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想造世界(イマジンワールド)  作者: あらんジョー
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幕間月光街とイマジナリウム

5人は、王が待つ月桜城向かうためビルの橋を歩く。

 月光街の街並みは素晴らしいもので全ての建物がビル東京の建物よりも高く見える。実際今5人がいる場所から下をみてもそこが見えないほどだった。

 「すごいだろ。この街並みはほかでもそうそう見れるものじゃないよ。なにせ、イマジナリウムを開発したアドベンズ・コーポレーションが生まれ街だからね。」

ユースは、自分の街を誇る。

「イマジナリウム?アドベンズコーポレーション?」

「たしか、人の想像力のエネルギーの総称でしたっけよね。」

 シブキの1つ目の疑問にイヅミが答えを提示する。  

「そう、昔は人が考えるエネルギーをそのまま物質や現象にしていたんだけど。アドベンズコーポレーションは、その具現化させる前のエネルギーを物質的に作り出すことに成功したんだ。これが、イマジナリウムで作品を作る前の粘土みたいなものだね。」

「イマジナリウムがどういう物質なのかは、分かったけど。それってそんなにすごいものなの?一回無駄な段階を増やしただけな気がするけど。」

「確かに魔術や思想武器の具現化をするだけでいえば余計な手順を挟んでるように見えるけどイマジナリウムには、革新的使い道があったんだ。」

「イマジナリウムは、生成した本人以外にも現象として使うことが出来る。要するにAくんが生成したイマジナリウムをBさんが魔術として使うことが出来るんだ。」 

「これで、戦いの幅だけでなく魔術の才能は、あってもイマジナリウムの不足で魔術研究に参加ができない人でも参加できるようになったんだ。」

「さらにアドベンズコーポレーションは、イマジナリウムが実際に存在する物質と混ぜ合わせれば消滅せずに残ることが分かったんだ。これが、一番すごい発見だと思う。」

「イマジナリウムは、人の想像力でどんな形にもどんな硬さにもなれる。でもそれだけでは、消費エネルギーでしかないからいずれは消えるけど。少量溶かした鉄と混ぜ合わせれば巨大な鉄骨が出来るようになる。この大量の巨大ビルなんかは、1%金属、99%イマジナリウムでほぼできてるんだ。」

「私も村でその話は、聞いたことあるけど改めて見るとすごいね。確か機械や武器と組み合わせると機能の補助にも使えるんだっけ?」

「そう、携帯性に優れているが火力と耐久性にいまいな小型銃や、火力や連射性は申し分ないが重すぎるライフル、火力全振りすぎて使用者の腕を一切考慮していないロマン砲みたいな変態銃を実用性たるレベルまでに落とし込むことが出来たとか。」

「なるほどね、確かにそう言うことができればいろいろなことに使えそうだな。」

「あっそうだ!ちょうどいいやこっちに来てせっかくだから面白いかつあっという間に城までいけるやつを使わせてあげるよ。みんなこっち来て!」

 ユースは、駆け足で城からそれた道へ案内する。そこには、靴や手袋、フードつきのコート、帽子がある自動販売機があった。

「これは?」

「これこそ月光街名物、パルクーラー!!」

「イマジナリウムの機構によって極限までの軽量化と体重低下、瞬時に安全な場所を判断できる思考補助機能、夏は涼しく冬は暖かい断熱性と保温性、さらにに今なら初回登録者は6ヶ月間貸出無料!いかがですか!」

 ユースは、テレビショッピングの感覚でパルクーラーを宣伝する。

 「これならあっという間かつ楽しくに城まで行けるんだけど。どうかな!!どうかな!!!。」

 「分かった!分かったから顔近い!!」

 そんなわけで4人は、パルクーラーを借り早速装着する。

 「すっげー!体がめちゃくちゃかりー!」

 「本当に真夏なのに全く暑さを感じませんね。」

 「一回来てみたかったんだよね。」

 「でも、なんか体が軽すぎて動きに少し違和感があるな。」

「そこは、慣れだね。大丈夫みんなならすぐに慣れるよ。よし、それじゃあ行こうか!」

 ユースを先頭に5人は、近くのビルめがけてジャンプする。

 ほんの軽い力でビルの屋上にたどり着く。

「すっげー!」「これは!」「やべぇな!」「風気持ちい!」

 全員は、空を飛ぶような感覚に大興奮。

「でしょ!この月光街では、自転車に乗る感覚で。パルクーラーで飛んでるんだ!」

 4人風をきってビルからビルへ飛び回る感覚はさながらSFの忍者のような気分を味わった。

「こりゃ、ユースも興奮して進めるわけだ。」

「パルクーラーの魅力を実感してもらえた?おっと、そろそろ着くよ。」

「ほんとに、あっという間にだった。」

 さっきまでパルクーラーを楽しんでいたユースは、真面目な顔に変わり城の前にたつ。

 ユースは、門の前に立ち門番に呼びかける。

「私だ、頼み通り巫女様を連れてきた。彼女の友人もいるが構わないね。」

 門番は、開門の号令をすると門はゆっくりと開いていく。

「それでは、ここが月桜城です。奥でツキミ様がお待ちです。どうぞ。」

今回は、街とこの世界で重要なエネルギーのイマジナリウムの軽い説明回をでした。本当は、5話で説明するつもりでしたが長くなりそうなのでこんな感じにしました。次回も頑張って行きたいと思います。

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