その103
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翌朝、目が覚めると、僕の腕の中が空だった。
辺りを見回して昨日手に入れたはずの、僕の愛しい人を探す。
・・・・またテラスに出て、外を見ている。・・・・・
そっと後ろから近づいて、抱きしめて、耳元でそっとささやく・・・。
「美香?また見てるの?・・・何を見てるの?」
僕の問いに美香が僕に顔だけ向けて笑っていった。
「優ちゃん。不思議だよね?」
僕は美香の肩に顔をうずめて聞いた。
「・・・・何が・・?」
怪訝な顔をして聴き返した僕に、美香は手すりにもたれて、パークを見下ろしながら言った。
「・・・始まりの朝・・だよ?」
顎を美香の肩に乗せて、美香の肩越しに僕もパークを見た。
「・・・・・・・・?」
僕の反応にもう一度美香は笑いながら言った。
「終わったのにね、また始まる・・。」
手すりに、もたれて片手で頬杖をつきながら、片手でパークを指差しながら言う。
「場所は変わらない、景色も変わらない、今日もきっと人は沢山いると思う。」
「きっと同じように、一日が過ぎていって終わる。」
僕のほうを見て、首をかしげながら。
「でも・・じっと時間がたつのを待てば、終わりが何時の間にか始まりになる。」
こちらを見て、笑いながら言う。
・・・・不思議じゃない?見えないものが過ぎていっただけで呼び方も、感覚も変わってしまう・・・・・・
美香は、くるりと振り返り、僕の首にふわりと手を巻きつけて子供の頃のように僕に抱きついた。
「昨日夜が来たとき、凄く寂しかったの・・・おわっちゃったなぁ・・って」
僕は、美香の背中にゆっくりと手を回した。
「でも、終わったと思ったら、始まった。」
少し笑って、言葉をつなげた。
「終わりと始まり、どっちが先なんだろうね。」
僕はそっと美香を抱きしめながら言った。
「どちらが始まりかはわからないけれど、始まりばかりではないだろうね?」
美香が僕に強く抱きついてきた。
僕は、美香の耳元にキスを落としながら、言った。
「でも僕は、美香とは終わりを作るつもりがないからね?覚悟しておいてね」
美香が笑いながら、言った。
「・・死が二人を二人を分かつまで・・・?」
「・・死んでもずっとそばにいるよ・・?」
僕はその言葉と共に、美香にキスを落とす。
・・・そして、長い長いキスをした・・・・・
20時にもうひとつ投稿予約致しました。(*^^*)
よかったら読んでください。(*^^*)
清水澄




