第14話 地獄の一丁目
「はあっ!」
ツキミは、襲いかかる振りを剣を二刀でかわす。
「強いね。名前は?」
「ミランダ。今覚えなくても結構。これから永遠にその名を聞くことになるでしょうから。」
ミランダは剣を構える。
そして、剣からの轟音とともに目にも止まらない速さで接近した。
「ぐっ!」
ツキミは、刀で受け止めるが弾かれてしまう。
(剣にジェット推進機をつけてる。でもあんな機構ふつー腕がイカれるはず。なにかある。)
「どうやら気づいたようですね。この剣はただ推進器をつけているわけではありません。イマジナリウムを使用することで耐久性だけでなく使用者の身体的な負担も軽減させることが我が社の技術で可能になりました。」
「全部言うんだ。」
「我が社の商品ですから積極的に宣伝をしないと。それに貴方を下せばこの武器に幾らか箔が付きますしね。」
「十分強いのにそれ以上の名声必要?」
「当然です。何しろ商売ですからね。」
「そう。ならわたしは名声の変わりに改良案をその体に刻む。」
ミランダは、再び剣を構え轟音とともにツキミに襲いかかる。
しかし、
「もう見切った。」
ツキミは、自らの刀身に手を添えミランダの剣を受け流した。
「その剣、攻撃する直前に一度止めて方向を決めてからジェットを噴出するから軌道が読みやすい。もうその剣で私を殺すことはできない。」
「さすがは黄金的才能!」
「それ、ダサいからやめてほしい。」
「一つここで趣向を変えてみましょう。」
ミランダは地面に剣を突き刺す。
突き刺した剣は巨大化し金棒に変わった。
「六文銭の用意はいいですか?山吹金剛!!」
「さて、第2ラウンドといきましょう。」
ミランダは、地面に金棒を叩き込んだ。
すると地面から牙のような太く鋭い針が大量にツキミに向かって襲いかかる。
ツキミは、これを飛んでかわす。
「甘い!」
天井からも針が飛び出した。だが、これも寸前でかわし一度距離をとる。
「ここだ!」
金棒に変形してもジェット推進機は健在だった。
爆音とともにミランダは突っ込んで行き山吹金剛を胸に突き刺した。
「!?」
「捕らえた!」
山吹金剛を押し込んだと同時にツキミの身体から大量の針が身体を内部から突き破る。
「ご安心をこの山吹金剛は、捕獲用です。苦痛はありますがどれだけ身体を突き破っても致命傷にはなりません。ですが貴方はこのまま足止めをさせてもらいます。しばらく大人しくするといいでしょう。」
ミランダは淡々と彼女に告げる。
「ふふふ。」
ツキミは、笑っていた。
「致命傷をにならない?随分とぬるい開発方針。そんなんで私が止められるとでも?」
ツキミは、突き刺さった針を力尽くでへし折り山吹金剛に乗る。
そして、突き刺したお返しとばかりにミランダの胸に刀を突き刺し吹っ飛ばす。
「がはっ!」
壁までふっ飛ばされたミランダはかなりのダメージを負っていた。
「私たちは、たとえ腕と足が切り落とされても生きている限り戦い続ける。貴方達の玩具では遊びにもなりはしない。」
「遊びですか。言ったでしょ!六文銭の用意はいいですかと!!ここからが本当の地獄遊び!!!」
ミランダは、手をかざす
すると山吹金剛が高速で回転しながらやってくる。
山吹金剛を手にしたミランダは、柄に6枚のコインを入れる。
「なにを?まさか?!」
「秦広王よ。今ここに罪人をお連れします!徒労と渇きに焼かれながら禊ぎ果てよ!!迷宮解放!!!」
詠唱と共にミランダの影が広がりツキミを飲み込む。
「地獄渡り─賽の河原!」
「ここは。」
影に飲まれたツキミは当たりを見渡す。
辺りは薄暗く川のせせらぎのみが聞こえ静まり返っている。
「閉じ込められたか。」
おそらく彼女が作った空間なのだろう。しかし、現時点周りは静かだが至る所に人の気配を感じる。
気配の方へ向かうと見知った人と出会った。
「あれ?ツキミちゃん?」
なんとそこにはリオがいた。
書きました。
黄金的才能はやっぱりダサい。
次も頑張ります。




