第32話 みんなで強くなろう
会議が終わり2人は病院に訪れる。
以前の依頼で大怪我を負ったリオのお見舞いのために。
今朝方にようやく意識を取り戻したそうだった。
シブキはリオの病室の扉を開ける。
「リオ!意識を取り戻したんだな!お前に無理させて本当にごめ─。…っあ。」
「これを…こうして…よしっもう少しで…っあ。」
そこには下半身を丸出しにした状態でベッドに立つリオがいた。
「…すいません。病室間違えました。」
「違うんだって。ちょっと待ってくれ。」
2人は部屋に戻る。
「いやぁちょっとこれは誤解でね。足の骨折れてたからさ立てなくはないとは言えまだ歩くにはちょっとあれで、トイレに行くのも普通に億劫で、わざわざナースコールするのも面倒いしってことで尿瓶用意してもらってでもやり方わかんなくて色々試行錯誤を─。」
「分かったからこれ以上何も言うな。少なくともお前の目の前に女子がいなくてよかったな。」
「ところでリオ、君の枕元にあるのってテン─。」
「やっぱなんでもねぇわ。」
いつも通りのやりとりを終えた後気まずい間が訪れる。
そしてシブキは切り出す。
「改めて謝らせてくれ。お前にあんな事をさせたこと。」
「それを言うなら謝るべきは僕です。僕の勝手な判断でシブキの元に飛んだんです。飛ばなかったら少なくとも君だけにこんな目に遭うことはなかったはずです。それにあの戦いで消耗しすぎてその後のシブキも─。」
「いいってあのときは俺たちが考えられる最善の方法だったと思うぜ。俺も止めなかったしな。」
「──お前等も甘かったし俺も甘かった。でもなどんな奴でもその場の判断なんて経験値がねぇとそんなもんは強くならねぇと俺は思うんだよ。だからさこっから強くなっていこうぜ。」
「…はい。」
「…ああ。」
「よし湿っぽい話これで終わり〜。ところでさ~お見舞いに来たってことはさ〜なんかあるだろ?いやぁ~オレこういうの憧れてたんだよな~。」
「いや、この病院持ち込み禁止なんだが。」
「え?」
「最近そういうのってほとんどなくなりましたよね。お見舞いに手土産が禁止になるところ。もうドラマや漫画くらいじゃないですかね?ああいったのって。」
「ちくしょおおおおおおおおお!!!」
「あ、あこがれだったのに。…心配する奴を目の前でメロンを独り占めにするの…。」
「お前あれ1人で食うつもりだったのかよ。」
「お見上げはありませんけど土産話なら。」
「そんなんで腹が膨れるかぁ!」
シブキは辺りを見渡した。
「ところでイグニスは何処だ?あいつから目を覚ましたって連絡が来たはずだが。」
「あ!…えっ、え〜と…。そのな〜。なんていうか?」
リオの目が左右に泳いでいる。
「お前何やったんだ。」
「あっ2人とも来たんだ。リオ〜頼まれた漫画家から持ってきたぞ〜。」
背後からイグニスがやってきた。
その手にはおおよそ女の子が持つべきものではない内容の表紙をしたものを手に持って。
「お前さぁ…。」
「違うんだって。これはなんていうか病院生活暇だからちょっと漫画読みてぇな〜と思って。イグニスに頼んで。でもさすがに女の子にこんなの頼むのはちょっとやばいなって最初は思ったんだよ。でも冷静に考えればイグニスってそういう知識に疎そうだから大丈夫かって思って。でもよくよく考えたらそっちのほうがなんか問題あんじゃねって感じになったらなんかすげー背徳感が出てあっこれ無知シチ─。」
「救急車の次はパトカーのお世話になるか?。」
その後四人で今回の会議での話した。
「なるほどな〜。よく分かんねえけどシブキが世界の代表みたいな感じに。」
「具体的にどんな事をするの?」
「まだなると決まったわけじゃねぇんだ。それにどんな内容なのかも教えてもらってないしな。」
「シブキ自身はどうするつもりですか?」
「…まだオレ自身もどうすべきかは分かんねぇよ。でもそれよりも俺はやりたい事が出来た。」
「…俺は、もっと強くなりたい。前回の依頼での負けた俺、今回の会議で何もできずに守られただけの俺、これは俺が弱かったからだ。だから俺はもっと強くなりたい。強くなってお前等とツキミを守ることが出来るくらい強く。」
「嫌ですね。」
イヅミは冷たく言い放った。
「僕だって守られるだけには行きません。僕も強く成りますよ君たちを助ける事が出来ように。」
「そういうなら俺もな!今度は俺だけでも戦えるような方法を見つけてぇんだ。」
「それなら私も!何もできないのはもう嫌だから!」
四人は互いを見て決意を身に宿す。
「「話は聞かせて─。」」
「もらった!」
「もらいました!」
大きな声が扉から聞こえ勢いよく開かれる。
「病院内では静かにしてください。」
「「すいません。」」
そして怒られた。
怒られているのはユースチスと零士だった。
「もっと強くなりたいんだよね!それならちょうどいいのがあるよ!零士そろそろこの子たちにあれやってもいいんじゃない。」
「そうですね。」
「これまで僕がマンツーマンでシブキに修行をつけさせてたけどそのどれもが基礎的な事で実践的なものじゃなかった。そこで─」
「我が社の実践を想定したトレーニング用意しました。」
頭上からスクリーンが現れ映像が映し出される。
「これはバーチャル空間の訓練場です。ここで実践を想定した戦い方やアリーナで自分の技術を磨く事が出来ます。」
「プロフィール欄に自身の戦い方や固有魔術得意な武器を入力すればそれに応じた訓練メニューやまだβ段階ではありますがAIによる戦闘指導もあります。」
「また、提供した戦闘データに応じて報酬も提供料として多少支払うので訓練をしなくても是非とも行ってみてはどうでしょうか?。」
「ちなみに支払われる報酬は他の参加者のアクセスやアリーナのランキングによって変化します。」
「ランキングはF〜Sランクまであり、Aランク以降から順位形式になっています。」
「ちなみに僕はランキング5位ね。」
ユースチスは誇らしげに親指を自分には向けた。
(全体が分からんから凄いのか分からん。)
「強くなるためには経験と周りの人間との知識が必要不可欠です。ですがこの場ならそう言った環境は整えてあるので確実に強くなると思います。」
「その気になったらアリーナにも是非参加してね。大丈夫君たちならすぐにランキングは上がるよ!」
シブキは周りをみたみな同じ顔をしている。答えは聞くまでも無いようだった。
おまけ
新たなランカー情報
イグニス
固有魔術 血液操作できる
得意武器 弓術
ランキングF→C
ランキング戦に参加し驚異的な強さでランカーを圧倒し一気にCランクにまでたどり着いた。
しかし実戦経験には欠ける。
春秋秋冬紫吹
固有魔術 未入力
得意武器 槍術
備考
彼の槍は思想武器となっており投げた槍が必ず当たるようになっている。
ランキングF→E
ランキング戦に参加から最も早くランク上昇が早かった人物。同じ日にランクに入った中で成長性が最も高い。
渡烏海
固有魔術 未入力
基本魔術 瞬間移動
得意武器 ナイフ
ランキングF→D
ランキング戦から抜群の戦闘センスにより安定した戦績を残している。
しかし、メンタル面に難があり他のランカー中でも行動力にかけている。
最羽理烏
基本魔術 デウスエクスマキナ(電脳世界の操作)
得意武器 無し
ランキングF→アカウント削除
度重なるステータス操作を行なっていたため彼のアリーナアカウントは運営の判断により削除された。
書きました。
よし(๑•̀ㅂ•́)و✧




