発覚
俺たちは場所を変えた
正座をしながら彼女が淹れるお茶を待つんだがこの世界にも畳というものがあるらしい。
なんならこの部屋は日本の田舎の一部屋と言われても差し支えないし部屋には外から心地の良い風が吹き抜けている。
頬の傷の血は止まっているようだがその風が傷に染みる気がした。
「お待たせ」
「あ、ありがとう」
「別にそんな畏まらなくていいわよ、その姿勢辛くない?私は別にあなたを煮て食う訳じゃないのよ」
人を殺しかけておいてよく言うよ...
彼女は片膝をついてお茶を飲む、まるでおっさんじゃねぇか。
正座しながらお茶を啜ってくれれば絶賛の美少女なんだよな、胸はないけど
「あんた、なんか失礼な事考えてない?」
「まさか、そんな、いただきます♪」
この女俺の思考まで読めるのか?
とういうか魔術っていうのかあの風は絶対この女が打ったよな。
だとするとメカニズムはなんだ?そういう世界だと諦めるしかないのか
ズズズ...
「うっす!!なんですかこれ!」
「なんですかってお茶に決まってるじゃない」
「僕の世界のお茶はこんな薄くありません!
これはもはや白湯ですよ!」
「失礼ね、微かに味はするじゃない!
だからまだ行けるの」
「微かにじゃダメでしょうよ!
お茶の風味!味!匂い!全てが揃って初めてお茶と呼ばれるんですよ!」
「うるさい!この世界ではこれが正常なの!!
それで納得しなさい」
「それでもっ」
「ん?」
彼女の手の上に半透明のブーメランのようなモノ作り出した。恐らくさっきはこれで攻撃してきたのか。
殺されるのはごめんだから黙るか
.......ズズズ
彼女のお茶を啜る音のみが部屋に響き渡る
そう言えばこの世界は動物の鳴き声が聞こえない
田舎の居間みたく縁側があり開ききって風が入ってくるのに動物の音がない。
鳥とか虫ぐらい鳴いてていいものを
「あの、、この世界に動物はいないんですか?」
「ん?ドウブツ?なにそれ聞いた事ないわね」
「なんでいうんだろう
僕ら人間以外の生き物ですよ
四つ足で歩いて毛むくじゃらでワンワン鳴く生き物とか」
「あーヌヌの事?
それならこの辺りには居ないわ。
というより魔獣はこの辺りには居ない」
「魔獣?魔獣がいるんですか?」
「いるわよそりゃ、魔力があるんだし魔獣ぐらい」
「その魔力って具体的になんなんですか?」
「そんなのも知らないの?
まぁしょうがないか、じゃあ説明してあげるわね」
そこから事細かに沢山の事を説明された
この世界には酸素と同じように魔力という見えない物質が存在しそれを原動力に魔術を発動する事
魔獣というのはその魔力を取り込んだ姿であり取り込めなかった獣は魔獣によって殆どが食われてしまう為魔獣になれなかった成獣は存在しないという事
この巫女の結界の力でこの辺りまで魔獣は来れないとういう事
そのおかげでこの村の御神体としてこの巫女は奉られているという事
そしてこの世界に俺は使い魔として召喚されたという事




