2日目の目覚ましと
俺がこの世界に来て初めての日の出を体験し布団から起き上がる
まだ時刻は6時を回った頃だろう。
俺がいつも起きる時間がそのくらいだからわかる。
この布団と外気の温度差、間違いない
寝ぼけ眼のまま縁側に出て雨戸を開けると朝独特の肌寒い風が頬を撫でる。
頬の傷はほぼ完治してるようで昨日みたく風が沁みる様な事はなかった
さむっ、、
俺はレイラを探しにレイラの部屋をノックする。
反応はない、まだ寝てるのだろうか
寝起きの水を求め台所にいくとしよう
どこの世界でも朝の台所は冷えるのが定義らしい
といってもここは昔ながらの玄関の兼用台所なので冷えるのは当たり前か
俺は水を一杯のみレイラの靴がない事に気が付いた
こんな朝っぱらからどこに行ってるんだ?
朝のランニングか?それともラジオ体操か?
どちらにせよ俺の目的達成の為にはレイラがいないと話にならないので布団に潜り二度寝をする事に決めた。
昨晩俺は部屋の掃除をしようとしたんだが半日でしかも明かりなしでやるには到底無理な散らかり具合だった。
しかもゴミというより衣類や本など雑貨が散乱しゴミ部屋というより汚部屋と言った方が的確だろう。
こりゃ一日掛かるな
そう思った俺は朝から動く為レイラに雑貨達の処分の仕方を確認しようと尋ねてみたんだがレイラは日の入りとほぼ同時に寝たようだった
その後俺は暗闇の中手探りで奥から布団を引っ張り出し居間で寝て朝起きたという訳である。
「お...なさい」
最初の目覚ましが日の出なら二度目の目覚ましは美少女かなんと贅沢な
「起きなさいってば!!」
「いってぇな!蹴る事はないでしょうよ!」
「なんだ起きてるんじゃない
起きてるなら早く退きなさいよ。ちゃぶ台置けないから」
そう言いながらレイラは足で布団を部屋の端に寄せるとちゃぶ台を置き台所へ消えていくのであった
最悪の目覚ましだよ。
いや、美少女に蹴られて起こされる。
コレはコレでご褒美なのではないだろうか?
「あんた、気持ち悪い事考えてない?」
見るとレイラはクラスのオタクが賑わってるのをみる女子生徒の様な目をしてした。やはりコイツ俺の思考が読めるのか?
どうやらレイラはお茶をとりに行っていたらしい
「こんな時間まで寝てるなんていい御身分ね」
「そんな事はないぞ?
俺だって日が出てすぐには起きてたんだからな、
もうその時間にはレイラは居なかったけど」
「へぇ、そんな早起きしてたんだ。
でも何のためにそんな早起きしてたのよ?
もしかして、あの部屋寝づらかった?」
「あんだけ散らかってる部屋でどうやったら寝れるのか教えてほしいぐらいですわ」
皮肉言われたら皮肉で返す。コレが俺のスタイル(仮)だ 知らんけど
「そうね、まずは寝るスペースを確保して布団を敷けばなんとかなるんじゃない?」
マジレスされた。今回は僕の負けです。
「んまぁ、あの部屋では寝てないんだけどな。
朝早く起きたのもレイラに部屋の雑貨達の処理の仕方を聞きたかっただけだし」
レイラはお茶を飲み一呼吸あけふぅーと大きなため息をついた
その時気のせいかレイラが湯呑みを置く音がいつもより大きく聞こえた。
「ゴミよ」
「いや、雑貨だろ?本とか服とか
服は男性モノっぽいのもあったからレイラの物ではないだろうし他の家族のモノだろ?勝手に捨てていいのか?」
「ゴミと言ったらゴミなの、適当に庭で燃やせばいいわ」
「けど、貴重品とか」
「ないから、全部もう要らない物だから
例えそれがお金であっても要らないの
この家は私1人で他の家族は誰もいない。居るとしたら使い魔の居候ぐらいよ」
俺でもわかる。これは地雷を踏んだ
村長さんにレイラの事もっと詳しく聞いとくべきだったな
「わかったよ、なら俺が捨てるも残すも勝手って事だな」
「好きにしていいわよ、私はすぐ出かけるから」
「また出かけるのか?どこに行くんだよ」
「はぁ、何?あんた私の父親?それとも彼氏かなんか?私がどこ行こうと勝手でしょ」
ごもっともです。
だけどね、こっちもこの世界2日目なの。
何もわからないの。ご飯も暇つぶしも何も。。
ぐぅ〜
俺の腹が鳴る。そう言えば昨日から何も食べてないや
「はぁ〜
ご飯なら昨日の残りが鍋に入ってるから勝手に食べてていいわよ。
それとゴミを燃やす時の火は火打ち石がそこの棚にあるからそれを使って、もちろん水はちゃんと用意するのよ?帰ったら家が燃えてるなんて冗談は勘弁だから」
レイラは湯呑みを台所に持っていくと同時に出てしまった。
どうしよう。
俺、火打ち石の使い方なんてわかんねぇよ
腹ごしらえをし
俺はとりあえず部屋の整理をする事にした
まずはゴミと本、服、アクセサリーなどジャンル分けをして行きそこからゴミか識別する
前の世界だとこの時に昔の漫画とか卒アルを見つけて読み耽るというトラップがあるのだがそんな心配はいらなかった。だってこの世界の文字読めねぇもん
作業は順調に進み識別する頃には太陽は1番高い所に登っていた
本はある程度読む事もあるだろうと思い全て残す事にした。文字を読めるようになってから識別しても遅くはないからな
服に関して言えば男性モノ、と言ってもこの世界の服は元の世界の現日本では見る事はないであろう服ばかりだった。
元の世界で言えば中世ヨーロッパで着られてそうな服ばかり
スーツっぽい服は1着あったが多分サイズが合わないだろうから捨てる
サイズが合うであろう服は残しておくか、このブレザーワイシャツズボンというザ学生服がいつダメになるかもわからないし...ん?これは..
現日本でも見た事ある服を見つけた、浴衣だ
コレはパジャマにするか
次はアクセサリー類、これはまぁ、よくわからんから全部捨てる事にしよう。
修学旅行で小学生男子が買う龍のキーホルダーが有れば残すもありだな。まぁ無いけど
そんなこんなで識別はすんなり終わりゴミを燃やす事にした
まずは水汲みである。
レイラ曰く井戸がすぐそこにあるらしいが...どこ?
何せこの家、敷地だけはとにかく広いのでどこに何があるかわからん
仕方ない、昨日階段下にあった川の水でも使うか
執筆で1番悩むのは題名です。




