第10話 国を敵にしたのはどちらか
「どうしてあんたがここに?」
シブキは、完全に使い物にならなくなってしまった。イヅミを介抱しながら零士に疑問を投げかける。
「それはこちらの台詞です。どうしてあなた達がここへ。」
「うそだねそれ、知ってるんだろ?」
「ああ、そういえば感じ取れるんでしたっけ嘘を。」
零士は、わざとらしく反応を返す。
「ここへ来る前にカードをもらいましたね。あれは私の知り合いで君たちがあの研究所跡に来たときに渡して置くように伝えたのです。」
シブキは、あの時もらったカードを取り出す。
カードのロゴは、この会社のエンブレムと全く同じものだった。
「そのカードは、貴方達がここに来ても安全に私達の会社へやって来れる招待状のようなものです。」
「!!まさかリオにドローンを与えたのも!」
「ええ、私がわざわざ普段彼の会社をよくしてくれているお礼をかねてわたしたものです。恐らく彼ならあの研究所で試運転をすると思いわたしました。普段からあの辺りをうろついていたそうなので。」
まさかあそこまで仕組まれていたとは!とシブキは、驚いたが納得もした。
「とっ、世間話はこの辺りで本題に入りましょうか。」
「今回は、貴方がたからみたらよそ者と言っても良いわが社を正式に認めてくださるとのことですがよろしいでしょうか?」
ツキミはイヅミにフォローを求めるが、
「そうですね。やはりちくわぶは、カブトムシに限りますね。漬物は筆箱の内に足の裏です。」
今だにこんな状態のためシブキが思ったことをいえば良いとうながす。
「その前に、1つ質問があります。」
「何でしょう?」
「外で奴隷の解放戦線がデモをしてます。噂ではあなた達の会社が奴隷売買をしているとのことですがまさかそんな訳ありませんよね?」
ツキミは、ただ無表情で零士を見る。
「していますよ。」
「社長!?」
隣にいた黒人の秘書らしき女性が驚く。
その次の瞬間ツキミは、刀を振り下ろす。
零士は、避け、真っ二つになったソファーを撫でながら
「いいんです彼には、嘘を感じ取れますなので事実を包み隠さず言うまでです。」
と秘書に告げる。
「ツキミ今のあいつの言葉に嘘は一切ない。」
「そう、よかった。ならソファーの弁償は払わなくてもよさそう。」
ツキミは、再び刀を零士に向け斬りかかる。しかし、その一撃は、秘書の剣で防がれる。
「アドベンズコーポレーション社長、渡零士。もし奴隷売買の事業を今からやめると言ってくれたら、わたしの友人達の親族に免じてこれまでのことはそのソファーで払ったことにします。でもこれからも続けると言うなら貴方がたの会社は、この国を敵にし回したという業績をてにすることになりますよ。」
ツキミは、怒りと挑発そしてたくさんの人間と殺し合いが出来ることへの興奮が溢れ出す。
彼女の刃に一切怯えることなくアドベンズコーポレーションの社長は、今後の会社の活動内容を告げる。
「残念ながら。現状、奴隷売買をやめる理由がありません。」
(!?なんだいまの?)
「ですが。」
ポチッ
零士は、ソファーの裏にあった穴から取り出したリモコンのスイッチを押した。
それと同時にツキミ達の床が抜ける。
「しまった!」
「10万の社員は、皆わたしの見方です。全員武器の扱いには、心得ております。国を敵に回したのどちらかよくおわかりになるでしょう。」
4人は、最上階から落ちていく。
窓から落ちてきた敵を認識した社員は、持っていたカバンやノートパソコンが変形し機関中やライフル、バズーカに変わる。
そして一斉射撃が始まる。
ツキミは、2本の刀を出現させ正面から来る銃弾の雨をを全て弾き返す。
後方から来る銃弾をイグニスは、血液を広げ盾にして守る。
「まずいなこの状況。仮に全弾どうにかできたとしても地面に落ちてバラバラだぞ!」
「オイ!起きろもうお前の父ちゃんいねーよ!」,
「はい?ここは誰私はどこですか?」
シブキは、イヅミを叩いて正気に戻す。
「今は、事情を説明してる場合じゃねぇ!瞬間移動で脱出するぞ!」
カチャッ!
「?!!、まずい!左下からバズーカが来るぞ!」
ズドン!という音ともにミサイルが発射される。
「こうなったら!みんなふせろ!」
「だりゃああ!!!」
シブキは、なんとミサイルの側面を蹴り飛ばす。
ミサイルが飛ばされた方向の社員は、逃げる。
ミサイルは、オフィスに着弾とともに爆発する。
爆風の中に4人が現れる。
シブキは、ミサイルを蹴り飛ばすとともにグングニルを投げていた。
グングニルには、瞬間移動の魔法陣が描かれたシールがばられており4人は、瞬間移動で飛ぶことができた。
4人は社員を蹴散らしながら逃げる。
「このままじゃジリ貧だ。何とか脱出するぞ。」
「まずは、リオに合流しましょう。」
トイレをすませてみんなを探すリオの前に瞬間移動で現れる。
イヅミは、瞬間移動のシールをあらかじめ全員に持たせて置いていた。
「うぉっつ!何だあ!」
シブキは、リオとイヅミにこれまで起きたことを伝える。
「なるほど、すげーなまさか零士のにいちゃんが社長やってたなんてよ。」
「まずは、脱出するぞ。イヅミ城まで飛べるか?」
「連続で何人もは跳べません。今の私は、街中までしか。」
「それなら俺に任せろ。トイレ行ってる間にだいたいのビルの構造は分かってる。こっちだ。」
4人はリオの後をつける。
「ここだ。」
そこは今は使用されていない空きオフィスだった。
「ここは、飛行車(空飛ぶ車のこと)の通りが多い。この窓を突き破って車に乗れば奴らから距離を取れるぞ。」
シブキとツキミが窓を割り全員で飛ぶ。
「よし!イヅミ!」
「分かってます。」
イヅミは、飛ばした全員に渡したシールが瞬間移動しパルクーラーに変わる。
しかし
「あぶない!」
ツキミの声とともに銃声が鳴りイグニスとリオのパルクーラーが撃ち抜かれる。
ビルの側面には大量の隠しカメラとタレットが設置されていた。
ツキミは、リオを庇うとともに自身のパルクーラーを渡す。
2人が底なしの街に落ちようとしていた。と思ったその時2人は、飛んでいた。
イグニスは、自身の血を翼にして飛んでおり、ツキミは、2つの刀を足場にして飛んでいた。
全員の無事を確認すると全力でビルから遠ざかった。
「取り合えすここまでくればしばらくは大丈夫だろう。」
「こうなった以上全面戦争。すぐにわたしの兵を連れて立ち向かう。」
「それなら私が行きましょう。私一人なら瞬間移動で城までいって応援を呼べます。」
「頼んだぞ。俺達は、それまで時間稼ぎをするか。ツキミいけるか?」
「うん。」
「じゃあ、イグニスと俺は外からあんたらは中からやってくれ。ほれ、これどうぞ。」
「なんだこれカメラか?」
「内部構造は、ある程度分かったけどスタッフオンリーのルームは、まだだからそこら辺を戦いながらこのカメラで随時送ってくれ。管理システムとか見つけたらあの厄介な侵入者撃退システムをどうにか出来るかもしれねぇ。」
「分かった。じゃあ全員全力で自分のやるべきことに取組むぞ!それから絶対に死ぬな。行くぞ!!戦闘開始だ!!!」
「はい。ええ。予定通りツキミさんと戦うことにました。」
零士は、社長室で電話を取っている。
「ええ、近い内にこちらに向かう手筈は整うはずですそれでは後ほど。」
零士は別のところへ電話をかける。
「お世話になったております。渡零士です。はい。紫吹くんはこちらに来たようなのでよろしければ彼の・・・。はい。ありがとうございます。それではお待ちしております。」
書きました。投稿が少し遅くなりました。これからもペースは遅くなるかもしれませんがよろしくお願いします。




