第5話雪のような貴方に恋をした、純粋な貴方にし恋をした、透き通るような貴方に恋をした
城の中も、立派なものだった。内部の雰囲気は、洋風な造りの中に何処か和風を感じさせる。
床は、旅館を思わせるような雲や花がデザインされたカーペットが一面に敷かれている。
長い廊下の両端には、重圧感を感じさせる鎧は、剣や槍ではなく日本の刀を握り地面に突き刺している。
また、鎧のデザインも西洋の騎士ベースであるが腰回りは日本の甲冑にある草摺(日本の鎧の腰回りにある葦などの植物や鉄が使われている部分)が施されていた。
天井には、金色のシャンデリアがありその輝きから恐らく本物だと4人は感じた。
5人は、長い廊下を歩くと大きな広間にやってきた。
「ここからは、私が彼女たちの案内しようユースチス殿、ここまでの護衛を感謝する。」
広間にある螺旋階段の上から老人が降りてきた。
老人とは、言ったが体はそれを感じさせないほど筋肉で引き締まっており、顔や腕の傷からどんなことをしてきたかがすぐに分かる。
「オッケー、じゃあ後は任せるよ晋作じいちゃん。」
ユースは、天秤の右目を眼帯で覆う。じゃあねと手を振りながら広間を去っていった。
「それでは、参りましょう。」
4人は晋作と呼ばれた老人の誘導をされるがまま階段を登る。
階段を登り終えた4人の目の前には、立派な装飾がされた扉が立っていた。
晋作は、扉をノックする。
「ツキミ様は、晋作です。巫女様とその御友人をお連れしました。失礼します。」
晋作は、扉を開けついにツキミと呼ばれる城の城主と対面する。
広い間の奥に玉座がありその玉座には、長く白い髪をもつ美しい少女が座っていた。
見た目も幼く小学校の中学年くらいの見た目であった。
服装も日本のお姫様を思わせる見事な着物を来ておりまるで竹取物語のかぐや姫のようだった。
彼女こそこの国の王様のツキミであった。
「ご苦労さまです晋作。次の稽古まで少し待つまでいてください。」
「かしこまりました。」
ツキミは、晋作を下がらせる。
「血の巫女イグニス、本日は、来てくださりありがとうございます。儀式の日までわたし達は、あなたの身柄を身柄を守ることを約束します。」
「それと、奴隷商については、大変申し訳ないございませんでした。あれは、待ち合わせをあの場所に指定した。わたしの至らなさが原因です。改めましてどうか謝罪を─」
「そんなに謝らなくてもいいよ。それよりも捕まったわたしを助けてくれたこの人達に挨拶とお礼を言ってくれればじゅうぶんだから。」
イグニスは、そう言って。ツキミの謝罪を遮る。
「そうでしたか。では、この度は巫女様を助けてくださりありがとうございます。このお礼は、必ずしますのでどうか。」
「礼には及びませんよおれロリコンじゃないんで。」
「一億ください。」
「••••••••••。」
「あれ?シブキ?」
「うん?おう大丈夫だこれぐらい。」
2人のボケにツッコまないシブキをみた。
シブキは、彼女に一目惚れをした。
雪のように白く美しい彼女の姿に惚れた。
心が読める彼は、彼女の心に嘘偽りの嘘偽りのない純粋な心に惚れた。
悪しき心が一切ない透き通った声に惚れた。
「今日は、お疲れでしょう。今後のお話については、また後日ご説明致します。ルピナスいますか?」
「お呼びでしょうか?ツキミ様。」
後ろの扉が開きルピナスと呼ばれたメイドがやってくる。
ルピナスは、頭に犬の耳と太い尻尾を持っていた。半分人間と半分獣の女性だった。
「カレンと一緒に彼女達を部屋にお連れしてください。」
「かしこまりました。」
ルピナスは、4人を連れて行こうとすると
「シブキ•••さんは、少しの間ここに残っていただけますか?その、巫女様を助けてくださったことにあらためてお礼を言いたいので。」
「?」
シブキは、彼女の言葉に嘘を感じ取る。
「そうですか。では、皆様こちらです。」
「お先ー。」
「がんば。」
「後で感想聞かしてくれ。」
(あいつ後でしばく。)
3人はルピナスに連れられ玉座の間を後にする。
玉座の間には、シブキとツキミが残る。
シブキは、彼女に感じた違和感を拭えずにいた。
なぜおれは、あの時彼女に嘘を感じたのか。だが全部が嘘ではなく感謝の心は、本物だ。だがあの時の言葉には、感謝のほかに感じたことのない感情が混ざっていた。
それになぜおれだけ残されたのか?確かにイグニスを奴隷商の馬車から助けたのはおれだがそんなことは彼女には、言っていない。まあ、多分それはユースがここに来るまでに伝えたんだと思うが。
苦しい沈黙の中ツキミが言葉を発する。
「あらためてイグニスさんを助けてくれたのお礼を言わせてください。ありがとうございます。」
「あ、ああその、どういたしまして。」
再び沈黙が訪れる。
今度は、シブキの方から話しかける。
「あの、どうしておれを?」
「あ、それはですね。あなたがその、///」
そう言うと彼女の顔は、少し赤らめながら。勇気を出して答える。
「あなたは、その、私に、その、惚れたのではないですか。」
顔を真っ赤にしながらとんでもないことを彼女は口する。
それを聞いたシブキも同じくらい真っ赤にしながら。
「は?はああ?!!!!いやいやいや、そそそそそ、そんなことおれれれが思うわけけないだろ!!そそれにあんたとは、ままだ初対面だし。」
シブキは、動揺しながら否定する。
「だっ大丈夫ですよ。分かりましたから。その言葉だけで十分です。よかったー。」
シブキの動揺で図星だと分かった彼女は、安心した様子でいつの間にか持っていた刀を抜く。
「え?」
そしてシブキが最初に感じた違和感を感じた感情の正体が分かったと同時にツキミは、シブキに切りかかった。
書きました。書きたい表現がうまくいかないのはすごくもどかしいですね。もっとうまくなりたい。