第49話 世界の魔術師
いつからかいるわたしのまわりにいるなにか
それはわたしをみてわたしににせてわたしになる
わたしたちはまざりあう
そまったのはわたしなのかそれともあっちなのか
それはどちらもわからない
ツングースカが地面に向かってハンマーを叩きつける。
瓦礫が宇佐美とシブキに飛ぶ。
2人はそれぞれ槍と足で弾く。
宇佐美が蹴りでハンマーを飛ばす。
その隙にシブキが懐に潜り込み槍を突き刺そうとする。
しかし槍はまた片手で受け止められ投げ飛ばされる。
宇佐美はそのまま蹴りでツングースカに隙を与えないようにする。
だがツングースカはその動きに対応し始め蹴りを捌き始める。
そして次の一撃を完全に先読みし捌き無防備にさせる
「しまっ─。」
ツングースカは電撃を帯びた拳を胸に叩きつける。
「終わりだ。今のは魔術を封じるだけではなく身体の動きすら止める周波数だ。しばらくは動けないだろう。」
「普通ならそうですね。ですが─!」
「なに!」
宇佐美はツングースカの首に蹴りを入れ吹き飛ばす。
「残念ながら私は恐竜なので電撃が効きません。」
「そんなわけねぇだろ。」
吹き飛ばされたツングースカは手をかざしハンマーをもう一度手に取る。
そしてビルに向かって思いっきりハンマーを叩き砕く。
その瓦礫が2人に向かって飛んでいく。
「シブキくんこちらに。」
「我が同胞よその力をお借りします。トリケラトプス!!」
シブキの前に宇佐美は仁王立ちする。
その詠唱と共に宇佐美の身体は変化し巨大化する。
その姿はまさしくトリケラトプスであった。
トリケラトプスと化した宇佐美はシブキの盾として立ちはだかった。
「ぐっ…はあああ!」
宇佐美は迫りくる瓦礫に耐えながら前進する。
しかし、シブキを守りつつ瓦礫に耐えながら前進するのは相手にとっていい的でしかなかった。
ツングースカは落ち着いて砂時計を裏返し宇佐美の横に一撃を与える。
「ぐああああああ!」
ツングースカの一撃でシブキもろともふっ飛ばされる。
「人間にしてはとても驚異的な強さだっただがこれで終わりだ。」
ツングースカはミョルニルを構えとどめを刺そうとする。
その時遥か遠くから何かが高速で近づいてきた。
それは遠くの森にいたはずの星人だった。
それらが全て何かに吹きどばされるようにやってきた。
そして吹き飛ばされた星人の上にまるでスノーボードのように踏み台にしている影がいた。
「何者だ!」
「世界の魔術師エスメラルダ。」
(あのとき逃げたものの一人だなだが先ほどと様子が違う?)
(エスメラルダってあのよくわからん組織にいたやつか。…あれでもあまり関わらなかったとはいえあんな感じだったか?それにあの服装どう見てもクミだがあいつだったら確実にランク戦で気付くはずなんだが。)
エスメラルダは2人を見向きもせずただツングースカに近づいていく。
「この身体はお前が死ぬことを望んでいる。…だから殺す。…悪く思うな。」
「…!?」
エスメラルダはそう言って微動だにせずツングースカを小さな部屋のスーパボールのようにはじき飛ばす。
「…今何が起こっている?」
「彼女の魔術づですね。恐ろしい速さで詠唱と魔法陣を描いています。」
「そうなのか何者見えねぇし聞こえねぇんだけど。」
「そう思うのも無理はありません。ですが彼女はたった1秒で約72の詠唱を行い指の1本1本からそれぞれ別の魔法陣を同時に10個作成しています。何が起こっているのか分かりません。」
「化け物かよ…。」
「しかもこれらの行為も恐竜である私の目と耳を持ってようやく観測しているもので実際行っていることはもっと多くより複雑なことをしている気がします。…もし天才という言葉を一人の人間にしか言ってはいけないな世界でも私は迷わず彼女を天才と呼ぶでしょう。」
さらにエスメラルダは近づき拳をツングースカに叩き込む。
ツングースカはビルを何本も貫通するほど吹っ飛んだ。
エスメラルダは吹っ飛んだ先に高速で移動し跳んできたツングースカの背中に先ほど異常の一撃を叩き込む。
ツングースカはさらに建物を巻き込みながら吹っ飛んだ。
逆方向にふっ飛ばされたツングースカは戦艦の甲板の上に飛ばされた。
「…さてこれで終わりだな。」
エスメラルダはとどめを刺そうと構える。
ツングースカは立ち上がり拳をエスメラルダに振り上げる。
「…ふん。」
しかし、エスメラルダは拳を簡単に受け止める。
その時、近くに雷が落ちたかのような轟音がやってくる。
「…これが相手の魔術を封印する電撃か…。千面相め…何が弱体化しましただ。…この姿とはいえ私でも聞くぞ。…おかげでしばらく魔術が使えん。」
ツングースカは最後の力を振り絞りハンマーを手にエスメラルダに攻撃を───
何か勘違いしているな。…確かに今の私は魔術を使えんが…既に私は攻撃を終えている。」
エスメラルダは天に指をさす。
「向こうでも何がとんでもない事が起こっているな〜。」
「貴様の爆弾のせいでこっちはなんも聞こえないぞ。」
「ジョージさん、ロイターさん!あれを見てください!!」
「あれっ?な!?…なんと!?」
3人の視線の先には巨大な隕石があった。
書きました。ちょっと足ひねりました。
次回で区切れそうです。




