21 四至・猛毒
カン!カン!カンッ!カン!カン!カンッ!
「なんで!こんなに!出費が!嵩むんだ!稼ぎに!行ってんのに!逆!効果!だっ!」
ーーーーーー
:4階層は砂漠と荒野の様な乾燥したエリアで
蛇[ポイズンヴァイパー]
と蠍[サンドスコーピオン]
が主に出現する
ダンジョン攻略の良い所は、帰還と復帰が容易な為、モンスターに合わせて武具の選択などの対策が取り易いという点が大きい。
まぁそのせいもあって手持ちの武器でなんとか倒す。よりも相性の良いものを〜と、いちいち戻る癖が付いてしまってきているのだが
この階層の敵はあまり大きくない。
毒が主武器の生物は往々にして小型化が進む
この進化論?がモンスターにも影響しているのか、鼠や犬などのようにはサイズアップしておらず、蛇が2m程、蠍は30cm程で通常サイズの域を出ない
デカい蛇や蠍を相手にしなくて済んで良かった〜〜
…とお思いだろうか
諸兄もゲームをしていて考えた事は無いだろうか、序盤に出てくるデカい虫型モンスター見た目の割にヒノキの棒で倒せるとかあまり強くないなぁ。と
そんなことがあり得るのか?
そんなことがあり得るのだ!
これにはダンジョンの特殊な法則が関係する
基本的に低ランクのモンスターは攻撃性、サイズが増大しただけで、攻撃力や耐久力、スピードなどは、元になった生物から極端に上昇していない。
※ランクが低いほど一能突出で、高ランクになる程全能力値が高く、バランスが取れている。
パラメーターで表すと高位のドラゴンとかはフルグラ並みだ。
(低級でもキマイラ等複数特性のものはこの限りで無い)
デカくなってスピードそのままなら無理ゲーじゃね?とお思いになるだろうが、すこし想像して欲しい。
時速100キロで飛んで来るパチンコ玉と大玉転がしの大玉、どちらに攻撃を当てやすいか
(衝撃やらなんやらは抜きにして)
確実に大玉だ、速かろうが大きい程捉えやすくなるのは自明だろう。
つまり、デカいから攻撃を当てやすいし、
防御力もそんなに高くないから当たれば倒せない事はない。という事だ。
今のところ出ていないビックアントという1m程ある蟻型モンスターなんかも、
勿論普通の蟻を潰すようにはいかないが、
サイズに比例した防御力は持っておらず、
攻撃が通るのだ!
(だから弱いとは言ってない)
大体体格比で硬度も上がったら虫系モンスターの強さヤバいよね
ヒノキの棒で巨大蟻に立ち向かうとか
そこらの木の棒持って自動車に勝負挑むようなもんよあんなん、自殺行為極まれり。
が、4階層の例外的な法則によって順平は悩まされた。
サイズの増大があまり無い種は、毒などの効力が上昇するなど、トリッキーな特性を持つ事が多い。
そしてこの蛇と蠍は動きが速いは毒を飛ばすはやりたい放題で初日は追っかけては逃げ、逃げては追っかけの繰り返し、とても倒すには至らなかった
またも試行錯誤の日々…
武器の試作が捗るぜ
〜今回の武器の紹介〜
厚みのある1.8m程の鉄パイプを使用
(大体身長と同じくらいの長さにしよう!)
先端から60cm程の位置から曲げる(1/3地点)
パイプ内部に60cm弱の角材を入れパイプ上部をネジなどで固定
(先端を叩いて固定しても良い)
パイプ先端外部に長さ40cm直径4mm程の太めの針金を3箇所はんだ付け
パイプの曲げた部分、後方より1m部分、後方末端部分の3箇所にテーピングを巻いて〜
上手に出来ました〜♪
…まぁ見た目凶悪な薙刀、長巻の様なものを
想像して頂ければ。
ちなみに太さは自分の人差し指を親指の第一関節に当てた輪っかくらいのものにしようね!
元々使用していた槍は形状が直線且つ素材が硬いために、攻撃がモンスターを捉えてもしならず、隙間ができてしまい地面を叩くだけで大したダメージを与える事が出来なかった。
地面を這うように動く相手に点で攻撃するのはあまり効率的で無い。
そこで、少し反った形状の薙刀を参考に、更に反りを強くし、先端に重みを足すついでに若干の無反動効果を期待した角材
点での攻撃力増強を期待した針金と操作性を上げる為にテーピングでフィニッシュです!
防御は毒対策に重きを置き、前回の胴付長靴と少し小さめのゴム手袋、半キャップとフェイスガード装着
一見すると暴徒鎮圧部隊の様なイカしたこのコーディネートが最良だと判断し、攻略に臨んだ。
ーーーーーーー
「ヒャッハー!この武器選択は当たりだったな!」
:結果は上々だったようだ
先端を地面につけて薙ぎ払い、蠢くモンスターを跳ね上げるように体勢を崩し、
その隙を見逃さずに叩き伏せる。
とてもシンプルだが効果的な戦法がカチリと嵌まり、4階層を一掃する勢いで倒していく
ボスはただ毒が強化されただけの体長10m程の大蛇だったが、巻き付かれて毒牙を喰らうと洒落にならないので、間合いを取って遠巻きにひたすら投擲、隙を見て世紀末薙刀を叩き込み、10分ほどで勝つ事が出来た。
「払えば薙刀ってな、スキルに感謝感謝」
:実はここまで槍や杖を使って戦っていた事で、杖術のスキルを得ていた。
[杖術]刃の無い(部分が)長さ1m以上で棒状の武器を使用する際に身体能力、体捌きに上昇補正(弱)
お察しの通り本来は(弱)はつきません!(笑)
全然笑えない。
しかし順平の場合行動補正のスキル効果で動きの効率化が為されるので、同レベル帯で杖術スキルのみ持っている相手ならば問題なく戦える程度にはなっている。
[川上順平]
レベル:11
加護:器用貧乏
スキル:・行動補正
・帰還
・加速
・杖術
木の棒や槍などの武器を使う時は、人差し指と親指の第一関節を繋いだ輪っか程度の太さの物が操りやすく、握り込みやすくて力を込めやすい。
指先同士を繋げた輪っか以上の太さのは操作難度がかなり上がり、握力を常に入れてないといけないので継戦能力も落ちる為、オススメ出来ない。
尚、丸太は最強。




