第39話 脱出
名前が欲しかった。彼らには型番で事足りるのでしょうが私にはそうはいかない7桁もある数字とアルファベットを覚えるのはとてもめんどくさい。だから私は彼らに名前を与えた。私の提案に疑問を抱きつつも拒否はしなかった。よ~しそうと決まれば楽しくなってきた。え~とまずあの子には─
ある研究者の音声記録
月光街に溢れた星人は瞬く間に消えていった。
「なんだもう終わりかつまらんな。」
晋作はそう言って星人の残骸を蹴る。
「一番楽しんでいたのはお前ではないか。全く、おや?どうしたツキミ。」
星人をまだ狩りたりない2人の前にツキミが降りてきた。
「またあいつらは来る。その時までに準備と仕事をして。」
「分かりました。」
「あいよ。」
2人がこの場を後にして1人になった時ツキミの腕は僅かに震えていた。
ツキミ達が襲撃をやり過ごした少し前吹き飛ばされたシブキが吹き飛ばされた光景を目の当たりにした3人の前には先ほどと同じような生身から歯車が生えた紳士服の男がいた。
「そりゃ一人だけじゃないですよね。」
「ゴンリさんイグニス飛びますよ。」
イヅミは2人を集め目を閉じ瞬間移動を行う。
「まずはシブキの回収を。」
飛んだ先には3人の星人がシブキを囲んでいた。
「任せて!」
イグニスは矢を放ち星人の周りを血で囲み檻のようにした。
「よし!シブキ大丈夫!」
急いで倒れたシブキの元に駆け寄る。
「イ待ってくださいイグニス!」
部屋の影からもう一人星人が潜伏していた。
(しまった!)
やられると思ったその瞬間イグニス瞬間移動したイヅミに飛ばされた。
イヅミは星人の拳を横腹に受ける。
「ぐっ!」
「イヅミ!」
「少し身体がしびれていますが。問題ありません。」
「よし、これなら。瞬間移動します。」
イヅミは3人の身体に触れて目を閉じる。
・・・・・・・・・・。
しかし、何も起こらなかった。
「瞬間移動できない!?」
イヅミは殴られた時を思い出す。
(あのとき何かをさせられた?)
「どうしたの?」
「僕がさっき拳を食らったときに瞬間移動が使えなくなってしまった。可能性があります。これでは脱出ができません。」
それを聞いたイグニスは何かを考え頷く。
「…うん分かった。」
「イグニスなにを?」
「私が道を作る。その間にみんなは逃げて。今この場で無傷の私が一番強いから!」
そう言ってイグニスはイヅミの両サイドに血の壁を発生させ星人たちを寄せ付けない通路を作り上げる。
「シブキとが目を覚ましたらごめんねって伝えておいて。あっあとリオにも。」
何かを言いたかったイヅミだがそれを飲み込みゴンリとともにシブキを抱え全力で走る。
やがて3人の姿は闇に包まれ見えなくなる。
「行ったね。よし巻き込む人も誰もいない!全力!出していこう!」
気合をいれるように頬を叩く。
イグニスの身体から大量の血の針が突き破るように弾け飛ぶ。
血の針は集まり弓、剣、槍等に形が変わっていく。
「安全モード解除殺戮モードいっちゃおうか!」
3人は走る血の通路を抜け来た覚えのある通路へ出る。ここを抜ければ出口へ行く事が出来ると確信する。
後から地震のような大きな揺れを感じイグニスが戦っていると感じる。
2人はイグニスのためにもなんとしてもここから脱出しよえと改めて決意する。
しかし出口付近には星人が既に待ち構えていた。
「あと少しなのに!」
せめて目眩ましにと爆発の魔法陣を着けたナイフを投げた。
イヅミは目を閉じる。
しかし、瞬間移動と同様爆発はしなかった。
「やはり魔術を封じられて、」
(すみませんイグニス。)
せっかくイグニスの作ってくれたチャンスを無駄にしてしまったことにイヅミは心から謝罪をした。
イヅミを真っ二つにする勢いで星人は手刀を下ろす。
しかし、その直前星人の手が何者かによって切り落とされる。
「勢い余って切っちゃったけどいいのかな?」
「そうだなまあ問題はないとはおもうぞ。なあにダメだった時は吾輩と共に謝るとしよう。」
中性的な声と残響が3秒ほど鳴り響くほど大きな声が聞こえた。
その声の主と思われる剣を持つ女性のような人物と髭をたくわえた貴族のような装いの男がいた。
書きました。
短くてごめんなさい。




