3 分析・閲覧
「ふ〜〜....まずは落ち着こう」
正直なところ、予感はしていた
ほんのり光る壁+普通に活動できる酸素濃度
×見た事ない生き物=
「うん、まぁそうだよね」
:落ち着いたものである。
順平はダンジョンに赴いた事は無いものの、
ある程度の基礎知識は備えている
:相応に男子スピリッツをもつ順平はダンジョン攻略を生業にした[冒険者]を目指そうと、
関連したネット情報や動画、書籍を読み漁った事があり、その経験が幸いした。
なお、ケガをして引退した冒険者の悲惨なその後の記事を読み、簡単に諦めた夢である。
(不思議地下空間、見た事ない生き物、そして死ぬと消えて...)
「これが残ったと...」
順平の手には数個の赤い宝石が乗っている
うん、完全にそうじゃん、それしかあり得ないじゃん、出れるのかよここから...
「.....まぁ、なるようになるかぁ〜、
とりあえず!みんな大好きステータスチェックだな!」
:[ステータス]
ダンジョンでモンスターを倒した場合、そのモンスターの魔力が人に定着し身体能力などを向上させる、その数値を目視化させてくれるのがステータスだ
[川上順平]
レベル:2
加護:
スキル:・行動補正
・帰還
...とはいえかなり簡素なものだが
よくある体力や知力などの表記が無いのは
数値で簡単に表せない為では無いかと偉い学者がテレビで言ってるのを見たことがある。
実際仮に初期の知力が1だとして100まで上がれば100倍頭が良くなったりしたらたぶんイカれる
うん、たぶんじゃなく確実にイカれるだろう
パーンよ、頭パーンッ
速度とかでも仮に初期1の一般人の走った時速が15Kmだとすると100になると1500Km。
…死ぬ、マッハ超えて音の壁で死ぬ。
まぁ書いてない数値の事を考えても仕方ない
とりあえずモンスターを倒せばレベルは上がる、それだけの話だ。
ちなみに1レベル上がる毎に身体能力関係が
約1.1倍になるとの研究結果がある
なので相当レベルを上げてもマッハ超えとかスパコン頭脳とかにはなれないのだ。
現在の日本の冒険者最上位のレベルは48だったか?
ダンジョンが生まれて30年も経ったのにこの程度かと思うが、リタイアする人も多く、レベルが上がれば当然必要とする経験値も上がる為、残当と言えるだろう。
レベル48の人間が元々ベンチで100キロ持ち上げれる身体能力があったなら単純計算上大体580キロを持ち上げれる事になる
途中で筋トレをしたり、武器を振るう事で鍛えられる事も考えるとおそらく600キロは超えるだろう、ゴリラだね。
ちなみにその人は女性だったはず。
うん、うん...あんまり会いたくは無いかな
「ふむ、行動補正ってなんだ?」
:スキルはレベルアップ時やモンスター討伐時に稀に手に入る特殊能力、
または弛まぬ努力で習得した技術を更に底上げしたものとされる
事実、後者の例でいうとダンジョンに潜った剣術の達人は岩を斬り、武術の達人は岩を砕くという、外では殆ど不可能な事を刀や拳を壊す事なく行えるのだ
そして、
[行動補正]身体の行動を補正する
うん、なるほどね分かる分かる
さっきからちょっとだけ動きやすいもんね
歩く時の足首の痛みもマシな感じするしね
うん、…これだけ?