きだと思う、でも、やむを得ない事情がある。どうしたら誤解が解けるんだろうと・・・言ったのを曲解して・・あのときの社会人はどういう関係なんだろう・・と周りが暴走・・。」

「そんなの、義弘が事実を言えば良いだけだろう!!」

僕の怒りに吉田くんが、注意深く言葉をつなげた。

「・・・義弘は、プライドがあったんでしょうね?困ってるとしか言わなかったようで・・後は周りが勝手に暴走したのを、止めなかっただけです。」

「・・・だから僕は悪くないってか?」

言いにくそうに吉田君は続けた。

「義弘は、二人の事だから・・と、周りを止めたらしいんですが、先輩の素性と、なぜ、橘さんと別れる事になったのかは言わなかったらしくて・・。あの、テーマパークの後入院したでしょう?あの時も義弘が何も言わないものだから、周りは先輩と彼女の様子と、義弘の様子を見て、義弘が昔の彼女が変な男に騙されてるのを止めようとしてるのに、何も見えなくなってる橘さんがそんな義弘の気持ちを踏みにじってる事になってて・・。」

僕は低い声で言った。

「・・それって単に、自分の情けない事実を知られたくなくて・・。黙ってるうちに収拾がつかなくなったってことか?」

吉田君は、言いにくそうに続けた。

「・・・まあ・・そういうことになります。」

そして僕の顔色を見ながら、続けた。

「・・でも義弘が、みかちゃ・・いや橘さんのことをまだ好きなのは本当みたいで・・・

吉田君の言葉に、それまで黙って聞いていた加治が低い声で言った。

「自分のプライドと、美香ちゃんの立場をはかりにかけて、自分のプライドを取ったんだろう?そんな奴だから振られるんだよ?」ばかばかしい・・とはき捨てた。

「大体男だったら自分の体張って惚れてる相手守って何ぼのもんだろう?自分かばってどうすんだよ!?」

「そんなつまらん奴のプライドのために美香ちゃんは、一年半もしんどい思いしたわけか?あいつの立場を考えるとなおの事許したくないね。」加治が僕のほうをむいて言った。

「中野、そんな下らん奴のプライドなんか叩き潰してしまえ!どの面下げて副会長だぁ?馬鹿ばかしい!!」

隣の谷内先生が、相変わらずの調子で言った。

「・・僕は何も聞いてないからな?巻き込むなよ?」

・・でもな・・と続ける。

「器が小さすぎるな・・。」

そしてその後はき捨てるように言った。

「男としては、論外だな!?」

言外に好きにしろと言われてる気がした。


・・・言われなくとも、落とし前はつけさせていただきますよ?・・・・






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