第42話 心を哀れみ身体を恨み
自由に行きたいと心が訴える
君にそんな自由は存在しないと身体が否定する
人に迷惑をかけずただ我慢すればいいと心が訴える
そんな事を君は永遠に続けるの?と心が問いかける
どうしてこんな心を持ってしまったのだと身体は心を哀れむ
どうしてこんな身体で生まれてしまったのだと身体は心を恨む
私はどうすればいい?
─────
「それでは会議を開始します。」
宇佐美義行と名乗った男はスクリーンを前に話す。
「先の星人の襲撃を私達は彼らの宣戦布告と受け取りました。また、貴方達の調査の際に遭遇した彼らも星人でした。そこで我々は本格的に彼らに戦争を行うことに決めました。そこで─」
「その前にちょっといいですか?」
シブキが手を挙げる。
「何か気になる事でもありましたか?」
「気になることっつーか、さっきの疑問が解けてねーっつーか。恐竜ってなに?」
「なにとは?」
「いや、なにとは?ってなんでそんな反応?なんでそっちがその反応するんだよ!俺の方じゃねえか?その反応するべきは。」
「なんでと言われましても私は恐竜ですとしか。」
「それがわかんねぇんだよ!落ちついた口調で狂ったこと言ってるせいで混乱してんだよこっちは!」
「ああ!そういうことでしたか。確かに今は人間の見た目なのでそうなっているんでしょうね。話すと少し長くなるのですが。」
宇佐美は少し照れたように話す。
「私は幼い頃何処にでもいる普通の家庭の元生まれました。しかし、他の人とは何処が違った感覚が心のなかにあったのです。そんなある日、日本最大の恐竜博物館で恐竜を見た時私は気づきました。私は恐竜だったと。」
「はぁ。」
「しかし、自分の身体は人間です。そして恐竜は絶滅してしまった。しかし魂は恐竜、私は恐竜として生きたい。この二律背反する心の元思い悩んでずっと生きてきました。」
「・・・・・。」
「そんなある日、大学の研究として地層を調べていたところこの世界にやってきました。
「この世界にやってきことで私の中にあるイマジナリウムが反応し私の遺伝子情報に変化が起きました。私の遺伝子の塩基配列はなんと恐竜と同じになることができました!以上が私が恐竜になった経緯ですね。」
「・・・・・。」
(いろいろツッコみたいところがあるが何から言えばいいか。)
「要するにこの世界に来て身も心も恐竜になったということですね。」
イヅミが彼の状態を要約しシブキは(もうそれでいいや。)
と思った。
「要約ありがとうございます。それでは作戦の説明に戻りましょう。」
宇佐美は、気を取り直して会議を進める。
「星人が宣戦布告をしたのでこちらも動き出すということは先ほどお話しましたね。現在、弓張地区にて星人の宇宙船と思われるものを発見しました。既に数体のもの星人を確認しています。」
「あの月光街を襲撃した宇宙船の数をみる限り大元の基地が存在すると思われその場所の特定をするというのが今回の作戦です。」
「特定って。戦艦でもハッキングするのか?」
リオは手を挙げ疑問をぶつける。
「それが出来れば行うつもりですがそれよりも確実性がある方法として彼女達が参加します。」
宇佐美は視線をサンエンの方に誘導する。
「メイとミミ、彼女にはそれぞれ千里眼と順風耳が使えます。」
「千里眼は何となく分かるが順風耳って?。」
リオがまた手を挙げ質問する。
「あれれ〜お兄さんそんな事もわからないの〜♡しょうがないなぁ〜教えてあげるね〜♡順風耳っていのはね〜簡単にいえば千里眼の耳バージョン、ミミはね〜触れた相手がどんなに離れていてもその人の周りの音を聞くことができるんだ〜♡こぉんな事もわからないなんてお兄さんミミ以上にダメなお兄さんなんだねぇ〜♡」
「ぐふっ♡!」
ミミに言い負かされてダメージを受けるなぜか声と表情が嬉しそうだ。
「つまり触れた対象から情報と位置を特定が出来る能力があるということです。」
「つまり今回の作戦の流れは2人を護衛して星人達に触れ大元の基地や情報の取得ということですね。」
「そういうことです。」
イヅミの質問に宇佐美が答える。
「その、質問いいですか。」
シブキが手を挙げる。
「どうしてオレ達もこの作戦に参加出来るんだ?」
「といいますと?オレたちはあいつらに戦って負けた経験しかないそんなオレらが役に立つのか?」
「十分に。貴方達はあの星人達から逃げてくる事が出来ました。それが生き残る為に有利に進める事が出来るとゴンリから推薦されました。是非とも今回の作戦に彼らを参加させてくださいと。」
「そういうことか。」
「なので是非、彼ら星人がどんな人間であったのか教えてください。」
「分かりました。」「はい!」
会議を終えシブキは部屋の外へ出る。
外にはツキミがいた。
「もう迷いはなくなった?」
「ああ、3日後作戦結構だ。」
「そう。」
しばらく共に歩き、ツキミは辺りを見渡しシブキに抱きついた。
「…絶対、…絶対に帰ってきて。わたし…待ってるから。」
その声は震え表情も不安を感じさせる。
まるで迷子になった年相応の子供のようだった。
「ああ、必ず帰る。だから待っていてくれ。」
「…うん。」
書きました。
よろしくお願いします。




